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結城紬ショールご予約開始です

前回、いろいろと長文で書いていた、あのシルク100%の結城紬の白いショール!ご予約開始の運びとなりました。
令和元年おめでたい空気をまとって、上質でかろやかなショールです。

結城紬の絹100%ショール

大きさは、45㎝×155㎝+フリンジの長さという感じです。
手織りなので、少々の誤差が出てきます。

重さは90gほど。とーっても軽いです。
たたむととてもコンパクトになりますので、いつもカバンに入れておくという使い方もできます。
薄手ですから夏場も違和感がありませんし、もちろん寒い時期も大活躍です。蒸れにくく、また絹は紫外線を防ぐ力がとても高いこともあり、夏場に嬉しいショール。だから一年中使えます。

ただ薄く作っているため、強くねじったり引っ張ると糸が乱れやすいという面があります。(お洗濯の時などにギュウギュウやらない事が大事です)
それと天然素材なので、使いはじめはちょっとけばけばが出やすいと言われています。使っていくうちに落ち着くそうです。

色は、絹糸を染めずに作ったナチュラルな白。透け感のある織り方のせいか、少しだけキラキラして見えます(もちろんラメなどではないので、ピカピカに光る訳ではありません)。
サテンのようなつやつや感とは違い、糸が交わる部分にだけ絹の光沢でぴかっと艶がのる感じです。

透け感で陰影ができるので、グレーっぽく見えたり、光によってはもっと象牙色に見えたりします。巻いた時のドレープがきれいに出て、落ち感がすごくいいです。

月白(つきしろ)色と呼びたくなる、繊細な白です。
明け方の空の白い月の色が、つきしろ色。同じ漢字で「げっぱく」と読む色は、もっと青みのある色を指すようです。だから、つきしろ色。
光を反射するレフ版みたいな感じになり、首元に巻くと何となく顔も明るくなりますよ。

値段は送料込みで16,000円+消費税。
17280円になります。増税前に買いたいお値段感!

ご予約のご注意点がいくつかあります

いろいろと書いていますが、まだこれから織り上げて頂くので、実物がありません。完成品がないので、画像がご用意できないのです……。
でも織り方と色は、この画像の左側の白い部分になります。
この少し透け感のある白のショールです。

少し手が透けて見えるくらいの、糸同士に隙間がある布地です。ふわっと軽く、空気をよく含んで蒸れにくいのと、肌にあたる感触がさらっと軽やか。

この白い部分で全体像をイメージしてください!
幅はこの画像のツートンカラーのショールと同じです。

作っていただくのは、結城紬の老舗の奥順さん。
職人さんの仕事で機織り機1台分の布を織りあげて頂くので、ゴールデンウィーク明けからの着手、工期は大体60日は必要ということです。
そこから納品⇒皆さんのお手元へ個別発送という手順なので、お届けは7月半ばの予定です。
実に長くお待たせいたします!

それもありまして、こちらのショールは、他の商品の同梱ができません。
価格には送料が含まれます(全国一律)。2枚以上まとめての場合も箱が少し大きくなるため金額変更はございません。お届け方法は、ネコポスまたは宅急便コンパクトの予定でおります。状況によっては日本郵便に変更の場合もございます。発送についてはどの場合もメールで追跡番号をお送りいたします。

プレゼント等、何カ所かにお送りしたい場合は、送り先ごとにご注文下さい。お手数をおかけいたしますがお願いいたします。
(贈り物設定がないため、金額がわからないようにしてほしいという場合は、その旨を注文時備考欄に入れてください。贈り物です、等のコメントで大丈夫です)

また、この商品のみAmazonPay、スマホ決済が使えません。ご了承ください。(どちらも変更があった場合、対応がむずかしいため)
コンビニ決済は期限内にお振込みがなかった場合はそのままキャンセルとなりますのでご注意ください。
また銀行振込も、10日以内にお振込みがない場合はキャンセルとさせて頂きます。(万が一、ご事情で入金が遅れる場合はその旨お知らせいただければ、お待ちいたします)

基本的にオーダー品になるため、ご入金後はキャンセルが承れません。
(でも何らかのご事情がある場合は、なるべくご希望に沿うように努力いたしますので問い合わせフォームよりメールでご相談ください)

お届けまでに時間があいてしまうため、お引っ越し等お届け先の変更がありましたら、確定次第ご連絡ください。
また、お届け先住所は建物名を省略せずにご記載ください。
特に自動で住所を入力された場合、住所の一部が欠けていることが起こりがちなので、なにとぞ今一度入力の際はお確かめください。

織り機1回でお作りする分量は、手作業なので作ってみないとはっきり何枚とは言えないということですが、大体30枚は確実に作れるそうです。
ということで、今回は30枚限定です。

お届けまでにお時間がかかるため、いろいろと申し上げておりますが、手間暇かかる伝統工芸品のオーダーということで、待つ時間もあわせて楽しんでいただければ幸いです。

お値段を抑えられた理由

結城紬は、とーっても高級です。高額です。
お着物に詳しい方はご存知かもしれませんが、そこまでなじみのない生活をしていると、「ショール1枚が5万円」とか言われるとひゃーってなっちゃいます。
普通は着物の生地1反で20~50万、それ以上という感じなので、5万円でも「妥当」ってお値段ですが、1枚のショールのお値段とするとなかなか強い……。

それは、まずは絹という素材そのものが高額な素材ということ。絹の量が増えれば増えるほど、単純にお値段が上がります。
それから、絹の加工がとても繊細でむずかしい事。加工費が他の素材よりもかかってしまうのです。
今回は特に、結城紬という伝統的な糸の取り方と織り方になるため、その加工費=職人さんの技術という感じです。あと、国産の絹になるので、それもお値段に反映されていきます。

ということを踏まえて、今回は、結城紬の中でもお手頃価格で作っている規格の生地を使い、織り機1台分丸ごと買い上げということと、ショール1枚当たりを少しだけ短く仕上げる事で枚数を増やし、1枚当たりの価格を抑えるというオリジナルオーダーだからできる裏技を発揮。
素材の品質や織り方はそのままで、みんなで分け合うことでお値段を折半しあってお値段を抑えることができたという形です。

今、どうしてショールを売るの?

ムーンプランナーは手帳を軸に動いているのですが、満ち欠けを感じる事は手帳の上だけではなくて、もっと体感できるものであってほしいという願いがあります。

それで、満月の日に収穫した果物を産地直送したり、満月の日に収穫した葉で柿の葉茶を作ったりしてきました。

昨年は、その一環で、シルクのインナー(タンクトップ、キャミソール、はらまき)を草木染でお作りしてもらうということも。
それが、非常に大人気で、とくにはらまきは手帳よりも褒められる率が高かったです。「あれすごくよかったです」「洗い替えをもう一枚買うべきだった」等等、シルクってとっても高額だからあまり好まれないかなあと少し心配していましたが、大人気でした。

今回は、そんなシルクの良さを広める活動(?)を引き継ぎ、さらに伝統工芸でもある結城紬(ユネスコの無形文化財にも登録されています)のショールという、なかなか贅沢なものが作れることに。
こういうのって、偶然出会って、全然計画になかったものを作るって事が本当に多いんです……。チャンスをパッとつかむスタイルです。
そしてつかんだチャンスを、皆さんにおすそわけする感じです。

ムーンプランナーを入り口に、今まで知らなかったことを「体感する」という経験ができるといいなあといつも思っていますが、このシルクショールもそのひとつになっていけたらと思います。
シルクの良さ、伝統工芸品というとっつきにくいものをもっと身近に感じる事で、あなたの生活が少しだけ違う方向に開くかもしれないからです。

そして、何かと後継者が少なくなってしまいがちな伝統的な技術について、意識を向けるきっかけ、それも「道徳的に守っていかなくては!」というのではなく「役に立って素敵だから欲しい」という純粋な欲で考える事が、古い技術を次の時代に活かしていくためには大切な視点になっていきます。
義務だけでは、ダメなのです。
その小さな手助けに、なっていけたらいいなあと思うのです。

使ってみて気に行ったら、もう少し高いものをお求めになるのもいいと思います。私も少し厚手の、ちょっとお値段がのってくるものを冬までに購入したいなあと思っています。

もうひとつ、当店にとっても大切な事があります。
ショールを売る事で、手帳の時期の合間に当店に収入ができるというのもとても重要です。
次の手帳を刷るために必要な資金を補充する大きな助けになります。
小さい収入であってもとっても大切なんです。(noteの有料マガジンの売上も本当に助かっています)

30枚限定ですが、逆に言うと30枚よりご予約が少ないと、当店で在庫として抱える事になるので、……大丈夫かな、ちょっと怖いなと思ってもいます。
でも、それはそれで、在庫がなくなるまで売り続けていけばいいかなと覚悟を決めて、発注いたしました!!
売れ残ったら私が贅沢にひとりで3枚とか使います!!
(無染色の糸なので、染めができる人なら自分で染め直しもできる素材です。さっき言ったように、糸が乱れやすいので、ぎゅうぎゅう絞ったりねじったりは注意して。飽きて来たら自分好みに染め直すのも、すごいカッコいいですね……)


と、長々と書いてしまいましたが、ゴールデンウィークが明けたら、もう少し詳しく結城市の生産地にいって写真など撮らせてもらいに行こうと思っています!

職人さんの見学や、結城紬の歴史、絹(真綿と呼ぶので最初は木綿かと思ってしまった…)の話などとてもいろいろ学べるので、結城紬の見学会なども開催で来たらすごく楽しそうですね。
おまけで、結城市には、天下三名槍の「御手杵の槍」がレプリカですが見学できるそうです。(私は刀剣乱舞よく知らないのですが、ファンの方がいらっしゃれば)


ご予約はこちらからどうぞ!



もうひとつ、おまけです。一枚だけ、シルクインナーのLサイズがございます!これは満月の日に草木染をしてもらった限定品ですー。フルムーンイエローのLサイズ、ラス1です。ぴんと来た方がいらっしゃったら、ぜひどうぞ。(⇒完売いたしました)

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