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ドメーヌ ロジェ リムー シャルドネ フュ ド シェーヌ キュヴェ シャトー ド ヴィルロング 2019

【ワイン紹介】稲葉さんHPよりまとめ

ミシェル ロジェはシャンパーニュ出身

「深く耕し、土壌のバランスを保つ」  葡萄畑は標高300mのなだらかな斜面の丘に位置しています。土壌は、粘土と石灰質です。気候は大陸性気候の影響を受けています。過剰な施肥、トラクターによる土壌硬化、除草剤の常用を避け、土を深く耕し、土壌の自然なバランスを保ち、病気への耐性を高めるようにしています。葡萄が大量に必要となるため、使用する葡萄の80%は20人の農家からの買い取りで、彼らとは20年来の付き合いです。
「シャンパーニュ産酵母を使用」  醸造には、冷水が循環するシステムのタンクを使用して、温度管理をしています。発酵後のワインは、外の保管庫に入れます。ここは、温度コントロールのシステムはありません。なぜなら、タンクに入れる時期には、すでに寒いので、その必要がないからです。熟成が終わったら、ジロパレットに入れて、1週間機械で回します。2~3日で澱を集められますが、念のため1週間置いています。キーゼルグール(珪藻土)を使い、ろ過しています。
「他の生産者との違いは、オーガニックと同レベルの栽培をしていること」  バニラや木の味ではなく、自然なナチュラルテイスト、ピュアな葡萄の味わいを目指しています。自然な味わいこそ、自分たちの味と考えています。12人の生産者から、約半分量の葡萄を購入しています。

AOCリムーのスティルワインの白は葡萄を手摘み、全房プレス、樽発酵、樽熟成で造られなければなりません。この規定があるのは、ラングドックのAOCの中で唯一、リムーのスティルワインの白だけです。リムーの土壌、そして気候条件は、シャルドネの生育に非常に適しており、期待以上の素晴らしいワインが出来ます。葡萄の仕立てはグイヨ、平均樹齢20年、植栽密度は5,000本/haです。標高300mの丘陵地に広がる北東向きの畑で、土壌はブルゴーニュと同じく、シャルドネの生育に適した粘土石灰質です。また比較的標高が高いため、夏の間も暑くなりすぎず、それでいて十分な日照が得られるという気候条件のおかげで、大変すばらしい品質の葡萄が出来ます。収穫は選別しながら100%手摘みで行います。除梗せず全房のまま空気圧プレスで圧搾した後228Lの樽と500Lの樽(新樽比率20%)に移し、発酵、熟成させます。樽はセガン モロー社製、5ヶ所の異なる樽材の産地ものを使っています。熟成は綺麗な澱と一緒に7ヶ月行います。その間、1ヶ月に2回、バトナージュを行います。ボトリングの1ヶ月前にそれぞれの樽のワインをブレンドします。ボトリング後、2ヶ月寝かせてからリリースします。レモンの花やアプリコットのアロマの中にかすかにジャスミン、そしてアカシアの花を思わせる香りが広がります。さらにローズマリーやタイムなどの花の香りも感じられます。豊かな果実味と程よいボリュームがあり、とてもバランスのよい味わいです。

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