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【TEPPEN】T3シリーズ、シーズン2優勝者くろ選手にインタビュー「俺がアンリミのTEPPENだ!」〜「構築勝ち」で制した王者の理論〜

ガンホーのスマホゲームアプリ『TEPPEN』のコミュニティ大会“TEPPEN TONAMEL TOURNAMENT SERIES”、通称“T3シリーズ”。今回は、2021年8月14日にオンラインで開催されたシーズン2決勝大会において見事優勝した、くろ選手のインタビューをお送りする。

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くろ選手は、シーズン1で準優勝した実力派。16名の決勝大会に進出するには、毎週の大会で継続して好成績を残す必要があるT3シリーズにおいて、2大会連続で決勝大会に進出している。

「勝たなきゃ嘘」負けず嫌いだからこそ優勝を勝ち取れた

――優勝おめでとうございます!まずは優勝したときの率直な気持ちを教えてください。

くろ 前回のシーズン1決勝大会では、決勝戦でライアさんに敗れてしまいました。そのため、シーズン2では何としても優勝してやろうという強い気持ちで挑んだので、優勝が決まった時はとても嬉しかったです。

↓シーズン1の決勝動画

↓シーズン1優勝者インタビュー記事

ーー強い気持ちで望んだからこそ、優勝できたのですね。

くろ 自分はとにかく負けず嫌いだと思います。好きな漫画のセリフで
「勝たなきゃ嘘」という言葉が出てくるのですが、僕の口癖にもなっていますね(笑)。何事も、やるからには勝つ!という気持ちで取り組んでいます。

ーー決勝大会を通して印象に残った試合はありましたか?

くろ 2回戦のリュウ選手との試合です。リュウ選手は真空波動拳を選択し、僕は電刃練気を選択しました。

ーー相性だけでいえば、くろ選手の電刃練気デッキが有利ですね。

くろ そうですね。ただし、アンリミテッドルール(すべてのカードが使用可能※1)ですので、相手のデッキには<<解放への一太刀>>という回復手段が存在します。

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このカードを有効に使わせないつもりで試合をしていたのですが、相手の<<ハヤブサ>>にシールドを2枚貼られてしまい、<<解放への一太刀>>による回復を許してしまいました。そのため、相手ヒーローへのダメージが1点足りずに負けてしまい、悔しかったのでこの試合は印象に残っています。

ーー負けた試合だからこそ印象に残っているのですね。負けず嫌いが伝わってきます。

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※1『TEPPEN』ゲーム内のランクマッチでは、2021年6月のシーズンから一部のカードパックが使用不可となる"スタンダードルール"を採用。一方、T3シリーズ決勝大会はアンリミテッドルール。

ーーアンリミテッドルールでは、練習相手が見つからないという話をよく聞きますが、決勝大会の出場にあたって自信はありましたか?

くろ 自分が得意なデッキを3つ持ち込んだので自信はありました。

ーーくろ選手といえば、いつも特徴的なデッキを持ち込んでいる印象があります。今回も"電刃練気""最終兵器""大神降ろし(アクション軸)"が選択されており、3つとも同系統のデッキタイプという面白い持ち込みをされていましたね。

くろ バーンデッキ※2は緑デッキに対して弱いのですが、赤単色デッキや紫単色デッキに対しては有利をとることが出来ます。そのため、これらのデッキを1つでも持ち込んでいる人がいれば、そこを2タテ※3して勝つという作戦で持ち込みました。


※2カード効果によるプレイヤーへの直接ダメージ、およびそれによって勝利を目指すデッキのこと。
※3同じデッキに対して連勝すること。T3シリーズでは相手が使用するデッキを制限することができ、かつ、一度勝利したデッキは使用不可。そこで、くろ選手はあえて同系統のデッキを3つ持ち込み、相手がそれに対して不利なデッキを一つでも持ち込んだ場合、そのデッキに連勝するという作戦をとった。

ーーただ得意だからという理由だけでなく、そのような戦略もあったのですね。

「無駄なカードは1枚もない!」王者の3デッキを詳細解説!

――各デッキについて伺います。まずは電刃練気デッキから詳しく解説いただけますか?

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くろ 相手ユニットにダメージを与えるアクションカードを多く採用して、相手ヒーローに直接ダメージを与えるアクションカードは少なめに採用しました。
<<不意打ち>>や<<ヘッドショット>>は相手ヒーローに直接ダメージを与えることができるという強力なカードである反面、有効に使うことができるタイミングが少ないという弱点があります。
有利な対面であっても、これらのカードが手札に詰まって相手ユニットを捌くことが出来なくなることが嫌だったので、このような構築になりました。

――最終兵器デッキはいかがでしょう。

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最終兵器デッキは電刃練気デッキと違い、ヒーローアーツから得ることができる<<ロケットランチャー>>によって相手ユニットを捌くことが出来るので、<<ヘッドショット>>の採用枚数を1枚にしました。
こちらも基本的はアクションカードを多く採用することによって相手ユニットを捌けるような構築にしました。


ーー<<殺意の抑制>>はランクマッチではあまり見かけないカードですね。

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くろ 2コストで相手ユニットに4点を与えられるという効果が、どのデッキに対しても強いので採用しました。
4点を与えるという効果でいえば<<疑心の中の信頼>>というカードもあるのですが、相手がEXポケットにカードをドローするというデメリット効果が確定で起きてしまいます。
それに対して<<殺意の抑制>>は、HPの多い相手ユニットに対して使用するとデメリット効果が発動しないところが強みです。

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ーー<<筆調べ・輝玉>>はどのような意図で採用したのでしょうか?

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くろ このカードはユニット全体に2ダメージを与えることができるカードです。多数のユニットを横に並べて攻めるデッキを対策するために採用しました。例を挙げると、成長大神降ろしデッキ、嘆キデッキ、クエスト大盾デッキなどがそうです。
また、このカードは効果の対象を取らないので、相手ユニットが存在しない場合にも使用することができます。そのため、MPが溢れそうな時に手札を回すことができる点も魅力的です。

――大神降ろしデッキはいかがでしょう。

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赤単バーンデッキとしては、電刃練気デッキや最終兵器デッキが代表的ですが、もう1つのバーンデッキを組むに当たって、以前活躍していたコントロール※4大神降ろしデッキを参考にしながら構築しました。
アクションカードとヒーローアーツによって相手ユニットを捌いていきながら、試合後半は<<宿命に抗う者 リュウ>>や<<歴戦のエージェント レオン>> 、<<無の境地>>でリーサル※5まで持っていくというコンセプトになっています。

※4  ライフを削る早さよりも、妨害要素を重視したデッキ。つまり、相手を束縛し行動をコントロールするデッキのこと。
※5 ゲームを決着づける攻撃のこと。とどめの一撃。

ーー<<ヘルバット>>の採用理由を教えてください。

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一撃で30点ダメージを与えるタイプの天空覇デッキなど、空戦で大ダメージを与えようとするデッキに対して、1度だけユニットで防ぐことができるように採用しました。
また、<<衝撃>>を探索することによって、相手に対して「いつでも6点を与えられるぞ」という圧をかけながら試合を進行することができる点も強いです。

ーー<<カルロス・オリヴェイラ>>の採用理由を教えてください。

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4コスト3/5という高スタッツでありながら、<<シールド>>を探索してくれる点が優秀だと思い採用しました。
<<宿命に抗う者 リュウ>>や<<歴戦のエージェントレオン>>を守るために使うことによって、主に赤デッキに対して<<無の境地>>を通す確率を上げました。

――新カードパック(DOW)のカードである<<バル>>はどうでしたか?

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くろ 2コストで4点を振り分けるという効果がとても強くて重宝しています。相手ユニットを対象に取らないので、”ヴェール”のついたユニットを倒すことができる点も魅力だと思います。

ーーありがとうございます!逆に、採用しなくてもよかったと思うカードはありましたか?

くろ 1枚もないですね(笑)

ーー非常に完成度の高いデッキだったということですね!デッキ作りで気をつけていることがあれば教えていただきたいです!

くろ 自分が得意なデッキしか作らないようにしています。今回の大会で言えば、あくびやウロボロス、成長大神降ろしなどのデッキが強いことは大会前にわかっていました。しかし、デッキ自体のポテンシャルが高くても、デッキの力を100%引き出せるだけの技術がなければと意味が無いと思っています。

くろ選手「俺がアンリミのTEPPENだ」

ーーT3シリーズに対してどのようなイメージがありますか?

くろ ただひたすらに楽しいです(笑)
TEPPENプレイヤーが輝ける素晴らしい場だと思っています。

ーー最後にひとこと、お願いします!

くろ 俺がアンリミのTEPPENだ!!!

ーー本日はありがとうございました!

くろ ありがとうございました!

くろ選手のように、デッキ構築やプレイングで自分の色を出すことのできるプレイヤーはそう多くはない。正真正銘のトッププレイヤーと言っても過言ではないだろう。T3シリーズはもちろん、公式の世界大会である”WCS 2021”での活躍にも注目が高まる。

なお、T3シリーズは8/20からシーズン3が始動した。約3ヵ月間、毎週1~2回の各大会を通してポイントが割り振られる。それぞれの大会は、様々なルールで開催され、初心者でも楽しめる内容となっているので是非参加していただきたい。

【T3シリーズ公式ディスコードサーバーはこちら】


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