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L. シャンカール:インドのヴァイオリニスト

ミュージシャンに関する投稿のシリーズです。
ちなみに、私は音楽雑誌の編集の仕事をしていたことがあり、音楽は一番の趣味一つです。


L.シャンカール(Lakshminarayana Shankar)は、インドのヴァイオリニスト、作曲家、ヴォーカリストです。

彼の音楽のベースとなるのは、古典インド音楽のラーガですが、欧米の様々なジャンルのミュージシャンと共演しています。

インドの古典音楽はどれもスピリチュアルですが、彼の音楽はとりわけスピリチュアルです。
彼は、オリジナルで作成した10弦ダブル・ヴァイオリン(ステレオフォニックなエレクトリック・ヴァイオリン)を多用して、超絶的テクニックで演奏します。


L.シャンカールは、1950年にインドで生まれ、スリランカで育ちました。
父もヴァイオリニストで、音楽大学の教師でした。

7歳のときには公の場で演奏を始め、1969年にアメリカに留学しました。
大学時代に、オーネット・コールマン、ジョン・マクラフリンらと知り合いになりました。

そして、1975年に、マクラフリンのコンテンポラリー・インディアン・ミュージック・グループのシャクティに参加して3枚のアルバムをリリースしました。

シャクティでは、L.シャンカールとマクラフリンがソロを担当して競演していますが、L.シャンカールが完全に喰っています。

Shakti with John McLaughlin / Shakti with John McLaughlin (Columbia 1976)
/ A Handful of Beauty (Columbia 1976)
/ Natural Elements (CBS 1977)

下の動画は、1976年のモントレー・ジャズ・フェスティバルでのライヴの演奏です。

下の音源は、私が最も好きな曲です。 


その後、フラン・ザッパのバンドに参加したり、ピーター・ガブリエルと共作したサウンドトラックでグラミー賞を受賞したりしました。
他にも多くのミュージシャンと共演しつつ、自身のアルバムも多数リリースしています。

1980年に録音され、ECMからリリースした「Who's to Know」は、世界の多くの人に、彼の才能を知らしめました。
このアルバムでは、信じられないような超絶技法を披露しています。

Shankar / Who7s to Know (ECM)

下記は、私が最も好きなアルバムです。

Shankar / Raga Aberi (Music of the World 1995)

下の音源はその音です。

また、下の音源のように、ヴォーカルを務めることもあります。


兄弟のL. Vaidyanathan、L. Subramaniamもヴァイオリニストで、トリオを結成していたこともあり、アルバムも数枚リリースしています。

また、L. Subramaniamも多数のアルバムをリリースしています。 

Dr. L. Subramaniam / Electric Modes (Water Lily Acoustics 1988)

下の音源は、上記アルバムに収録された極めて瞑想的な曲です。


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