できないの壁を超える
宿命と使命
23 歳の夏。
私は棒高跳びのコーチになる夢を叶えるため、アメリカへ留学した。
そこで私を待ち受けていたのは、その後の人生を変える大きな事故。
私はロサンゼルスのラグナビーチで大波に打たれ頸髄(けいずい)を損傷、
声、呼吸、感覚、首から下の動きすべてを一瞬で失いました。
医師からは「一生寝たきり、一生呼吸器の付いた生活」を告げられ
すべての夢を失った瞬間でした。
しばらくは呼吸すらできず、瞬きしかできない身体でしたが、
希望は失わず訓練を続けた結果、一年後には人工呼吸器は取り外すことができました。
この事故と生還、そしてこの残った身体で生きる事は、私の宿命だったのかもしれない。
ですが、自分が助かった事には必ず何かの「意味」があるように思えます。
私が出した一つの答え。
それは困難に直面している人達を、当事者としての経験と経営者としての知恵で救うこと。
これか私の使命だと思うのです。
信念
事故は私の人生を大きく変えましたが、
私には事故の前後で全く変わらない信念があります。
それは逆境でも希望をすてないこと、立ち向かう勇気をすてないことです。
アメリカで医師から絶望的な診断をされた後でも、
「自分の人生は自分で変えてやる、これ以上にどん底はない。ピンチの時がチャンスだ。」
と自分を奮い立たせました。
呼吸さえできなかった体に呼吸を取り戻し、
首から上だけが動く身体と周囲のサポートで、様々な壁を乗り超えて来ました。
サステナビリティの壁
これまで私は障がいに挑む当事者の目線で、福祉事業を手がけて来ました。
居宅(きょたく)訪 問介護、障がい者就労支援、大人の発達障がい者の居場所づくり。
活動の中で気付いたことは、
個別に福祉事業に従事しているだけでは、
救うことができない人達が沢山いるということです。
プロのノウハウをより多くの人々が引き継いでいくことで、
一人でも多くの人を救うことができるようになります。
持続可能性の高い福祉が、日本における福祉の壁を越える原動力となると考えています。
I Tの壁
重度障がいがある私は、2008 年に NPO 法人を設立し福祉事業の経営者となりました。
2015 年に社会福祉法人を設立。
10 年を超える経営活動で 8 件の福祉関連事業を起ち上げ、
事業成長率が平均40%という成長を実現することができました。
この経験の中で、福祉業界のIT 化が進んでいないことが
福祉事業の壁になっていると考えるようになりました。
福祉業界では記録表は手書き、会議や面談は対面、入力された情報と書類を目視で確認など
いまだにI Tを活用し切れていないのが実情です。
そこで、 障がい者及び高齢者福祉に特化した形で、福祉事業の IT 化を行い、
非効率の壁を取り払うことを考えました。
福祉事業に必要なITについては私自身が経営者でありながら障がいに挑む当事者として
経営や生活をする中で使用して来た既存の技術( ICT・IoT) を組み合わせ活用することで
解決につなげられると考えています。
福祉に携わる人々の負担を少しでも軽減することで、
福祉現場に創造性と活力をもたらす一助となると考えています。
モーリスが創る未来=サステナブルな福祉社会
プロがプロの仕事にフォーカスできる環境を用意することで、
日本の福祉現場にはどんどん笑顔が増えると思います。
”介護福祉士が、経理をしている”
”保育士が写真の整理をしている”
”社会福祉士が、書類に追われている ”
これが日本の福祉業界のリアルです。
どうしてそんなことが起きているのか?
福祉事業の多くは、社会保障制度の中で成り立っており、
介護保険サービスや、障害福祉サービス、児童福祉 サービス等を行う場合、
行政の指定を受けています。
行政の指定を受けた事業所になると予算が割り当てられ、
これが福祉利用者さまの自己負担額の軽減につながります。
しかし、行政の指定を受けるためには大量の煩雑な事務作業を要します。
この大量の事務作業をこなすなめに、福祉現場のプロたちが時間を奪われているのです。
それなら、 IT の力をうまく使うことで
福祉のプロたちが事務作業に奪われる時間を減らしてはどうでしょうか。
“介護福祉士が介護やヘルパーにかける時間を増やせる”
“保育士が子供を喜ばせる時間を増やせる”
プロがプロの仕事に専念できる時間を確保することで、
日本の福祉にもっと笑顔が増えるんじゃないかと思うんです。
ITの力を借りて、まずはシンプルなところから効率化。
笑顔の多い職場は、きっとサステナブルな職場なんじゃないかと思います。
設立から今日まで
私が株式会社モーリスを立ち上げたのは、2020 年 4 月。
コロナウイルス感染第一波の真っ只中。
(こんなコンディションの中でのスタート、実に私らしい。)
そんな中私の友人、@杉山文野君が開いていたオンラインバーで大きな出会いがありました。
@山中肇さん。
その日は、あまり多く会話をすることは無かったけれど、
直感的に「この人とお仕事をしたい」と思いました。
そして次の日、彼は快く引き受けてくれた。本当に感謝。
彼が中心となり、作り上げてくれたチームは、
簡単な言葉で伝えられないくらい素晴らしい人たちばかり。
コピーライターの#竹田芳幸さん、プレスの#内海香里さん、アーティストの#清水玲さん、
そしてこのチームにまさか入って頂けると思わなかった方が。
それは、写真家の#下村一喜さんです。感激。撮影も最高に楽しかったです。
そんな素晴らしいチームで、語り、議論し、指導を受け、
作り上げて来た人や、ものに後押しされな がら、
モーリス・リリースの今日を迎えることができました。
本当に感謝したい!
そして必ず、私の使命を果たし 目指す未来を実現します。
モーリスのDNA
モーリスは、毛利公一&和枝夫婦で設立しました。
毛利公一は、23 歳で事故に合い重度障がい者に。
毛利和枝は、 DV・貧困・母子家庭を経験。
私たち 2 人は言葉ではなかなか言い表すことが難しい逆境を経験しました。
でも今は、どんな困難でも乗り越えていける勇気とちょっとした経験があります。
しんどい経験をしたからこそ、わかることがある。できることがある。
乗り越えなくてはならない壁の高さも分かる。厚みだってわかる。
私たち二人は、これから皆さんと一緒に、皆さんが抱える課題に挑戦して、
その壁を越えて行きたいと思っています。
モーリスが約束すること
モーリスは、あなたに寄り添ったサポートを心がけます。
一つの答えを最初から提示するのは簡単かもしれません。
壁にぶち当たり悩んでいる時は、他の企業の成功例や、
過去の偉大な経営者にすがりたくなります。
私も経営者として、何度もそう思った事がありました。
確かに悪い方法ではありません。情報収集や原理を学ぶことも必要です。
しかしそこで、あなたのためだけにカスタマイズされた支援を探すことは
むずかしいかもしれません。
これまで私は、たくさんの壁(課題)を聞いてきました。
会社の課題、福祉関係団体の課題、障がい当事者の課題、講演を聞いてくれた学生の課題。
課題は人それぞれ全く違います。
まずあなたのお話に耳を傾け、課題の核心を見つけます。
そして次に、解決した未来の姿をイメージできるようにします。
(ここには、スポーツのイメージトレーニングの技術を活かしています。)
この課題解決のカスタマイゼーションと
未来をポジティブにイメージできるようにすることが「超壁者メソッド」です。
壁を超えて行くことはけっして簡単なことではありません。
そこには、一つの覚悟が必要です。
ただ、あなたの本気の思いには、私たちも本気で応えます。
だから、今年は5名さまと徹底して取り組んでいきたいと考えています。
あなたに寄り沿い、成功に導いていきます。
さあ、一緒に壁を乗り越えていきましょう。
https://mori2.co.jp/
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