見出し画像

ひょんな出逢いから知った美味しいワイン

バンジャマン ルルー

ルルー氏は1975年、ボーヌの花屋に生まれた。13歳で醸造学校に入り、大学で醸造士の国家資格を取得。オレゴン、ニュージーランド、ボルドーなどで修行し、23歳で戻ってきた。99年にポマールを代表するコント・アルマンの醸造責任者に、パスカル・マルシャンの後継者として就任した。

 「世界のピノ・ノワール造りを見たつもりでいたが、今では経験が浅いのにすごいポストに就いたと思う。ワイン造りの家系でない生産者は、ブルゴーニュで珍しい。ワインを造りたいという情熱に動かされている」

 ミクロ・ネゴシアンは英国のジャンシス・ロビンソンMWが広めた言葉と見られる。

 「一昔前は、ヴィニュロン(造り手)がブドウを栽培したら、ネゴシアンがそれをどう売るかに関心がなかった。私は栽培農家と付き合いながら、ブドウが醸造を経てワインになるまですべての面倒を見る。ミクロ=小規模がキーワード。ブルゴーニュにはモザイク化した小さな区画がたくさんある。それらのリューディをラベルに表示して、知ってもらうのは挑戦的な仕事だ。ドメーヌとかネゴシアンとかの区別ではなく、個人の名前で品質を見て欲しいから、ラベルにはバンジャマン・ルルーの名前を表示している」

ジュヴレ・シャンベルタン プリュミエクリュ レ シャンポー 2015

ダークなルビーレッド。官能的で艶っぽい。
赤い果実、八角、少し腐葉土
抜栓したてはプチプチと酸が踊っている
落ち着いてくると絹のようになめらかに舌を流れる
豊かな果実味
組子細工のような緻密で繊細なボディ
鼻腔を抜ける芳香は、着飾らない若ぶらない、自分らしく生きる女性の素肌。

余韻は長いが、絡み付くようではなく、こちらから手繰り寄せ再び辿っていきたくなる。

美味しいワインでした♪


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?