自分のお金くらい 自分で守れ ばかものよ
ブログで資産運用のことを書いているためか、しばしば金融機関の手続きや税務周りの質問・相談をいただく。
これは書き手冥利に尽きるというか、本心から嬉しい。
もともと1日のアクセスが0件とか2〜3件という頃から誰に読まれるかわからない情報を綴ってきた文章の素人なので、反応をいただけるだけでありがたい。
その上相談までしていただけるなんて、当時は想像できただろうか。
ダイヤルアップ回線時代に進研ゼミのオンライン添削でインターネットデビューした自分くらいの年代にとって、20年以上たった今でもやはり「ネットとお金」というだけで怪しい響きを感じる。
その話題を避けてブログを書くのは簡単だったけれど、自分にしか書けない赤裸々なものを生み出したくて、極力あけすけに、自分の体験を中心に書いた。
なぜなら自分が当時困ったから。子供をもち、真剣にお金のことを考え始めたタイミングで渡米し、右も左もわからなかったから。
いつか同じ道を辿るであろう誰かに向けて書いたそれらの記事が、きちんと届き、相談までいただけるなんて幸せなことはない。
アメリカ駐在時代、乳児2人の世話をしながら、朝4時に起きて勢いで書いた記事の数々。
誰にも読まれなかったらどうしようと不安になりながら、Webの海に向かって1人自己紹介を書く毎日。
(冒頭の挨拶は「こんにちは!駐在員へらじかです!」とかそんなノリだった)
懐かしくて恥ずかしくて、リライトすらできずにそっとしているあの記事が、いま少しでもだれかの役に立っていると思うと感慨深い。
必然の流れとして質問をいただくのは北米にお住まいの方からが多いのだけれど、その中身でそれなりの割合を占めるのが、金融機関の手続きや税金関係。
「帰国に際してFirstradeの口座を〜」とか、
「米国株の税金や確定申告が〜」といった具合。
これは結論から書いてしまうと、その金融機関や税金を管轄する役所に確認してください、としか言えない。
法律や税制は年々変わる。
所得や扶養や控除によってパターンも変わる。
日本と違って担当者によって言うことも変わる。
こんなに変数の多い中で個人に沿ったオーダーメイドの正確なアドバイスは不可能に近い。
方法はあると言えばある。
所得や扶養や控除やビザの種類を聞き、渡米か帰国した年だったら米国滞在日数と国外への出張日数を聞いて計算して日米租税条約に照らして、勤務先の規定まで根掘り葉掘り聞けば回答の精度はきっと上がる。
でも100%にはなり得ない。自分も素人だし。何より、そこまでする理由がない。
それでも駐在を終え帰国してしばらくは、こうした質問や相談にもできる範囲で一つ一つ回答していた。
過去に自分が困った部分だし、何より自分の拙い記事を読んでコンタクトを取ろうと思ってくれたことが嬉しくて。
ただ、上記の通り、正確な回答は難しいし責任も取れない。
だんだんと回答が遅くなる。
「オーダーメイドの丁寧な回答じゃなくてもいいんです」
「参考までにどう対応したか教えてください」
といったコメントもあったけれど、最終的に質問者自身が金融機関なり税務署なりに確認しなくてはならないのであれば、変に自分がミスリードしてしまうことは、やはり避けたい。
現在でも自分はFirstradeに口座を持ち、何も問題は起きていないけれど、問題が起きていないという認識が正しいのかどうか本当のところはわからないし。
などと、ここまで書いたように長い文章を、いただいた2〜3行の質問コメントに対して回答をしたらただの変な人なので自重した。
かといってシンプルに答えると味気ないというか、冷たいというか。
どうするのがベストかとぐるぐる考えていたら、いつからか、回答する手がピタリと止まってしまっていた。
冒頭で長々と述べた嬉しさが逆に責任感のようになり、筆を止めてしまったのかもしれない。
などとそれらしく格好つけて言うこともできるけれど、あえて言葉を選ばずにストレートに表現するなら、こう言いたい。
自分のお金のことなんだから自分で責任持って考えてください。
調べてわからないなら手を出さない方がいいです。
ブログの中では安易に資産運用を勧めないように、自己判断でと度々書いてきたつもりだけど、もし逆のことをしていたらごめんなさい。
その時は恥ずかしさを堪えてリライトしに行きます。
在米時代のブログを更新することはもうないと思うけれど、今回こうして長文を書いたので、滞っていた質問への回答代わりとしてこのnoteが活用できればと思う。
そして、金融機関の手続きや税金に関しての質問に個別に答えることもこれ以上しないと思うけれど、帰国後も資産運用を続けている様子は2個目のブログやTwitterで綴っているので、フォローをしていただけたらと思う。
運用金額はこの記事で触れている通り。大きくも小さくもなく、30代会社員のリアルを綴っている。つもり。
これらが何かの刺激になったり参考になったりして、知の再生産に貢献できたなら嬉しい。
そして読んでいただいた方がお金に詳しくなったその時は逆にたくさんのことを学びたいし、できれば質問もさせて欲しい。
3年前と比べて少しは知識がついたと思うのだけれど、それでもいまだに知識不足を痛感しながら手探りでやっているので、不安を解消するためのアドバイスをもらえたらといつも考えている。
その際に、回答者の方が手間をかけていただく必要はありません。
最終的には自分で調べて判断するので、一般論の回答をいただければ十分です。
オーダーメイドの丁寧な回答じゃなくてもいいんです。
参考までにどう対応したか教えてください。
あれ?
好きなコーヒー豆を買い、早起きをして、また何かを書きます。