残照小説 2023/12/13捕獲
仮題:偽装指紋
包丁に付着した血も、あいつの指紋も、全てがきちんと消えるように念入りに拭いてから、俺の小指の指紋だけをそっと付けた。まるで、俺が“自分の犯行”を隠そうとし、けれど消し損ねた指紋が残ってしまったかのように。
偽装した。
仮題:偽装指紋
包丁に付着した血も、あいつの指紋も、全てがきちんと消えるように念入りに拭いてから、俺の小指の指紋だけをそっと付けた。まるで、俺が“自分の犯行”を隠そうとし、けれど消し損ねた指紋が残ってしまったかのように。
偽装した。
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