地下の展示2件(2)
地下での展示を2件ほど、2つ目。
S.F. (Splash Factory) 金氏徹平
https://www.kyotographie.jp/exhibitions/05-teppei-kaneuji/@京都新聞ビル 印刷工場跡(B1F)
2019年4月13日-5月12日
こちらはKyoto Graphieの一環。会場はかつて新聞の印刷工場だった広めの地下空間、新聞社社屋の下。なぜ印刷工場が地下に?と思いましたが、温湿度管理や入稿速度、セキュリティなどが理由なのでしょうか。
学校の体育館よりひとまわりほど大きそうな会場には様々なメディアの作品が展示されており、指定された導線に沿って鑑賞する流れ。
近づくまではなかなか見えない最奥部には、それまでの作品が集合した機械仕掛けのオペラ(?)が展開されています。
機械仕掛けのオペラ
> ハイナー・ゲッベルスの作品
舞台芸術は総合芸術である、ということを思い出させられる
作品の隙間から、地下の工場であることを示す様子がのぞく。
インクをモチーフにした作品(やパーツ)が多く、それに取り憑かれた(addictedな)”かのような”様子。それにあてられたのか、もしくは作者の狙い通りなのか、”作品”と同等それ以上に、インクに惹きつけられる。
新聞の印刷機で刷られた絵画のプリントを持ち帰ることができる。手に取るとインクの匂いや湿感が感じられた。最後には作者がそれにサインをするサービスまで。
鑑賞者はかなり多く、また作品用の照明で照らされた同行者を撮影する方も何人も。ちょっと偶然とは思えない仕掛けが多く、多くの人々が訪れる展示会場での体験のデザインとしても面白い展示でした。
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