見出し画像

母校でゲストスピーカーをした話



母校でゲストスピーカーをした。




6月の頭に なんとなく先生達と話したくなって、
中学高校と6年間通った母校に遊びに行った。

先生たちと話していると、お仕事の電話をしていた初対面の先生の口から 徳島というワードがチラッと聞こえた。
少々躊躇いながらも もしやと思って少し掘ってみたら、ほんとにそのもしやだった。徳島県という大きなワードの中にわたしが知ってることなんてひとつしかないから、それがビンゴした時は驚いて心底運命を感じた。

そこから一気に話が盛り上がって(というよりはわたしが一方的にブワーーッてしゃべってるのを聞いてもらって)、気づいたら興奮しすぎて喋りすぎて喉が痛くなってた。
当時からわたしの葛藤を聞いてもらっていた先生たちだったから、その話をできることがとにかく嬉しかった。


どういうことなのか、具体的に説明すると:
母校が今年からSDGsプログラムという夏休みを利用した泊まりの体験学習を新しく導入していて、その場所のひとつに徳島県上勝町が選ばれた。45分別や葉っぱビジネスで知られる徳島県上勝町は、私が今年の3月に1ヶ月間インターン生としてお世話になったところ。(インターン先の正式名称は 株式会社 BIG EYE COMPANY 上勝町ゼロ・ウェイストセンター、通称WHY)
自分が色んなことに悩んでる時期に誰も自分のことを知らないまちで過ごした日々、産まれてからずっとある程度利便性が確立された街で育ってきた私にとって、スーパーもコンビニもない山で囲まれた上勝での生活がものすごく価値のあるものになっている。
から、あんなに興奮した。まさか母校で!!!!って。


そこから話が進んで、今度の上勝の事前学習の場で
行ってきた卒業生としてお話する機会を設けていただくことになった。

まさかの展開すぎて本当にびっくりしていたし、
当時の担任の先生も含め、現役時代あまりにもちゃらんぽらんだったわたしを知ってくださっている先生たちはもっと驚いてた。


思いがけず頂いた、贅沢すぎるアウトプットの場。
こんなわたしが、、ほんとうに恐縮だけど、
せっかくの機会を頂いたので全力で臨んだ。



対象はこのプログラムに参加する20人の現役中高生たち。学年はバラバラ

生徒さんたちは、もう既に何度かの事前学習の中で上勝町の基本情報について学んでいることから、
「葉月さんは上勝で実際にあなたが感じたことを自由に話してくださいね」
と言って頂いていた。

話したいことはいくらでもあるけど、その与えてもらった30分の中で、何をどうまとめたらいいのか。
そもそも中高生にとってとっつきやすいようにして話すには、どう工夫したら良いのだろうか?
自分自身中高時代に授業形式で話を座ったまま聞くのが苦手だったが故に、悩んだ。


何よりも大前提として、
内容が現地の方にとって失礼にならないか・聞き手にとって押し付けがましい言い方にならないか が大切にしたい一番の軸だった。
私はあくまで1ヶ月間しか滞在してない身であって、住んでいらっしゃる方がその内容に違和感を覚えていたら元も子もなくなってしまう。
多くの人に伝える上で責任が伴うというのはきっとこういうことなんだと思う


とはいえ現役時代 優秀さとはかけ離れていた自分だからこその、親しみをもってもらいやすい点を活かして、且つ自分の言葉で届けることを重視したかったので、
考えた挙句スライドにはなるべく多くの情報(文字など)を載せず、
なるべく端的に、言葉使いもわかりやすくを意識して組み立ててみた。


"伝える"よりも"感想を共有する"ようなイメージで。




思想錯誤しながら迎えた前日に、WHYでの当時のインターン生のはなさんの報告会があって、私もオンラインで拝聴させてもらった。清々しいほどに自分に正直に素直に生きて、とことん自分と向き合うかっこいいはなさんの、持ち前の熱量がすごく伝わってきて、刺激を受けた素敵な時間だった。
何よりスライドのところどころ手書きの文字に思いが伝わってきた。

早速影響されたので参考にさせて頂き、
すでに出来上がっていたスライドのところどころに新しく手書きの文字を組み込んでみた。


画像2
上勝との比較をわかりやすくするために自分が普段関東での生活で使っているゴミ箱を
”中身の見えないゴミ箱”として表した


そして最後は
いつも話を聞いてくださる大好きな大学の先生のアドバイス通り、
「一緒にこの問題について考える仲間が増えてくれたら嬉しいです」
と締めくくった。
押し付けがましくないように話すにはどうしたらいいのか悩んでいたわたしに、ピッタリの回答をくださって感謝しています。ありがとうございます。


一斉に何十個ものピュアな目が自分の方に向けられた状態で話すのは思ってた以上に緊張したけど、それ以上にみんなが真剣な眼差しを向けて聞いてくれたのが本当に嬉しかった。
中には話を聞きながら何度も頷いてくれる子もいてものすごく心強かった。

先生たちに、
「お前がずっと言ってた日本語にもなってない言葉がようやく形になってきたな」
「気持ちが伝わってきたよ」
と言ってもらえた。

自分の中では未だに日本語になってない感じがするけど、ちょっとでもそう見えるならよかった。うれしい

当日はさおちゃんと遥が駆けつけてくれた。
ふたりはまさに 当時からその日本語になっていない言葉を散々聞いてもらっていたので、数年経って聞いてもらえて本当によかった。こうやって今も仲良くしてくれることも嬉しいし、わざわざ来てくれて嬉しかった。本当にありがとう




ひとつ反省点としては、思ってた何倍も中高生のレベルが高かったこと。
吸収力も理解力もすごくあるから、もっと具体的な内容入れてもよかったかなあ。



卒業後 大学に入学したと思ったら同時にコロナ禍に突入して、ずっと自分が模索しながらしてきた経験がこういう形で繋がったことがすごく嬉しい。

発見や反省点も含め、タイミングが重なってこんな貴重な機会を頂けたこと、
本当に感謝しています。
ありがとうございました🌙





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?