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『Barbie』 普通でいることって難しい

話題になっていた『Barbie』をようやく配信で見ることができました。最初タイトルだけ見て子ども向けの映画かなと思っていたけど、テーマはジェンダーやメンタルヘルスと社会的な内容で、バービー好きにはもちろん、そうでなくても十分楽しめる作品だと思います。

Barbieの世界は女性がみんな自分の夢を叶えてイキイキしているけどケンはバービーのおまけ的存在でいつも彼女に振り回されている。一方、バービーが人間の世界にやってくると、彼女はセクハラ的な視線を投げかけられ、ケンは家父長社会に影響され権力にとりつかれ勘違いしてしまう。

まるでBarbieの世界は人間の世界とジェンダーの感覚が入れ替わっている状態。ジェンダーという枠の中でそれぞれの立場の大変さ、偏見が生々しく描かれていました。そしてBarbieという完璧な存在によって苦しめられてきた女性の視点もかなりリアリティありで、なんだか妙に納得させられました。

この作品を通して現代社会が抱える生きづらさをたくさん目の当たりにして、なんかジェンダー枠に入れられて社会的に生きていくということは根深いなと。文化や宗教によっても見方が変わりそうだし、日本でいえば、会社役員を男女同じ比率にするとか、そういうのが大切なのはわかるんだけど、なんか、ただ普通に頑張っていることを正当に認められたいだけなんだけどなぁと思ったのが率直な感想でした。それが難しいなぁ、そんなモヤモヤを最近感じています。

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