声優とインボイス制度

こんな記事がありました。

職業柄、インボイス制度について勉強中ということと、アニメ好き、声優ファンであることもあり、目に留まりました。具体的にどうと言うことではなく、どちらかというとオタクのお気持ち的なものです。

税負担の増減で声優を選択するか

免税事業者にとって一番良いのは、インボイスの登録をすることなく、かつ、これまで通りに取引が続けられることでしょう。しかし、インボイスの登録を余儀なくされると、廃業に追い込まれる可能性が高いとのこと。

発注側からすれば、同じ取引先でもインボイスを登録しているか否かで税負担に差が生じることから、登録している方が選ばれ、していない方が取引から排除されることが想定されています(一方的な取引条件の変更は、NGですが)。

翻って、その人の個性がより重視されるエンタメ業界において、税額の増減が発注先の選択に影響を与えることがあって良いのかと言われると疑問があります。当然、制作の予算もありますし、実際の選考過程は分かりませんが。
かたや、作品は夢や理想だけでは作れないことも想像できますし、ビジネスであることも考えると、合理的な選択をするべきということも言えるかもしれません。
ただ、経済性だけを考慮した作品作りになって欲しくないなという気持ちはあります。インボイス制度開始から6年間は経過措置があり、その間は免税事業者との取引でも丸々税負担が増えるわけではないので、このあたりも考慮に入れるべきなのかなと思います。

終わりに

業界に関係なく、免税事業者とのやり取りは、結局は両者の交渉次第なのでしょうか。
どの分野であっても、この人にしかできない、この人の仕事が良いというのであれば、免税だろうと課税だろうと取引をするのが本来の姿だと思っています。

(所詮これも理想論でしょうか)

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