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仕事のこと

仕事って、選ぶのが本当に難しい。
特に特技もない、資格もない私は何を選んでいいのか本当にわからず悩みました。

私は超氷河期と言われた世代。自分の出身大学であれば難なく就職できる、なぜかそう信じていました。
ところが現実は100社以上応募し内定は1社のみ。私は不要な人間なんだと自己肯定感が底まで沈みました。
振り返れば、私は大学に入ったことにあぐらをかいてなんの努力もしていませんでしたから、私が採用側でも不要だと思うでしょうが。
それにしても、酷い状況で、かなり優れたり努力を重ねた人物でないと私と同じ状況の友人だらけでした。
いわゆるブラックのベンチャー企業に就職しました。1年で心身を病み転職、旅行会社→保険会社と転職することになりました。
保険会社では結婚を機に退職を迫られました。社内結婚は女性が辞める風習でした。今では変わったようですが、当時は悔しいながらも従いました。その後は転勤のある配偶者についていくため、短く派遣を繰り返していました。

産前産後含め10年以上ぶりの社会復帰、悩んでまずは過去にやったことのある洋菓子店での仕事をやってみることにしました。
コレが、合いませんでした。商品が膨大にあり、季節により変わるから覚えにくい。レジはわけがわからないしお客様はすぐ怒る。山の段ボールを毎朝積み上げ、番重を運び…開店時間まで汗びっしょり、となかなかのキツさでした。おまけに人間関係がちょっと面倒。20歳前後の時とちがい人間も減らされていました。

このままでは良くない、と思い仕事を変えることにしました。社会復帰の経験としてはひとつ洗礼ん受けて良かったかもですが。

次は同じ失敗をしたくないな、と思いまた悩みました。
ちょうどその頃選挙を手伝っていて、刺激を受けることが多かったので、政治にかかわる仕事もいいかなあとか思うこともありました。
選挙の混乱で色々思うこともあり、何がやりたいのか真剣に悩みました。
もう40代、やってみたいことをやるしかない!と一番興味があった分野の仕事に応募することにしました。
ちょうど、高松へ向かう飛行機に乗る前に、羽田で面接の電話がかかってきたことを思い出します。

さて、今の仕事ですが、こちらも接客業。ですが好きな分野に関わる知識を得ることもできるし、触れることも出来ることに幸せを感じています。接客業ですから、嫌な事も理不尽な事も頻発します。それでもワクワクしていられる職場を選んで良かったと思います。

日々色々な変化があり、ルーティンだけとはいきません。覚えても覚えても変わりますが、必死にやっています。毎回必死。
仕事のポストも何箇所もあり、私が担当できるようになったのは10箇所以上ありますが、どれも完璧にはできていません。あと数カ所でコンプリートですが、とにかく日々勉強して覚えていくしかない感じです。
あと、さらにインバウンドの影響で「英語」を話さなくてはならない場面がかなりあります。酷いながらも必死にひねりだしたり、自分で色々調べながら対応しています。最低限なんとかコミュニケーションは取れていると思います。
日本人のお客様が「ここで働くには英語を話せないとだめなんだ〜」と話していて、
「いえいえ、全く話せないのに話さなきゃならないんです」と心の中で呟きました(笑)

長々と書きましたが、この仕事の良いところは自分が「もっと勉強しよう」と思えるところにあると思います。
正直給料は安いし、忙しくてバタバタだしこき使われてるし、待遇面ではあまり良くはないですが個人的にはとても充実しているといえます。朝行きたくないなあ、がほとんど無い。
ずっと適当に生きてきた自分が、自分の意志でやりたいと思えた仕事にやっと出会えたような気がしています。また変わるかもしれませんが、それはまたそれで。

なんとなく生きてきた人生を、ぐっと自分の軸に引き寄せて調整している感覚です。
さて、まだまだ覚えなくてはならないことが山積みですので頑張っていきます。

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