RTA in JAPAN Winter 2023に参加してきました。(当日編)

前回の記事の最後は本当にすみませんでした。
最後はふざけずにはいられないミコです。
ということで、RiJ当日のことについて振り返っていきたいと思います。


1.RiJ会場へ行こう!

私の出番は12月27日(水)の午前8時47分頃と当初は予定されていた。
この時間は正直かなり厄介だった。会場参加なので本番までの時間をどう過ごそうかと悩んだ。
始発で行っては時間的にはギリギリ…準備も調整も出来ないままぶっつけ本番になる。かと言って、近隣の宿泊施設を取っても、緊張しやすい自分のことだ。まともに眠れずに終わりだろう。

ということで、徹夜を選んだ。前日の26日は普通に仕事だったので、仕事から帰って速攻で仮眠を取り(結局眠れてない)、10時ぐらいに出発した。
何なら前日もほとんど眠れていなかったが、電車の移動中には、VTuberとして活動されている、紅松ことね。さんがスターフォックス64の配信をしていたので、ずっとそれを視聴していた。
(以下、紅松ことね。さんのYouTube、Xアカウント)

紅松ことね。(あかまつことね)🐉🀄@新人Vtuber(@kottoneycat_v)さん / X (twitter.com)

この時は「初めてエクストラモードをプレイする」という内容で、どうなるかなぁと思いながら視聴していたのだが、自分の想像以上に上手く捌いていてビックリした。私が人生で初めてエクストラをプレイした時は普通にゲームオーバーになったんだが?
なお、今現在、下ルートでトータル1500HITを出すぐらいに実力をつけているので注目している。
というか、私以外にスターフォックス64の配信をしている人は非常に珍しいし、私は誰かがスタフォ64の配信をしていないかと、毎日欠かさずにXをチェックしているぐらいには、人のスターフォックス64の配信を見るのが好きだ。人のスターフォックス64配信を見るのはまだガンには効かないが、そのうち効くようになる。

そんなこんなで12時過ぎに最寄り駅の飯田橋駅に到着。早速、会場とは反対の方向に進もうとする方向音痴っぷりを披露しつつも、会場に辿り着くことが出来た。


深夜12時30分頃に到着しました
RTAちゃんだうおおおおおぉぉぉおおお!!!

「遂に来た」というのが率直な感想だった。
初めて動画投稿をしたのは2020年の9月、配信を始めたのは2021年の7月頃だっただろうか?スターフォックス64のスコアアタックを始めたのはもう14年前の10月頃だったが、それまでの私は「ただ凄いスコアを出してるだけの人」でしかなかった。
なんなら、普段の配信を見てくれている常連リスナーは1桁人だ。そんな奴でもこの舞台に立てるんだと思うと感慨深いものがあった。
そんな奴がここまで来れた、その支えになったのは自分の動画や配信を見てくれたリスナーだったなと思う。くだらない話をするだけではなく、時にはスコアが爆発的に伸びるきっかけを貰うこともあった。おかげで、配信するのはとても楽しかった。
こういうことを言うとお前らは調子に乗るから言うのは癪なんだけど、本当に感謝しています。いつもありがとうございます。

しかし、いつまでもそんな浮ついた気持ちではいられない。
会場についてすぐ、まずは実際にプレイする場所を見に行った。
「なぁにこれ?就活生への説明会とかセンター試験(今はもうセンター試験って言わないんだっけ?)の会場か何か?クソ広過ぎてビビるんだが?」と思いつつも、ここでやるんだという気持ちの整理をつけた。
そして、今この会場には何かのゲームを極めた人がひしめていている。そう思うと、居ても立ってもいられず、練習を開始した。


2.懸念、その対策。

さて、当日に向けて自分が不安に感じていたことが一つだけあった。
それは、『プレイ中の姿勢』だ。

私は普段、64コントローラーを床置きし、自身は胡坐をかくような姿勢でプレイしている。特殊な姿勢だと思うが、これは私が元々3DS版のスターフォックス64 スコアアタック勢だったことが大きく影響している。
一応、事前に運営サイドに「胡坐でプレイしたい」という旨を伝えて了承を得ていたが、それでも本当に出来るかは分からない。スタッフの方だって忙しいし、当日の状況で自分の要望が叶わない可能性もある。

結果として、本番は胡坐ではなく、椅子に座ってプレイしたのだが、これについては、事前に裏で練習をしていた。
ゲーミングチェアに座ってシングルライフスコアアタックを通し、大きな影響はほとんどなく2700HIT以上の記録を安定して出すことが出来るようになっていた。
胡坐の時より若干連打速度が落ち、連打している時のエイムが甘くなるが、誘爆に関しては影響がない。「これなら大丈夫」と納得出来るスコアを出せていたので、動揺することは無かった。



あぁ、邪推されるかも知れないので、念の為に言っておこう。私はスタッフに対して「事前に要望を出していたのに、なんで対応してくれなかったんですか?」というような文句を言うつもりは毛頭ないし、不満も一切ない。

もちろん私だって万全の状態でプレイはしたい気持ちはある。しかし、先述したが、私のこの要望は会場の設備やスタッフを大きく動かすもので、当日の状況によって出来ない可能性は十分に考えられた。
それに、既に運営サイドは自分の要望…ワガママに対して寄り添った回答をしてくれている。だから、一方的に自分の言い分を押し通そうとするだけではなく、私自身も寄り添う努力をするのは当然のことだ。
一応、私も「ワガママを言う権利」はあるのかも知れない。でも、権利は権利でしかない。権利を盾にして自分が出来る努力をしようともしていなかったとしたら、それはもう自分の責任だろう。
そんな考えもあるし、会場の様子や機材、スタッフの状況も鑑みて、私は自分が出していた要望を改めて伝えることはしなかった。伝えていたらもしかすると対応してくれたのかも知れないが。

ということで、『君の膵臓をたべたい』という作品に出てくる言葉を少し借りて言うのであれば、最終的にあの姿勢になったのは、私が選んだからだ。
人生は、生きるということは選択することの連続で、選択肢を与えられないことも多い。そんな中で、自分は複数の選択肢を与えられていた。
だから、不満なんてあるわけがない。むしろ感謝しかない。自分の要望にも寄り添って頂き、運営サイド・会場のスタッフの方々、本当にありがとうございました。

少々方向性がズレてしまった気がするが、話を戻そう。
練習時も椅子に座った状態でプレイし、2709HITを記録していた。

練習時のスコア

流石に連日の睡眠不足と疲労で集中力、パフォーマンスが落ちている感じはしたが、目標に掲げた2600HITは行けそうだと自信をもつことができた。
あとは、自分の出番を待つのみだ。


3.自分の出番。

午前7時頃。自分の前のゲーム、『煉獄弐 The Stairway to H.E.A.V.E.N』が始まると、いよいよ次だという実感が湧いてきた。
ここで、スタッフの方や、今回のRiJで解説を務めてくださったKOROMOさんとも繋がり、音声や解説内容等について最終確認を行った。
「過去のイベントでも緊張したから、緊張するかな…」と思っていたが、正直、RiJが一番緊張しなかった。
「ここまで来たら」というよりは、過去二回のイベントの経験がやはり大きく、自分は最序盤が勝負だということも分かっていたので、それさえ分かっていれば、というところだ。
そして、コーネリアで316HITが出た瞬間に、ひとまずの目標である2600HITは余裕だと確信。何なら、ここは300HITを割るかも知れないと思っていた。
あ、その後のプレイ内容については、配信で詳しく語っているので、そっちを見てください(重ね重ねの宣伝)

ということで、無事に自分のプレイを終えることが出来た。
トータルスコアは2700HIT。練習を含めても一番低いトータルスコアになってしまったが、表立っての目標である2600HIT、心の中で立てていた目標である2700HITは達成出来たので、完全に満足出来るわけではないが、納得している。

なんなら、プレイ中に一番怖かったのは「私なんか余計なこと言ってしまわないかだろうか…」というそっちの方向だった。だって、普段の配信だと仲間に暴言、内輪で下ネタ、R-18本の話をしながらスコアアタックが日常茶飯事だぞ?そのテンションでやってみ?会場冷えっ冷えっすわ。
RiJ以降、RiJをきっかけに自分の配信を見に来た人からは「別人ですか?」、「お酒飲んでます?」等と言われた。中には、私を女性だと勘違いしてる人もいた。RiJの時の私は完全に余所行きだったんです…すみません…と言いつつ仲間の声真似はしっかりやる模様。

そんな私なので、ほとんど喋らないということは事前に解説のKOROMOさんに伝えていた。
実際、当日の私は、ゲームの技術的なことについてほとんど喋れなかったので、説明不足になってしまったところもあるだろう。
その中で、最後まで解説をして盛り上げてくださり、また、自分がRiJに当選するよりももっと前、ex#1でRiJに応募し始めた頃から真っ先に「採用されたら解説役やります!」と声を上げてくださっていたのがKOROMOさんだ。
自分が全然喋らなかったので、物凄く負担をかけてしまったかと思います。ただ、そのおかげで自分は自分のプレイに集中することが出来ました。本当にありがとうございました。
プレイ前に「良い思い出を作ろう」と言ってくれましたが、今回のことはKOROMOさんにとっても良い思い出になったでしょうか?なっていたとしたら、私も参加した甲斐があったというものです。
私はまだ次も目指しているので、縁があったらまたよろしくお願いいたします。
(以下、KOROMOさんのXアカウント)
KOROMO🥐PC自作er/esports RiJ StarFox64解説(@KOROMO_pcgamer)さん / X (twitter.com)


4.その後とこれから

自分の出番を終えた後、F-ZERO X、GXのプレイヤーであるZerokenさんにお声掛け頂き、様々な話を伺ったり、64DDに触れさせて頂いたりした。
(以下、ZerokenさんのYouTube、Xアカウント)

Zeroken(@ZerokenFXGX)さん / X (twitter.com)

64DDの実物を見るのは勿論初めてだったし、F-ZERO Xに機能拡張ソフトがあることはそれまで知りもしなかったので非常に衝撃的で貴重な体験だった。
そして、自分がプレイさせて頂くだけでなく、目の前でZerokenさんのプレイも見させて頂いた。その感想。マージで次元が違う。だって、自分が2周するタイムで3周してるんだもん。
後日ひっそりと個人でF-ZERO Xをプレイして、その時に教えてもらっていたテクニックを実践しようとしてみても、ぜんっぜん出来ない。本当にどうなってるんだアレは…と今考えても分からない。

だが、これは私にも同じことが言えるという話をしていた。
自分は当たり前だと思ってやっているプレイが、普通の人には全く当たり前ではない。RiJのトータル2700HITも私は低いと思っても、他の人からしたら異次元の領域だと。

これは本当にそうで、RiJ以前から自分のプレイを見ているリスナーはRiJ時の私が不調で、ミスも多いことは分かっていたのではないだろうか。そして、それが分かるということは、リスナーも感覚麻痺を起こしている証拠になるのではないだろうか。
上ルートスコアアタックでトータル3000HITを出した時の反応とか正にそうだ。初めて3000HITを出した時は真面目に祝福してくれていたのに、今や3000HITを出しても、普通にふざけたコメントばかりしてやがる。「ココスきらい」じゃないんだよ。包み焼きハンバーグ食え。

でも、そうなるのも不思議ではない。と言うのも、今まで私は3000HITオーバーを通算25回達成している。何なら、私自身も「3000HITを出すだけならいつでも出来る」と言っているし、実際にそれをやっている。
これは数年前の私…当時、上ルートで2800HITを記録するぐらいの実力があった私にも想像の出来ない領域だ。当時の私が今の私を見たとしたら、確実に化物だと思っている。
だから、自分のプレイはほとんどの人の参考にならないし、自分のプレイ中の思考やプランニングも理解し難いだろう。

RiJ以降、スターフォックス64をプレイする人は増えた。
RiJ以前から常にこのゲームの動向についてチェックしていた私が言うんだから間違いなく言える。
私が知っている古参のスコアタ勢も久しぶりに配信をしたり、私のプレイを見てスコアタを始めたとDMをくれる人もいたりした。また、もっとスコアを伸ばしたいとプレイする人も見かける。

じゃあ、RiJをきっかけにこのゲームに興味をもってくれた人達のために何が出来るだろうかと考えるようになった。
そうして、現在は1800HITを目指す立ち回りの解説動画を投稿することを計画している。
何故1800HITなのかというと、1800HIT~2200HITまでの間が自分で「上手い!」と感じながら伸ばしていける、スコアアタックで一番充実した時間になると思っているからだ。
それに、2000HITは大きな達成感を感じられる一つの到達点である。「誰かの真似をして2000HIT出しました!」ではなく、ある程度のサポートはするが、自分で試行錯誤をする余地を残した方が良いと私は思っている。その試行錯誤こそがゲームの一番楽しい部分だと思っているからだ。

別の話で例えよう。誰かに誕生日プレゼントをする時、「どんなプレゼントを渡そう」と考えたり、色んなお店の様々な品物を見ている時間は楽しくないだろうか?
プレゼントを貰うと、ほとんどの人は『嬉しい』と感じるだろう。でも、貰うだけで『楽しい』は湧いてくるだろうか?私は、嬉しいと楽しいというのはまた別の感情であると思っている。では、何故プレゼントをすることは楽しいのだろうと考えると、相手に喜んでもらうために試行錯誤をするからだと私は考えている。
それに、プレゼントをする時は、自分のプレゼントが他の誰かと同じになってしまわないように心掛けていないだろうか?そうして、他の誰かとは違う自分が入る余地もあるからその試行錯誤は楽しいのだと私は思う。これはゲームにしても、何にしても同じだと思っている。


私はたくさんの人にスターフォックス64をプレイして欲しい。
スコアアタックとか、タイムアタックを抜きにしても、このゲームの魅力はたくさんある。
そして、可能であるなら、たくさん試行錯誤をして欲しい。
その道を選ぶのであれば、自分の思い通りのプレイが出来なくて悩むことも、苦しいと思うこともあるだろう。
だけど、それは楽しんでいる証拠だと私は伝えたい。
自分が楽しいと思うものがスターフォックス64でなくとも、なんならゲームでなくとも構わない。
楽なだけじゃない、自分だけの楽しいものを見つけられたら、自分に胸を張れるようになるんじゃないかな。


最後は少し関係ない話になってしまったし、だいぶ長くなってしまった…
これで本当に最後にしよう。

RTA in JAPANに参加出来て、本当に良かったです!!!
自分の人生の中でも、特に貴重な体験になりました。
改めて、ここまでnoteを読んでくださり、そして、RiJ前後からたくさんのご声援や励ましの言葉を頂き、ありがとうございました!!!


名刺のイラスト使用許可をくださったマリンスノーさん、卯月優さん(アンパンマン兄貴)
改めて、ありがとうございました!!!

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