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27★しずくの四国旅行記~④凸凹神社と鵜飼い~

前回のお話はこちら


目覚めると雨も上がり天候は曇りだった。昨夜は地獄だったな。2日目にして2匹の哀れな濡れネズミが四国で途方に暮れた。
朝食を食べつつ昨夜のことを笑い飛ばし、観光本に目をやる。するとユースの方が話しかけてきてくれた。

オーナー「今日はどこへ行く予定なの?」
しずく「まだ予定が未定なんですよ~」
たえぽん「なんかおすすめありますか?!」
オーナー「いい場所があるわよ♥️」むふふ


私たちはオーナーさんが教えてくれた神社へ行くことにした。なんでも子宝と子孫繁栄を祈願する『多賀神社』というところらしいのだが、、、

しずく「ここじゃない?」
たえぽん「・・・」
し「・・・」
(顔を見合わせて気まずくなる)

オーナーさん(女性)が何とも言えぬ不思議な表現で「通称、凸凹神社って呼ばれる神社が近くにあってね。有名だから行ってみるといいわよ♥️きっと二人とも興奮すると思うから!」と意味深な薦め方をしてきた意味がやっとわかった。


凸と凹、、、あ、はいはい。
これが凸ですね。
確かに、子孫繁栄、子宝ですね。


しずく「なんやこれー‼️フォーーー‼️」(衝撃にぶっ壊れた女子大生)
たえぽん「しずく、声デカいて💦」
し「右も左も○○○やん!ワハハハっ!最高やん!」
た「いや、リアルすぎるやん。待って、奥のん見てみ、、、もうあれ大木やん💦」
し「ひゃっほーーー!やっほーい!♪」カシャカシャ、パシャパシャ(ガラケーのシャッター音)

その後しばらく、大量の木製凸オブジェ?に濡れネズミたちは大興奮

こんな世界があるなんて。いや、そういうエロではないのよな、こういうのは。昔はホンマに大真面目に祈願してたんやから。エロと関連づけるわたしたちが邪推やねん!!
凸凹神社を後にしても、二人の余韻が続いたのは言うまでもない笑

渾身のイラストもう一回!

🈲画像でBANされるぞっ!


さて、この後はどこへ向かおうか?宇和島に来たんなら、時期的にも鵜飼いを見ていこう!となり、大洲で宿を探すことにした。肱川近くの大洲ユースホステル、昨夜の教訓も生かして宿は早めに押さえる!
昨日2日分走ったので、この日は移動を控え目に15時頃にはユースにつき、コンビニ弁当を食べてゴロゴロ。再び凸凹神社の思い出話でひと盛り上がり。いやいや、ホント21~22才の私たちには刺激的だったわ。

日が暮れた頃に散歩に出た。橋の上から人生初の鵜飼いを観る。松明をもった船頭のような人が、首に縄を付けた鵜を何匹も川へと投げ込む。しばらくすると鵜が魚を飲み込んで上がってくるので、鵜の喉元を掴み魚を吐き出させる。なんとも衝撃的な漁だった。

宿に帰り、わたしたちは旅の洗濯物について小さな揉め事をした。わたしはお風呂場やコインランドリー、ユースで自由に使える洗濯機など小まめに洗濯をしたい派だった。どうせ回すなら一緒洗おうか?とたえぽんに声をかけたが「わたしは結構」と断られた。今思えば実に詰まらんことで揉めた。たぶん四日も一緒にいて、旅は過酷、所持金が少ないのでご当地の食べ物を贅沢に食べるとかもせず、つまり楽しみやご褒美が少なく、徐々に心の余裕がなくなってたんだと思う。

しずく「そう言わずに、一緒に回すからさ!」
たえぽん「ほっといて!まだ回したくないねん」
し「まだってなに?ついでに使ったタオル一枚でも洗っておけば後で楽やん」
た「わたしは衣類が最後の一枚になったら全部まとめて洗濯したいの」
し「意味わからへんわ」
た「わからんでええからほっといて」
し「なにそれ?!良かれと思ってゆうたのに」
た「しずくの良いが、わたしの良いとは限らんやろ?」

そんな会話を最後にわたしたちは話さなくなった。わたしは当時付き合ってた彼氏に電話をしてたえぽんのことを「分からず屋だ」と愚痴った。この喧嘩のせいで、翌日の旅は最悪の空気になってしまう、、、

大洲ユースホステル

多賀凸凹神社


初めからという方はこちら⏬


つづく⏬


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