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天使の右目と悪魔の左目

「人は感情・知性がある。だけど天使や悪魔にはどうなんだろう?」左目の潰れた子が言う。悪魔なんて、そんな考えがよぎり目を閉じた。

ずーっと何らかの光が差し込んで埃っぽい地下深くにあるこの部屋。幼少期に過ごした部屋、今は私の友達が住んでる。友達って言っても物心ついた頃から一緒にいたからもうお姉ちゃんって呼んでるくらいの仲の良さ。3ヶ月?1年?少し離れてたけど全然変わらない、久しぶりの再会に嬉しかったが、なんか横に張り付いている男の子を見て思わず「そんな趣味があったんだ〜」と言ってしまった。お姉ちゃんは「どうゆう事?」と理解できてないがガキの方、、男の子の方はすご〜く嬉しそうだった。そんな感じかとこっちも理解できた。“調子乗んな‼︎” まあ別にいいかなと思い、、、ん?ふと考えた。上手くいけばお姉ちゃんのウエディングドレスが見れるのでは?イコール 手伝うしか無い‼︎ そうして私のシスコン度が上昇を続けるのであった。
、、、、あっ。違うよ、始まりじゃ無いからね。物語の中間。そして主人公はお姉ちゃん。私としては最高のキャスティング、ククク。
 では自己紹介をしていただきましょう。今回からの主役に。パチパチパチパチ。、、、パチパチパチパチ。ん?パチパチパ、チパ、、チ。逃げた!? あっ!! “逃走”\“追跡”  
しかし逃げ足の速さに諦めが勝ち逃亡を許した。、、が、タダで起きないのが私、華羽凪(あっ、カハナと言います。)我ながら天才だと思うお姉ちゃんの捕まえ方。 マイクの電源をつけ、深く深呼吸。そして「今から私の推し、音無 仁絵(オトナシ ヒトエ)を紹介いたします。「年齢、性別ともに不詳」「好きな物硬めのパン、薄めの味付け料理、半生の肉。」「子どもの扱いがとても上手い、姉ちゃんのセレクトしたファッションは大体膝が出る」びくっっ!!!反応あり「そうそう細マッチョのイケおじ好き。&細目で吊り目だったらなおよし。」姉ちゃんが耳を塞いだ。「現在パートナーは無し、結婚願望はよく分からないがこちらで用意した情報ではヒップ86 ウエスト60、、」お姉ちゃんの方を見た、いない!?見失った。と思ったら「まだあるのかな?」後ろから声がした、ヤバい。背中になんか押し当てられてる、、、。形的に、スタンガンの様な気がする、しかも首と肩の間。電気の強さで死ぬかも、、。こうなったら、降参以外選択肢はない。逃げればすぐ追いつく、締め上げられる事確定の未来が見える👍
ゆっくりと両手を挙げ膝をつきごめん寝を炸裂する。よっしゃ、決まった!!“華羽凪の心の中は謝罪の気持ちは微塵もない”

物語を始める為にお姉ちゃん(仁絵)に自分の話をしてもらわないと、、華羽凪は思っていた。だけどすぐにそうなる日が来ると華羽凪も、もちろん仁絵も知らないのだった。

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