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メッツォ ベルジュラック ルージュ

飲む人には、ワオッ!と言って欲しい

「パスカル語録」  
会う度に、数々の名言を生むパスカル。ワイン造りについても、多くを語ってくれます。
キーワードは、
【オープンマインド】
偏見を持たずに、世界の素晴らしいワインに触れることが出来た。また、革新的なワイン造り(スキンコンタクト、夜間の収穫)を始められた。
【自由であること】
ビオディナミ、オーガニック、様々な農法がある。どれも否定しないが、ひとつだけで完璧なものはない。葡萄、品質に良いと思えば取り入れる。
【コストパフォーマンス】
人々は昔より世界中のワインを知っている。ラベルやブランドでワインを買う人は減っている。個人的にも様々なワインを買い、消費者の目線になって考えている。ワインの値段は、多くの人が買えるものでなくてはいけない。

「さらに設備も充実」  新しいセラーの設備が加わりました。洗浄した後、窒素を充填してから瓶詰出来る機械。横幅の広い、外部に温度コントロール装置が付いたタンク等です。
「名前の由来」 伐採した山に若い木が育つ、それが沢山育っている状態をエサール(Eyssards)という。小さな木、森という意味。


【歴史】
1929年 フランス北部出身の祖父アルベール キュイセが、ベルジュラックへ移住。葡萄畑を造る。
1950年 父レオンス キュイセが加入し、規模を拡大。フランス市場へ進出。
1982年 パスカルと兄ローランとが、ワイン造りに参加。

【オーナー】
パスカル キュイセ :1964年生。
 醸造と世界市場への販売担当。
ローラン キュイセ :1962年生。
 英語が苦手なので、畑仕事中心。
フラヴィ キュイセ :1993年生。
 パスカルの娘。ワインの専門学校を卒業し、一緒に仕事をしている。

【葡萄園】自家畑55ha  
10余りの違う場所にある。その内、ソーヴィニヨン ブランが25ha。
レンタル1ha ミュスカデルのみ栽培リュット レゾネ 品質は畑にありという考えから、ひとつのやり方に縛られず、良いと思ったものを取り入れる。
グリーンハーベストは止めた。ひとつひとつの実が大きくなってしまうし、翌年多くの房が付いてしまうので。
肥料は100%オーガニック。

【収穫】
畑で葡萄を食べて決める 目指すワインを造るには、種や皮が重要。コールドマセラシオンするため、夜間の涼しい内に収穫し、ドライアイスも使用。畑で最高の状態なので、機械で収穫。選果テーブルなど使わない。

【ワイン造りの物語】
酵母 : 白は選別酵母だが、甘口は天然酵母。赤は天然酵母だが、必要なら選別酵母を追加。

<スキンコンタクトが味わいの命>
白だけでなく、赤でも採用。果汁の中にある自然な酵素が、皮から味わいを抽出してくれる。

日本市場向けに特別に造る
ゼサールの限定キュヴェ

収穫は夜間に機械で行います。発酵前に、4~5日間スキンコンタクトさせます。28度に保ちながら、ステンレスタンクで発酵させます。50%3年樽、50%タンクで10ヶ月熟成させています。瓶詰前にタンクで寝かせます。残糖があることが重要です。10~15年前はタンニンが強く乾いた味わいでしたが、現在はタンニンの熟しが良い時代のため、残糖があることでスムーズな飲み口となります。Mezzo(メッツォ)とは、音楽用語で「やや」とか「少し」という意味で、音楽好きで、仲間と演奏を楽しむパスカルならではの命名です。力強いアダージョの弟的存在になるように、抽出もソフトに行っています。稲葉のためだけの特別なキュヴェです。

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