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【質問】「あいつは自己愛性パーソナリティ障害だ」と決めつけ、その前提でもの(悪口など)を語る人がいますけど、その相手は診断されているのでしょうか?と疑問です。

質問1:

「あいつは自己愛性パーソナリティ障害だ」と決めつけ、その前提でもの(悪口など)を語る人がいますけど、その相手は診断されているのでしょうか?と疑問です。どうやって相手が自己愛性パーソナリティ障害だと確認できたのでしょうか?相手が「私は自己愛性パーソナリティ障害です」と言ったのでしょうか?そうではないのなら身勝手な決めつけでは?

回答1:

あなたが抱いている疑問は非常に正当なものです。「あいつは自己愛性パーソナリティ障害だ」と決めつける行為は、非常に軽率であり、根拠のないものがほとんどです。そもそも、自己愛性パーソナリティ障害(NPD)は、専門的な診断が必要な精神疾患であり、他人がその診断を自ら行うことはできません。

診断は、精神科医や臨床心理士などの専門家によって行われるべきもので、個人の言動や行動を長期間にわたって観察し、DSM-5などの正式な診断基準に基づいて行われます。一般の人が、特にSNS上で他人をNPDだと決めつけることは、診断を受けた事実がない限り、単なる推測や偏見に過ぎません。

さらに、相手が「私は自己愛性パーソナリティ障害です」と公言することは非常に稀ですし、そのような発言があったとしても、それが正確であるかどうかは専門家の診断がなければ分かりません。したがって、そのような決めつけは、事実に基づいていない可能性が高く、相手に対する不当な攻撃やレッテル貼りにしかなりません。

身勝手な決めつけは、相手に深刻な精神的ダメージを与えるだけでなく、自分自身の信用も損なうリスクがあります。他人を軽々しく批判する前に、その発言がどれほどの根拠を持っているのかを冷静に考えることが重要です。

質問2:

続けて質問です。確認してもいないのに「あいつは自己愛性パーソナリティ障害だ」と決めつける人は何が目的なのでしょうか?投影性同一視ですか?レッテル貼りですか?またはフライングモンキーを騙して決めつけた対象の人を攻撃させることですか?考えられることを全て教えてください。

回答2:

確認もせずに「あいつは自己愛性パーソナリティ障害だ」と決めつける人が何を目的としているのかについて、考えられる要因はいくつかあります。それぞれの可能性について詳しく説明します。

1. レッテル貼り

  • 目的: 相手を特定の枠にはめ込み、ネガティブなイメージを固定化すること。

  • 説明: レッテル貼りは、他人を単純化して扱いやすくするための手法です。この場合、自己愛性パーソナリティ障害というレッテルを貼ることで、その人を「悪い」「自己中心的な」存在として片付け、相手の複雑な人間性を無視することが目的です。レッテルを貼ることで、自分の言動を正当化し、相手を攻撃しやすくします。

2. 投影性同一視

  • 目的: 自分の内面の不安や問題を他人に押し付け、その人を自分の問題の象徴として攻撃すること。

  • 説明: 投影性同一視とは、自分が抱える不安や未解決の問題を他人に投影し、相手を攻撃する行動です。この場合、相手を「自己愛性パーソナリティ障害だ」と決めつけることで、自分の内面の問題から目をそらし、その解決を相手に押し付けます。攻撃することで、自分の問題を相手に投影し続けるのです。

3. フライングモンキーを使った攻撃

  • 目的: 他人を利用して、間接的に相手を攻撃させること。

  • 説明: フライングモンキーとは、ナルシシストが他人を操作し、自分の代わりにターゲットを攻撃させる行為を指します。「あいつは自己愛性パーソナリティ障害だ」と決めつけることで、その情報を信じた人々(フライングモンキー)を操り、決めつけた対象の人を攻撃させることが目的です。このようにして、攻撃者自身は直接手を汚さずに、相手にダメージを与えることができます。

4. 自己防衛・自己正当化

  • 目的: 自分の行動や態度を正当化し、批判をかわすこと。

  • 説明: 相手を「自己愛性パーソナリティ障害だ」と決めつけることで、自分の行動が正当であると主張し、自分に対する批判をかわそうとする心理です。これにより、相手を悪者に仕立て上げることで、自分を守る手段として利用します。

5. 集団心理の利用

  • 目的: 集団内での自分の地位を確立し、他人をコントロールすること。

  • 説明: 集団内で「あいつは自己愛性パーソナリティ障害だ」と決めつけることで、他のメンバーと共通の敵を作り出し、結束を強めます。これにより、自分の立場を強化し、集団内での影響力を拡大することが目的です。

6. 無知や誤解による決めつけ

  • 目的: 無意識のうちに相手を分類し、理解しやすくすること。

  • 説明: 専門的な知識がないまま、「自己愛性パーソナリティ障害」という言葉を軽率に使い、相手を分類してしまう場合もあります。この場合、特に悪意があるわけではなく、単に無知や誤解に基づいて行われる決めつけです。しかし、このような決めつけも、相手に対して深刻な影響を与えることがあります。

これらの要因は、単独で作用することもあれば、複合的に影響し合っていることもあります。いずれにしても、確認されていない診断をもとに他人を決めつける行為は、非常にリスキーであり、相手にとっても自分にとっても有害である可能性が高いです。

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