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わたしを見守ってくれていた、飛行兵たちの神様。

自分とご縁のある神社って、どんな神社でしょうか?

いつも聴いているポッドキャストで「ご縁のある神社にご挨拶に行った」という話を聴いて、わたしにご縁のある神社、あったっけ?と考えてみることにしました。

「ご縁のある神社」
世間には決まった定義があるのかもしれないけど、
その神社の規模の大小や、有名かそうでないかにかかわらず、
「理由は分からないけど、行くと何となく安心する神社」
なのかなぁ~と、自己定義した上で、

そんな神社、自分にはあるのかな?
これまでの人生を振り返って、訪れた神社を思い浮かべてみました。

子どもの頃の家族旅行で伊勢神宮にも行ったし、
東京に住んでたときは明治神宮にもちょくちょく。
学生時代はミーハー心から京都の晴明神社とかも行ったなぁ。

でも、いずれも「しっくり」は来ません。

ミーハー心を捨て改めて原点に戻って、
自分の心に現れる神社がないか考えてみると、

唯一思い浮かんだのは、実家近くのM神社。

地域に愛されている氏神さま。
大きすぎず、小さすぎず。

小学生の頃は、神社に隣接する公園でほぼ毎日、
放課後、クラスメートと17時のチャイムがなるまでおもいっきり遊びました。

夏休み、朝6時半からのラジオ体操は、この神社の鳥居の真ん前。

旧暦のお盆にはお祭りが催され、
厄除けや心身の健康を祈願するとともに、
公園にはたくさんの露店が出て、浴衣着て、おこづかい握りしめて、友達とすごす夕刻にちょっとドキドキしたり…。
(white berryの「夏祭り」なかんじ!世代じゃない人、すみません…。)

実家での初詣も、M神社。
実家を出てからも、お正月はだいたい帰省してるから、生まれてから今まで、ほぼ毎年訪れています。

わたしの人生の中でダントツトップ、
数えきれないくらい訪れたM神社とM公園。

しかし、こんなに訪れているM神社の神様が誰なのか、どんな由緒があって、どんなご利益があるのか、全く知らなかったことに気づきました。

ググってみると、M神社の公式ホームページがありました。
スマホ版にも対応し、しっかり作りこまれている…。

トップページには、
まんまるお月さまの夜空にプロペラ機が飛ぶアニメーション。

なぜ、プロペラ機…?(←これ伏線なので、覚えといて!)と思いながら、

「M神社は疫病を治めた神様なんだな~。今のご時世に通ずるなぁ~」
「月替わりの御朱印があるのか~。御朱印ブームに便乗したかな?」
とか思いながら、
ホームページをくまなく眺めていると、あるページが目につきました。

それは、M神社の敷地内にひっそりある、もうひとつの小さな神社についての記事でした。

その小さな神社は、M神社本殿のすぐ隣にありますが、
M神社に比べてうんと小さく、木々に囲まれ、ひっそりとたたずんでいるため、人目にもつきづらく、知らなければ見過ごしてしまいます。

我が家の初詣では、毎年欠かさずこの小さい神社にも参拝していたのですが、どんな神様がまつられているのかも知らず、流れ作業のように参拝していました。

この小さな神社についての記事を読んでみると、なんと、今のわたしの一番の興味のあることとガッチリ結びついているではありませんか!

その小さな神社の名称は、T神社。

T神社は昭和十九年十一月十三日に岐阜陸軍航空整備学校第二教育隊内に創建されました。(現存する飛行場で最も古い歴史をもつ現航空自衛隊岐阜基地内)
(中略)航空整備学校では少年飛行兵、特別幹部候補生などに航空技術に関する教育を行い、当時最先端の航空技術を学んだ卒業生は第一線へと巣立ってました。
航空技術を学ぶ学校生の守り神として手厚くお祀りされていたT神社は終戦を迎え学校地がアメリカ軍に接収されるにあたり神社が破壊される事を危惧した第二航空教育隊長児島義徳中佐がご神体をはじめ鳥居などをM神社境内に遷し、その後同学校卒業生(少年飛行兵)の方々の御霊を合祀し今にいたります。
航空の関係者のために、航空の地にお祀りされた肇國神社は歴史に波に翻弄されながらも現在もかわらず航空宇宙産業の地岐阜県に鎮まり、航空関係者や航空関係を目指す者達の守り神として手厚くお祀りされています。

M神社ホームページより

このT神社は、製鉄・鍛冶をつかさどる神様に加え、飛行兵の英霊をおまつりしていたのです。
航空関係の神様をおまつりしている神社は、全国的にも珍しいとのこと。

わたしは長年、知らず知らずのうちに、先の大戦での若き飛行兵の英霊に手を合わせていました。

もしこの記事を別の機会に読んでいても、こんなに驚くことはなかったかもしれません。

「祖父の戦争体験を語り継ぎたい!」と決めてから、出会ったエピソード。
ただらなぬ、ご縁を感じます。

わたしはこれまで、海外留学や旅行で少なくとも、20回近くは飛行機には乗っていますが、
そのフライトすべてで、欠航や大幅な遅延、ロストバゲージに遭ったことはありません。

留学中のロンドンからアイルランドへ旅行に行ったとき、その帰りの前日から、ロンドンは大雪に見舞われていました。ヒースロー空港は断続的に閉鎖状態。
わたしのとっていたチケットは格安航空券であったので、変更や保障がきかないものの、発着空港がスタンステッド空港というロンドンの中でも小規模空港だったので、運良く、大雪の中たった1時間半の遅延で無事に帰ることができました。

これはわたしの勝手なこじつけかもしれませんが、長年の参拝のご縁を感じざるをえません。

毎年の初詣や、小学生の頃、毎日のように遊びに行ったわたしを、
M神社の神様とともに、
航空産業の神、飛行兵の英霊たちが、見守ってくれていたのでしょうか。

次回の帰省では、M神社、T神社にご挨拶に行き、これまでの感謝を伝えたいと思います。

あ、そうそう。
ホームページトップを飛ぶプロペラ機のアニメーション、このT神社に由来してたんですね。
月替わりの御朱印もT神社のもので、デザインも可愛く、一気に欲しくなってしまいました!(←やっぱりミーハー。)

皆さんにも
「なんとなく昔から言っているけど、どんな由緒があるか知らない」
「御朱印は集めているけど、その神社でおまつりされている神様まで知らない」という、モヤッとしたもののひとつやふたつ、ありませんか?

この記事を読んで、わたしのようにフラッと調べてみたら、何かしらの自分とのご縁があるかもしれませんよ。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。


・祖父たちの戦争体験や人生
・わたしがこのテーマに至るまでのライフストーリー
・戦争体験継承活動
について、記録や思考整理を目的にした記事です。自分が語り継ぐ活動をしていく上でのネタ帳ですが、情報発信も兼ねて投稿します。
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