是も非とも思えぬ明日に目を瞑り 頭空にして眠る日もある
昨日みた悪夢が今朝は空へ抜け 光風運べ虹の向こうへ
熱望に幻滅しても9年間 君の顔なら見続けられる
そば手繰り通り向かいの喫茶店 手慣れた雨垂れポリーニ偲び #かんだやぶそば #珈琲ショパン
新しい高枝ばさみを操って 落ちたナメクジ額にペチャリ
一日のはじめに犬をなぜている どうしてそんな夢ばかりみる
遠い街手紙が届く10日後の今から見える君の横顔
昔きた道を歩いて擦りむいた 膝小僧にはしみる赤チン
いつからか吊られた時間さがしつつ ふらふら歩く子どもみたいに
ねむる あすの ことを 夢には 見ないで きょうの あくむを 上書き すべく
もうひとつ仮面をかぶる自由さと引き換えにする窮屈さもある
うぐいすと鳩いがみ合い起こされし 故郷は夢に留めるがよし
こぼれゆく時間をつなぎ止めたくて 音紡ぎつつまた時流れ
縦横に歩き回りしニューヨーク 自分が自分に戻る街角
噛みつきて弾ける白き球形の みずみずしさも辛き赤かぶ
北の空赤紫青灰色と シナプス染める脳内黄昏