君の誕生日を知らない

そうなればいいと思っていたことが今訪れたら、僕はどんな顔をするだろうか。
隙間だらけの世界で、昨日の君と僕とすれ違った。

いつの間にか春になっていた。髪が伸びた。

冬の夕暮れと同じくらい早く進む時間を過ごした。
そんなに急がなくていいのにって、言ったんだ。

君の居ない世界は、少し温度が低い。

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