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自分の意思はあるのか。

引き続き、自分の人生を振り返っているところです。
最後は母親との関係を。

幼い頃から、母親からは「いい学校に行き、いい会社に就職して幸せな結婚をする」という夢を託されていました。
母は専業主婦です。
有名国立大学の受験に失敗し、それでも外資の出版社に就職して、その後父と出会い結婚。
私が生まれてからは専業主婦に。

モラハラな父との生活の中で働くことも許されず、父が独断で辺鄙な場所に家を購入したことにずっと不満を抱いていました。
私に対し、彼女が無し得なかった夢を叶えてほしかったのかなと今は思います。
高校は母の理想の学校に合格しましたが、ギリギリ合格したのか成績はいつもいまいち。
面談のあとに「あんたが酷い成績で私が恥をかいた」と怒られました。

大学受験は、第一希望の大学に落ちてしまいました。母と2人で合格発表を見に行った帰り道、母は不機嫌な顔で一言も口をききませんでした。その代わりため息の連発、あの光景はいまだに覚えています。辛いのは私なのに、慰めるとかもないのか、、と我が母ながら驚きました。

私が就職活動をしていた頃は、超氷河期でした。母の思うそれなりの大学に入りましたが、面接はおろか、書類すら通らない。
100社はエントリーシートを出したと思います。
最終的に、ベンチャー企業に就職しました。この時も怒った母から、「なんでそんな訳のわからない会社なの、本当にダメ人間ね」みたいなことを言われました。確かにダメ人間だったかもしれません。
自分が何をしたいかまるでわからぬまま、就職活動をしていたわけですから。

転職し、母の気に入る有名企業に正社員として就職しました。しかし、色々ありメンタルを壊し、退職をした私に、母は「あんたのせいで私まで恥をかいたのよ!」といい放ちました。
完全にメンタルを病んだ私の気持ちは無視で、母は被害者面していました。すごい神経だなと今は思います(笑)

この時、それまでの人生での母からの暴言が、走馬灯のように思い出されました。
この人は、私を愛してはいないのだろうか。私が小さい頃から優しくて大好きだった母は、幻に過ぎないのか、と混乱しました。

私の自己肯定感の低さはこの母の期待とそれに応えられなかったそれまでの人生が原因だったかもしれない。

結婚も自分だけの意思でできたのだろうか?
後悔してるとかじゃなくて、自分の意思はいつもあったのだろうか、自信がありません。

モラハラの父、私を支配してきた母との生活は、私の心を歪ませていたのかもしれません。
しかし、途中で自己主張するチャンスはあったかもしれない。ちゃんと人生を考えるチャンスはいくらでもあったはずなのに、それをやらずに母の言うまま適当に生きてしまっていました。それは自分自身の責任です。

私には兄がいて、彼は同じような環境で逞しく生きていました。
親の怒りや期待をさらりとかわしつつ、やることはちゃんとやって車やバイクに、アコギ、テニスにサーフィンと、人生を楽しんでいます。
仲は良くも悪くもないですが、家族の中で一番逞しくて羨ましかったです。
彼は彼なりに何かあったかもしれませんが。

そしてこれからの私は、、
親からは凄まじい影響がありましたし、今もその影響は残ってはいますが、ちゃんと自分で考えて自分の思うように生きていきたい。
そう思っています。

苦しさの原因がわかり、ああそうか。自分を許してあげよう、でも父と母のせいだからで終わるとなにも変わらないから、
しっかり毎日を自分の意思で生きていきたいなと思います。

今は、母から相変わらず父の悪口の電話がかかってきます。ずっと母の感情のゴミ箱です。 適当にあしらいながら、80過ぎて今さら変わらないからと聞き流しています。
毒な部分も多いけど、たった一人の母は嫌いにはならないです。

私は、娘に夢を押し付けることはしたくないですが、時々不安になります。
もちろん応援や支援はしますが、彼女のことを生き甲斐にしたり、すがったりしないよう気を付けていきます。誰かに依存したらそれは相手の重荷にしかならない。
様々な人間関係で、そのことを学びました。

しっかり、自分の足元と前を見つめて、迷いながら悩みながら進んでいきたいです。
思い返してみても、悲劇のヒロイン的な気持ちではなく、自分の「クセ」のようなものに気付けて直せばいいかな、という気持ちでいます。
できるかどうかは、自分次第ですね。


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