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vs奈良クラブ注目選手紹介

日時:4月16日(日)13:00K.O
場所:ロートフィールド奈良

【奈良クラブについて】
奈良県初のJリーグチーム。1991年「都南クラブ」として発足、2008年に現在のチーム名「奈良クラブ」に変更した。地域リーグを経て、2015年からJFL(日本フットボールリーグ)へ参入。2022年にJFL優勝、J3昇格を決めた。(昨シーズンの成績:16勝11分3敗)
チームカラーは奈良の枕詞「あをによし」に由来する青と赤。エンブレムには鹿が描かれている。
チームの指揮をとるのは、フリアン監督。スペイン出身の33歳。まだ若いが、15歳から監督としてのキャリアを重ね、統率力は非常に優れている。エコノメソッドと言われる戦術(元日本代表の岡田監督や現J1の新潟が取り入れるサッカー)をとり、「パスを繋いで自分たちでボールを保持しチャンスを生み出す」戦い方をしている。Jリーグ初挑戦となる今シーズンは、6試合を終えて9得点6失点、2勝3分1敗で7位。

【注目選手】
監督がよく口にする「確固たるアイデンティティ」を持った、奈良の注目選手を紹介しよう。

①堀内颯人選手(No.8/MF)
昨シーズンはJFLの門番とも言われるHonda FCに所属していた。今シーズンから奈良クラブに所属し、Jリーグへの門を叩いた。
開幕からメンバー入り、第2節からは中盤でスタメン出場している。足元の技術は高く、常に周りを見て落ち着いてプレーをしている。パスサッカーが基盤となる奈良のサッカーにおいて、起点となる選手であることは間違いない。
フィジカルも非常に強い。ボールキープもさることながら、相手のトラップミスなども逃さない。そしてそこをチャンスへ繋ぐ役割も果たす。若き中盤のキーマンだ。
高校時代を奈良で過ごし、ゆかりのある地に戻ってきたと話す。また、大学では西田と共にプレーしている。(先輩、後輩の関係だ。)

②浅川隼人選手(No.29/FW)
当時J3のロアッソ熊本でプレーしていたのを知っている方もいるだろう。昨シーズンから奈良クラブに所属し、在籍2年目。昨季は16得点をあげ、JFLで得点王となっているポイントゲッターだ。
今シーズンは右サイドでプレーする時間が長い。開幕戦からスタメン出場を続け、第2節から4節まで3試合連続でゴールを奪ったほか、ここまでで4得点をあげている。今年も彼の躍動は止まるところを知らない。
自らを「逆算型ゴールゲッター」と提唱する。全てのゴールを計算して生み出しているのだ。ゴールへの嗅覚は鋭く、それ故にオフサイドになることもしばしばある。しかし、裏への抜け出しや相手との駆け引きは非常に上手い。今節も虎視眈々とゴールを狙ってくるだろう。

③寺村浩平選手(No.33/MF)
チーム在籍3年目。登録はMFだが、右SBでスタメン出場を続けている。彼自身、Jリーグの舞台でプレーするのは今シーズンが初めてだ。
寺村選手を語る上で外せないのはビルドアップだ。SBはディフェンスが主な仕事だが、隙があれば前へボールを運んでくる。相手DFを剥がし突破してくるのが彼の特徴だ。
また、サイドチェンジやアーリークロスも的確だ。両足を変幻自在に操り、ボールを蹴り込んでくる。現時点で1ゴール2アシスト。ゴールシーンは一度観てほしいが、ディフェンスが放つシュートではない。(第3節vs長野、3点目)
寺村選手が機能しているときはチームの状態も良い。奈良クラブのものさしと言ってもいいだろう。

決戦のときが近づく。ここに名前を挙げるまでもないが、推しが古巣戦となるのだ。
前節、相手とボールを競り合った際に首(後頭部)から落下した。一度ピッチを出るも、そのまま試合には出場している。何事もなければいいのだが…。

好きなチームの対戦ほど燃えるものはない。ピッチに立つ22名全員が知っている選手、なんていうことは滅多にないことだ。お互いのチームの特徴、選手個人の特徴を知っているからこそ、ぶつかったときにどういうプレーをするのか考えるだけでワクワクが止まらない。

奈良クラブはこの試合が4月唯一のホームゲーム、そしてホーム初勝利&今シーズン初の連勝がかかっている。チームは開幕戦で敗れたあと、5戦負けなしだ。勢いのある青いイナズマたちを、白の戦士たちは止めることができるか。注目の一戦だ。