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感情の媒体のアップデート

スタバで買ったドリンクを
手に持って
青空を背景に
写真撮ってInstagramにアップしたい!

わぁ。そんな事、私がやってしまっていいのだろうか。
でも、もう誰も止められない。
お誕生日の時にもらったLINEギフトの使用期限を後押しに無双状態で本部町に足を運ぶ。
一人で店内に行くのは怖いので
ドライブスルー

ドライブスルーはめちゃくちゃ便利なシステムだ寝巻きでも、汗臭い作業着でも
気にする事なく購入が出来る。
ありがたい
と思うけど
後ろの車を気にしながら
アナウンスしてくれる店員さんの
「ご注文はお決まりでしょうか?」
の後の沈黙が耐えきれず
迷ってるけど努力して決めようとしてるよ!と、言わんばかしの
「あーー、、、えっとですねー、、、」
と沈黙が苦手な私は語尾を伸ばしに伸ばして
時間確保に勤しむ。
だめだ。頭が回らない!
と、、、とりあえず、、、と続いて
一番右下(心理的に何かあるのだろうか)の
エスプレッソアフォガードなるものを注文する。

注文するなら
季節の見た目がケバいやつが良かったのか、、、

と少し後悔して
受取を待つ。

丁寧に差し出された


【エスプレッソアフォガードフラペチーノ】


ぉお。
これがスタバだったよな、、、
若い時にたまにお喋りしながら都会で飲んだよな。
と、めちゃくちゃ久しぶりのスタバに少しばかり興奮する。

さっとストローを出して
あ、プラスチックストローじゃなくしたんだと思いながら吸う。

甘い。
エスプレッソがどこか探りながら
とにかく甘いエスプレッソアフォガードフラペチーノを飲む。

せっかくだからと
ラインギフトのギリギリまで使いたかったから
大きいサイズにしたケチ根性を恨む。

3センチ飲んだところで
普段の食生活からの
いきなりのシフトチェンジで
胃がびっくりして
気持ちが悪くなりコンビニに駐車する。

しかもドライブスルーでそのまま受け渡しをして
そのまま飲んだもんで
飲む前の
エスプレッソアフォガードフラペチーノの写真を撮りきれてない。

慌てて撮ろうとするが
意気込んでいた行きの無双状態マイハートは
ハナクソほどになっていた。

私は何のためにこの甘い甘い飲み物を飲んで気持ち悪くなっているのだろう。
早瀬の身体の糖分補給器官がギブです!
キャパオーバーです。

と強く訴える。

結局、残りは夫にプレゼントをして
撮るまでにいたらなかった、、、


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普段から割と澱んでる精神なので

ピュアピュアで眩しい!
純度が高い!
ように見える方を見ると


逃げたくなる
その方が悪いわけでは1ミリたりともないし、
なんならそんな私も悪いわけでは1ミリたりともないんだけど。

スタバに行って映えにチャレンジしようとしたことも
私にとったらショック療法なのかもしれないけれど
心の準備を整えてショック療法に挑むことと
突然、前触れもなくキラキラとした人と
会ってショック療法を体感せざるをえないことは違う。

(まったくもって誰も悪くない、私も逆の立場になることもあるのかもしれない)
 
それでも社会の中に生きていくって
そういう事だし気の知れた仲間だけで世界を終了するわけではなくて
その偶然性にも身を委ねないと
私は私を知ることはできないとおもう。

先日、友達の住居兼宿でお酒を飲んで泊まった。
私の子供達と、その友達の子供達が
凄く仲良しで、その家には卵から育てたヒヨコが3羽いる。
友達の娘はひよこを溺愛しすぎて
ぬいぐるみのごとく
いつも寝かしつけてるみたいなんだけど
その日も、私の娘と一緒に布団で3羽を寝かしつけていて
そこで友達の長男がなんも知らずに布団にダイブして首がもげて死ぬという事故が起きた。
生命は感じないけど、つい先程まで生きていた証に身体が温かい。
せっかくだから食べる方が良いよねって
友人が
首を切って血を出し
お湯に浸けて羽をむしり解体して焼いた。



夜10時を超えて
暗くて一箇所だけ付いてる台所の電球の元で
友人が焼いている。

友人の子供達の泣き声をビートに
感情移入してなかった私の子供は
「小さいけど美味しそうだね」
「内臓見せて!キモ!」
「早く食べたい!」
などと好きなように言っている。

私はなんて綺麗な風景なんだろうと
夢の中の世界に来たような
現実が歪んでいくような
不思議なフワフワした気持ちになった。

クッキー(ニワトリ)には悪いけど
その死んでから調理されるまでの
たったの30分が
悲しい事だけど
生々しく、あの時の会話、音、現象が美しく一種の幸福感もいただけた。

コントロールの出来ないことだからこその儚さも素敵だ。

満たされた。

ちょっと興味があって
青井硝子の動画を漁っていた時に
スピリチュアルの引き寄せの法則は
良い波動状態だからと言って
100万円を引き寄せると100万円が手に入るわけではなく、100万円を得た時と同等な幸福感を得る事ができるという事である。

というような事を言っていたので
その方程式に当てはまると
突然ギフトを頂いちゃって
私はいま、めちゃくちゃ良い波動なんだと思う。

(スピリチュアル全然わかんねぇーし、波動もよく分からんけど)

チルタイムに
女性達でフェミニズムについて
語り尽くしてもなお、語り明かないことに目を向けながら寝た。

私にとって
とてもキラキラした夜だった。

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お互い手探り中の複数人で
シーンと静まり返っている中

私もしくは、誰かが
オナラをした時の空気感が好きだ。

「あ、何も言わない方がいいよね」
「私じゃないよ!」
「誰か話し始めて」
「やべぇ。昨日の夕飯なんだっけ」

という心の声がダダ漏れするような
お互いが不思議とチームになるような。

普段使っていない感情のエクササイズになる。

私独自の美意識や知的探求は明確な輪郭は描いていないけど
日常生活の中の非日常は
そこらへんに転がっていることに30歳を超えてやっと気がつくことができた

20代前半は特に
日常がずっと退屈で
妄想を頑張って搾り出したり
誰かと過激な遊びをしてきたけど

人生の堆積の結果
日常に魅力的な空気感や感情を見つけることが出来たのはとても嬉しい。

血糖値と同じように
地続きに刺激のようなものが
ゆっくり上がったり下がったりすると精神にも優しい。
体に優しい食生活を意識しているのに
空きっ腹にスタバはやはり無理があったな。

成熟への準備を示していこうと思う。


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