弱みを見せられない人へ

夜更けにこんな記事を読んだんですけど。

https://toyokeizai.net/articles/amp/388214?__twitter_impression=true

まあ、僕にも当てはまるところがあるなと思いました。

この記事は男性の自殺にフォーカスを当ててますが、男性だけではなく女性や他の人も当てはまることだと思います。

弱みを見せる=悪いことだと考えるようになる原因って、いくつかあると思うんですよ。
この記事で書かれているように、男性は子供の頃から男は泣いちゃダメ!と言われるとか、弱みを見せることでのトラブルに巻き込まれたことがある、など人によって様々だと思います。

弱みを見せないでいて、プライド高いの?プライドでも守ってんの?と言われたことがありますが、そうじゃないんです。
確かに男性はプライドの高い生き物だと言われていますが、弱みを見せることで相手に利用されたり馬鹿にされたりいじめられたりするのを防ぐために見せていない、という人もいるんですよ。
僕がそうなんですけど。
今回は弱みをなかなか人に見せられない人に対して、僕の思うことをつらつらと書いていこうと思います。

昔相談をしたらまともに相手にしてくれなかった

昔、重い内容の相談を職場の先輩にしたときに、「辛いのはみんな一緒」「そんなことも耐えられないのか」「辛くてもみんな耐えられているのに」と一方的に言われて僕が全部悪いように言われたり、まともに相手をしてもらえなかったことがありました。それ以来、真剣に人に悩みを相談することはなくなりました。
今は仕事の効率を上げるためのコミュニケーションとしての相談しかしていないです。
とは言っても、相手が「自分は後輩から頼られてる!」と思えるような相談で、後述する相談女のような相手のことを考えず四六時中相談するようなのではないです。あくまで仕事の時間内で軽く業務の相談をする程度に済ませています。
本当の悩みは主治医にしか話しません

ちなみに、この先輩にした話と同じ話を主治医にしたら、ちゃんと僕の話を聞いて、受け止めてくれました。それだけでとても嬉しかったのをよく覚えています。

他人の相談に乗るほどの余裕がない人が増えた

先輩が何故あんな態度だったのかを考えると、先輩は自分のことでいっぱい他人のことまで考える余裕がなかったのかな、と思います。

今、多くの人が他人のことを考えられるほどの余裕がなくなっているなと感じます。
ちょっと嫌なことがあっただけで相手の事情を考えずにクレームを言う、自分が嫌なことは受け入れられない、自分中心で他人のことは考えない人は町中にたくさんいます。

消防士さんが飲食店で食事をするな!なんて、消防士さんの事情や都合を考えたらおかしな話ですよね。

仕事でも趣味でも、自分のことに精一杯で相手のことまで気遣う余裕のない人たちってよく目にします。
自分が嫌だから嫌!だからみんなもそれに合わせるべき!のような過激な人も中にはいますし。
ミッキーの顔問題がその代表とも言えるでしょう。(ご存じない方は「ミキミニ フェイス」で検索してみてください)

みんな自分にいっぱいいっぱいなので、他の人の状況とかまで一緒に考えてあげることができないのでは?と思います。
これは悪いことではないですし、誰でも自分のことでいっぱいなことはあります。

なので、相談してくれた人に対して「辛いのはみんな一緒だ」のようなことを言ってしまうのではないかなと思います。
自分だって辛いのを耐えてるんだからお前が甘えんな、と。
なら、わざわざ耐えないでプロに相談するなりしたら気持ちが楽になるのにと思いますけど。

相談したら人間関係が崩れた

また、悩みを相談することで人間関係がギクシャクすることもありますよね。
例えば悪阻が辛いなどの悩みを打ち明けたら相手は自分の知らないところで不妊治療を受けていた、など、相談する相手を間違えるととんでもないことになります
悪阻が辛いことは大変なことですが、相手はそこまで考える余裕がないと妊娠ができない自分への嫌味か!と捉えてしまうこともあります。
これに関してはどちらが悪いということはないのですが、たとえ仲のいい人でも素人相手に相談するのはリスクがあるので、病院の人などのプロや出産を経験した人に相談するのが良いのかなと思います。

それに相手が自分の状況を理解できないまま頓珍漢なアドバイスをされてこちらが困ったり、アドバイス通りにしないと相手にキレられるなんてこともあるのでまあ面倒です。

「相談女」には気をつけて!

相談女、というのをご存知ですか?
相談女というのは、職場の同僚や昔の同級生の女性が既婚男性に相談という名目で近づいてきて、四六時中自分の相手をさせる困ったさんのことです。
2chでよく見かける事案で、相談“女”とあるように女性が多いようですが、中には男性もいます。
こういう人は、真剣な悩みがある人だけではなく、今のパートナーからの略奪を考えていたり、ただパートナー間を壊したいというような恐ろしく自分勝手な理由でやっている人もいます。
相談女は相手の都合なんて全く考えずに休日でも深夜でも相談をしたがるので、相手の奥さんが参ってしまうのだそうです。

真面目な相談じゃない人は置いといて、今回は自分が相談したいと思ってる人の話をしましょう。
本人にとっては今誰かに聞いてもらわないと辛い相談なのかもしれませんが、相手にも予定や都合があります。
それを考えずに自分が辛いからと押し付けてしまうと、相手や相手の家族が参ってしまうのです。
相談女の被害に遭いやすい人は、自分が頼られることに嬉しさを感じる人です。自分を頼ってくれてるんだ!とつい嬉しくなってしまって家族を蔑ろにしてしまっては元も子もありません。

相談女に引っかかってしまう人は、誰かに頼られたいという願望が強い人だと思います。

僕も昔、誰かに頼られたい願望が強くて、相談女のような人の相談に乗ってたことがありましたが、相手は僕が翌日朝から仕事だと予め言っておいたのに深夜から朝方までひたすら相談され、僕の方が相談をすると僕の話は適当にかわして自分の好きな漫画の話ばかりしてきました。僕もその漫画が好きならわかりますが、僕はその漫画に興味が無かったので話合わせるのに大変でしたし、毎日のようにどこまで読んだ?と聞いてくるのでもうウザすぎて僕が死にたくなって大変でした。
その後、その人の都合の良い僕を辞めて正直なことを言うようにしたら逆ギレして離れてくれたので今ではとっても楽です。

また、相談女のせいで本人や家族だけではなく周りにも迷惑を掛けてしまう場合もあります。
昔いた職場で、誰かに頼られたい願望の強い上司がいたのですが、その人が相談女のターゲットになったことで仕事が回らなくなってしまいました。
どんなに些細な愚痴でも、長時間上司を拘束してしまうので大事な話も仕事の報告もできずにただ話が終わるのを待っていたら気付けば定時をとっくに過ぎていた、なんてこともありましたし、上司曰く休みの日でも構わずに相談という名の電話をしてくるので、家族での予定が崩れたこともあったそうです。
その後は上司が変わったことで相談女も相談先がなくなって辞めていきましたが、あのまま続いてたら職場ごと崩壊してしまっていたでしょう。

僕も苦労したのでわかりますが、こういうタイプの人は相手も自分も苦しめるだけなので相談に乗るのも、四六時中相談してもらうのも少し冷静になって考えて欲しいです。
弱みを見せたり、相談するのは大事なことですが、相談に乗ってもらいたい人は相手の、相談に乗ってあげたい人は自分や家族の都合を考えてからにしてください。
これを続けてたら自分や家庭が壊れたり共倒れになったりとろくなことが無いです。

ここまで僕が人に相談した・相談を受けたことによって起きたトラブルなどを紹介してきましたが、このままだと余計に弱みを見せられないと思いますので、ここからは少しでも弱みを見せられるように解決策を上げていこうと思います。

【対策1】プロに見てもらう

なかなか弱みを見せたくないという人は、ちゃんと話を聞いてくれるカウンセリングや病院へ行くことをお勧めします。
カウンセラーさんや医師はプロなので、自分の相談を蔑ろにすることも、誰かに言いふらすことも、弱みを握って利用しようとすることもないので安心です。
こういうプロの人たちは、仕事や人間関係の悩みまでなんでも聞いてくれます。

また、妊娠や不妊治療など、他の事情で既に通院されている方は、辛い気持ちを主治医に相談するというのもアリです。
そこからカウンセラーさんや病院を紹介してもらえる、ということもあるでしょうし。

なかなか予約が取りづらいですし、人によって相性はありますが、良い先生に出会うことができれば悩みも話しやすくなりますし、だいぶ楽になります。僕も主治医と出会えてから本当に楽になりました。
病院へ行くほどお金に余裕がないという人は、役所に相談すれば精神科・心療内科への通院が無料になることもあるので一度役所の方へ相談してみてください。

相談窓口のようなやつもありますが、人によって対応が酷かったり、カウンセリングや病院より差が出るのであまりお勧めしません。そういう窓口はプロではなく、素人がやっている場合もあるので。
僕も酷い人に当たって余計に疲れたことがあるので、お勧めはできないです。

【対策2】嫌なことをひたすらメモ書きする

今すぐ誰かに話を聞いてほしい、病院へ行く日まで間に合わない、というときは、病院でうまく話せるように今の気持ちや悩みをメモ書きするのも良いです。
僕も自分だけで抑えきれないときはそうしていますし、病院で自分の状況をスムーズに話せるのでとても楽です。

メモ書きして、改めて自分で見返してみると、人に話すほどの内容じゃないな、と感じられることもあり、勢いで相談して人間関係が拗れることもありません。

【対策3】好きなことをして気分を変える

これは大勢の人がやっていることだと思います。
みんな、辛いことがあってもその気持ちを持ち越さないように気分転換して上手く乗り越えています。
が、うつ病などの症状で、好きなことですら楽しい・好きだと感じないこともあります。僕もありましたし、当時は周りから理解されませんでした。
こういう症状の出ている方は、無理に好きなことをしても辛くなるだけなので、ただぼーっとしているか先程の嫌なことをひたすらメモ書きするかの方が合っていると思います。

最後に

とまあ、今回もダラダラと書いてきましたが、僕は実験動物になり損ねたただのモルモットです。専門家でも医師でもなんでもないです。
僕の書いたことが全て正しいとは思いませんし、極端に言えば全て間違っているかもしれません。あくまでただのモルモットの個人的な意見です。

弱みを見せないことでもトラブルが起きますし、弱みを見せてもトラブルが起きるなんて本当に面倒ですよね。

結論としては、素人に相談するのではなくてプロに相談するのが一番、どうしても今聞いてもらわなきゃスッキリしないというときはひたすらメモに書く、という感じですかね。

弱みを見せない=ちっぽけなプライドを守っているなんてことは無いですし、そんなことを言ってくる人は自分の価値観を押し付けるだけの人なので相手にするだけ無駄です。ドラクエのスライム以下なので相手にしたところで経験値も得られません。

僕は下手に素人に相談して傷ついて、全てが敵に見えたこともあります。
僕のことなんてだれも大事に思ってくれないんだ、今死んでも誰も葬式に来ないだろうな、ということばかり考えていましたが、ちゃんとしたまともな人に出会えることができればそれだけで救われます。

男性も女性も関係なく、弱みを見せにくい社会だなと痛感しています。
プロに相談するのは躊躇うかもしれません。が、おかしなことではありません。

僕も長らく本当に鬱の人が可哀想だ!と言われてきたので病院へ行くことに躊躇いがありましたが、うつ病じゃなくても、病気じゃなくてもカウンセリングや病院へ行くのは問題ないのです。

大事なのは、病気になる前に予防できることなんです。
インフルエンザになる前に病院へ行って予防注射を受けますよね?あれと同じだと思ってください。




この記事がきっかけで、少しでも悩みを打ち明けられる人が増えたら、と思います。

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