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なぜ「戦争と平和」を考えるのか?

わたしは、自分の直接のお友達に限定して、「戦争と平和のおはなし会」を不定期で開催しています。

その冒頭でこの会の趣旨をお話させてもらっていますが、その内容を記事にしてみます。

1.おはなし会の目的

戦争体験を語り継ぐ経験と場数を増やしたい!

戦争体験を語り継ぐ活動を広げたいと思っています。
まだまだ駆け出しです。
このトピックについて話すことにも慣れていないし、何を語るのか?何のために語るのか?についても完全に固まっていない状態です。
ただ、内容や自分の考え・想いというのも、実践を通して自然に見えてくるもの、固まっていくものと考えています。
このトピックについて話したり考えたりする経験と場数を自ら設けるため、この会を企画しています。

戦争と平和について語りあうハードルを下げたい!

最近の世界情勢の混乱を機に、戦争というトピックに広く関心がもたれるようになりました。
ただ、「自分は全然知らないから…」「こんなこと話したらダメなんじゃないか…」という声もちらほら聞かれるようになりました。
「人様とお金の話はタブー」というような感覚に近いようです。

わたしは、だれもが語ったり、話し合ったり、考えたりしても良いトピックだと思います。

かく言うわたしも、修士、博士、専門家でもなんでもない、いち市民であり、会社員であり、母であり、女性であり、人間です。

専門的な知識がなくても全然いい。
「今の等身大の自分」のまま、今の素直な想いを表現してほしいのです。

同じ場に参加してくださった他の方々の考えや想いを聴くことで、きっとあなたの考えや想い・知識が自然にアップデートされていくはず。

そして、タブーだと思っていたトピックについて安心して語れる場があること、語り合える仲間がいること、これを知ってほしいのです。

2.なぜ「戦争と平和」?

「戦争を考えることは、生き方を考えること」

これって、どういうことでしょう?
これは、わたしが祖父の戦争体験を調べていく中で感じ、直感的に浮かんだキャッチフレーズです。

戦争の時代を生きた人々は、兵士・銃後の人々かかわらず、
今、現代に生きるわたしたちには想像を超える体験をされています。
「想像を超える」ことの中には、憲法や法制度、世界情勢、社会基盤や世相世論という「大きな概念」が違うことも含まれます。
一言でいうと、今と過去との「違い」です。

一方、前述の「大きな概念」は違っても、そこには「ひとりの人間」がいました。

生まれた瞬間は、今もあの時も同じ、素っ裸。
厳しい時代の流れに翻弄されながらも、我が子や愛する人を想ったり、他人を慈しむ「大きな愛」。
「大きな愛」を源として生まれる素直な感情や、厳しい時代と抗う葛藤。

今と過去にあるのは、「違い」ばかりではない。きっと「接点」もある。

それに気づいたとき、
今と過去という時間軸の間で、「違い」と「接点」の行き来を繰り返しながら、今の自分とその生き方を客観視することができるツールになるのではないかと、ひらめいたのです。

今と過去という時間軸は、「今自分がいる場所」と「この地球上のどこか別の場所」という場所軸にも応用できます。
戦争や紛争状態は、残念ながら、この地球上のいくつかの場所で、今も起こっています。

どんな時代の出来事も、どんな場所の出来事も、
今の自分につながっている。
「自分事」になると、人は急に親近感を持ち、自分の問題として考え始めます。

戦争は決して過去のものだけはない。
過去を知ることは、今を見つめ、未来を考えることなのです。

多様性の中を生きるために、様々な価値観を知り、認め合う

これからの時代、多様性がますます進んでいくことは確かです。

ほんの数十年前まで、性別は「男・女」の2種類であることが当たり前だったのに、現代はそれに加え、LGBTQなどなどなど…何種類あるか、わたしも把握できません。

かつては何百年単位で変化してきた社会体制や価値観が、100年、数十年、10年、5年…と、その頻度は増え、スピードは速く、目まぐるしく変化していきます。

過去の価値観や今までの常識に固執していては、この流動的な時代を生きることは難しくなってくるでしょう。

わたしたちが、自分とは違うものを持つヒト・モノ・コトを前にしたとき、
1)まずは「知ること」。

人々が自分との「違い」に拒絶反応を示すのは、対象のことをよく知らないから、だと思うのです。

「こわい」という自然な反応が悪いのではありません。
「知らないこと」が誤った判断を招くのです。
そして、「知ろうとしないこと」こそが、本当の意味での怖さ。

2000年以上前にソクラテスが言った「無知の知」が、現代にも当てはまりすぎて驚きます、個人的に。

2)そして、「認めること」。

たくさんの価値観が存在することを知り、
それらの価値観を自分は理解できなくても、
「そんな考え方、価値観もあるんだなぁ~」って、
ただただ、そのまま認めてあげること。

それがこれからの多様性の時代をうまく乗りこなすために、大切なことなのではないでしょうか?

これらはわたしの個人的な考えであり、おはなし会に参加してくださった方やこの記事を読んでくださった方へ強要するものではありません。
この記事を「戦争と平和」について考えるきっかけにしていただければ幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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