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霧の街のクロノトープ 中谷芙二子 高谷史郎2020年12月5日-12月20日

これまで様々な場所に設置されてきた、高圧ポンプとノズルから生み出される、不定形の"霧の彫刻"。
中谷氏の霧の作品は、(おそらく)夏にしか鑑賞したことがなく、(涼しげだし)暑い時期に適したメディアだと思っていました。
が、今回は寒さとあいまった落ち着いた魅力が感じられました。

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一回あたりの稼働時間は数分なのですが、フレームと照明のレイアウトによる効果なのか、霧の箱、もしく光と霧の建築が現れたように感じる瞬間が何度か。

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作品紹介のテキストには、"「いま、ここ」という現実的な視点から、少し距離をおき、地球や自然を身近に感じながら感覚を開く"とありますが、
(おそらく高谷氏とのコラボレーションによって引き出された、)この時期この場所ならではの表現だったように感じられました。

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その空間の、視覚的な認識だけなく、(そこがどこなのか / 公園・博覧会場・団地・空き地などの)属性の認識においても揺らぎが生じるような感覚は、以前見た中谷氏の作品よりも大きかったかもしれません。
それが、「いま、ここ」から離れるということなら、その通りかと。

(予想以上に、サイトスペシフィック感と、クールかつ動的な高谷感(?)が強くて面白かった..)

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京都駅から徒歩で10-15分ほど。
霧の中に入るのなら、小雨に対応できるくらいの服装がおすすめです。

霧の街のクロノトープ 中谷芙二子 高谷史郎
2020年12月5日-12月20日
https://liquid-kcua.jp/case-2/


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