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本日発売!『マンガでわかるブロックチェーンのトリセツ』 はじめに全文掲載

『マンガでわかるブロックチェーンのトリセツ』(小学館)の著者、アステリア株式会社の森です。本日(2020年7月1日)より、全国書店やらネットやらで発売となりました!

編集・出版を行っていただいている小学館様のご厚意により転載の許可をいただきましたので、「はじめに」部分を掲載させていただきます。

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「ブロックチェーンは難しそう」

 この本を手にとっていただいた方はそうお考えになって、できるだけわかりやすい書籍をお探しになっていたのではないでしょうか? 本書ではそんなご要望に沿うべくマンガを使い、できるだけ技術用語を減らしつつキモは押さえています。

 ブロックチェーンはビットコインで採用された取引データを保存していく仕組みで、いろいろな場面で応用されることが期待されています。実際ビットコインは10年以上にわたって、世界中の誰もが使うことができるにもかかわらず一度も止まらず動き続けています。ビットコインを作った人たちの多くは暗号学や数学の専門家ですので、中身を知ろうとするとどうしても難しい説明になりがちです。しかし、ITの世界からみると90年代にはすでに存在し、広く使われている技術を組み合わせたものなのです。例えば、ブロックチェーンではP2P(Peer to Peer)という技術が使われ、稼働し続けています。これはコンピューターは必ずいつか壊れることを前提として中央管理するサーバーを持たず、すべてのデータを全員で持つという方法をとった結果です。ちょっとした発想の転換ですよね。

 「ブロックチェーンは確かにすごいのかもしれないけど、仮想通貨以外に使いみちなんて無いんでしょ?」という方も、ぜひこの本を読んでいただきたいです。ブロックチェーンはビットコインのイメージが強く、コインやトークンと呼ばれる使い方しか想像できないワナに陥りがちです。トークンだけではなく場面にあった使い方が必要ですが、専門家でも発想が凝り固まっている人を多く見かけます。本書ではできるだけ柔軟に考えていただけるよう金融以外の使いみちを取り上げるようにしました。

 世の中は今、いろいろな意味で転換期です。これまで取れなかった時間を新しいことの勉強に費やす方もいらっしゃるでしょう。新しいものを知ろうとするとき、既存の固定概念が邪魔をしてしまうこともあります。ブロックチェーンを学びたい、使いたいという方であればちょっとした頭の切り替えが必要な場面もあります。本書があなたの新しいアイデアの助けになり、世の中を変えるきっかけにでもなれれば幸いです。

森一弥

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今までブロックチェーンって難しそうって思っていた人にぜひ読んでほしいです。いろんな企業でブロックチェーン調べて!って言われちゃった人にももちろんおすすめですが、学生さんとか新入社員の人など、若い人に読んでもらいたいなと思っています。

ブロックチェーンのアイデアソンなど何度か審査する側で出させていただいていますが、やっぱり若い人のほうが面白いアイデアが出てくるんですよね。もちろん実現性とかを考えちゃうと難しいものが大半だったりするんですけど、そんなの周りがサポートすればいいわけだし、それが年長者ってもんでしょ?

さて、そんなわけで発売です。まだ本屋さんに並んでいるのを見ていない著者ですので、近所の大きめな本屋さんにチェックしに行ってみようかと思います!


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