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盗みのきっかけ-お店のもの

小学校3年生になると、両親は祖父母と同居していた敷地内に新築を建てました。

私達4人家族は、祖父母の家の隣に建てられた小さな家に住み、それと同時に私は習い事が増えて行きました。

月曜日と木曜日は公文式
火曜日はお習字とバレエ
水曜日は英会話
金曜日はピアノ。
今でこそ普通ですが当時は珍しかったと思います。

水曜日の英会話教室は、ある3階建ての大型スーパーの近くにありました。大型スーパーには、子供の大好きな文房具コーナーがありました。そこには当時流行りのキャラクター文房具もありました。

端から端まで可愛くてキラキラしていて、全て手に入れたいという欲があったのを覚えています。

この文房具コーナーにあるものを毎週万引きするのが癖になっていきました。英会話教室の前後に通い、欲しいものをカバンに入れて持ち帰る。

最初は小さな文房具から始めた万引き、歯止めがきかなくなり、大型スーパーに通う日は大きなバッグを持ってでかけるようになりました。

明確に覚えていませんが、小学校3年頃から卒業するまで何年も続けたと思います。総額にしたら30万円近くいってると思います。

その日も大きなバッグに好きなものを詰め込み、バッグをパンパンにしながらもまだ店内を物色していると、広い敷地内で私の後を付いてくる店員の視線を感じ取りました。

店員といってもスーツを来ていて年配の男性。それなりに地位がありそう。これ以上盗んだらバレてしまう。もうお終いにしよう。カバンの中にこんなに盗んだものがあるのにバレたらどうしよう。と思ったのが止めたきっかけでした。

怖い思いをしたので、この後しばらく万引きは止めていました。初めて祖母のお金を盗んだ時から変わらず、「盗みは、やってはいけないこと」というよりも「バレたら怒られるからやめておく」という思考でした。

しかしこの後、中学校でできたお友達に刺激され、この癖はまた続いていきました。

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