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試合考察〜J3リーグ第34節 奈良クラブvs鹿児島ユナイテッドFC〜

久しぶりの更新です。
自分への落とし込みも兼ねて、ハイライトベースでで試合を振り返りたいと思います。

スタメン(奈良) ※敬称略
GK アルナウ
DF 鈴木 小谷 生駒 加藤
MF 可児 中島 桑島
FW 酒井 浅川 嫁阪

サブ
GK 岡田
DF 伊勢 寺島
MF 山本 金子 西田 國領

【ハイライトベースで試合を振り返る】
◯前半28分:(攻)鹿児島
ダイレクトの縦パス一本を通され、裏を取られたシーン。これがトラップをしてからの縦パスだったらオフサイド判定となったかもしれない。抜け出し、パスのタイミング、共に完璧だった。シュートはGKの正面。奈良としては運が良かったと言えよう。
◯同29分:(攻)奈良
中島賢星の縦パスからリズムを掴む。桑島がシュートを放ち、相手GKが弾く。そこを浅川が詰めに行ったが枠を捉えることはできなかった。ここで完全に騙されたのが酒井のラストパスだった。前傾姿勢であること、適正ポジションに浅川がいたことから、ゴールに向かうボールを蹴るものと思っていた。桑島が中でフリーになっていたのが見えていたのだろう。
◯同45分:(攻)鹿児島
可児のミス。珍しい。ボールを奪った相手 #11五領は逆サイドにいた #36米澤 へパスを送る。このとき米澤もフリーの状態。小谷が体を反転させて対応、シュートブロック。なんとか凌いだ。本来、#36に付くべき生駒は、可児からのパスを受ける準備をして少し上がっていたのだろう。小谷はシュートブロックのあとにすぐ起き上がれてはいない。そのあとのカバーとして生駒はしっかり戻ってきた。守備陣のいい連携が見えた。
◯後半9分:(攻)奈良
これは相手GK #1泉森のファインセーブを褒めるしかない。顔(というよりは頭?)で止めた。敵ながらあっぱれ。
◯同17分:(攻)鹿児島
不用意なパスミス。いつも安定のプレーを見せる加藤でも、相手のプレッシャーを受ければミスをする。かなりのスピードで相手にパスを出した。完全にやられたと思ったが、アルナウのビッグセーブに助けられた。
◯同19分:(攻)奈良
浅川のループシュート。枠は捉えられず。ただ、距離感は完璧だった。相手GKが前に出ていれば必ずループを狙う男。これが年に数本決まるのだからすごい。恐ろしいゴールへの嗅覚だ。
◯同23分:(攻)鹿児島
立て続けの攻撃。#1泉森から #36米澤へのゴールキックは素晴らしかった。あれで決められていたら、完全に流れは鹿児島に傾いたのだろう。
◯同28分:(攻)鹿児島先制
PKはアルナウが止めたものの、こぼれ球を押し込まれた。そもそも、なぜPKだったのか。小谷にイエローカードが提示されたが、そのシーンがハイライトで見切れている。(リアルタイムのDAZNも同様。)別角度の映像が欲しい。判定を疑問に思っているわけではない。エリア内で倒すこと自体に問題はあるし、カードが出るということは余程のプレーなのだろう。どの程度だったのか知りたいという興味本位である。
◯同41分:(攻)奈良 同点に追いつく
山本の綺麗なボレーシュート。フリーキックのチャンスをものにした貴重な1点だった。
こぼれ球を拾った可児のクロスの質の高さ。もう少しサイドに流したくなるところを少し中に出すことで、高さのある(おそらく)生駒がヘディングでさらに中へ折り返す。まさしく"ゴールへの最短距離"を取ったことで生まれたゴールだった。よく追いついた。

後半ATは鹿児島に押し込まれるシーンが続いたが全員で凌ぎ切って、1-1の引き分けで試合を終えた。

【その他・雑感など】
◯國領がJリーグデビューを果たした。正直、今の奈良クラブで試合に出ることが想像つかなかった。彼のプレーの質がどうとか言う話ではなく、奈良クラブの中盤を支える選手のレベルが高いだけに、どうしても物足りなく感じてしまうのだ。実際にファーストプレーでイエローカード。ほろ苦いデビュー戦となったことには変わりない。ただ、彼は練習のとき誰よりも声を出していた。プレーしているときも、そうでないときも。走り込みや自主練に取り組む姿も見ている。荒波に揉まれて強くなるとはこういうことだろう。この試合が彼の中でひとつターニングポイントとなることを祈っている。
◯前節、愛媛に0-3と完敗をくらったわけだが、そこからかなりの修正をしてきたと感じさせる試合展開だった。奈良クラブとして"完璧"と言える試合にするためにはまだ不足があり、そのためにはまず自滅を減らす必要がある。ビルドアップでミスをすることで失点に繋がるのはどのチームにも言えることだが、特に奈良はそのリスクが大きい。誰にでもミスはある。0にするのではなく、1つ減らす。それだけで変わってくるはずだ。
◯個人的な所感として、ボールを繋いで崩すスタイルをどこかで崩せないのか、と。もっと簡単に言うと、縦に刺すパスが欲しいのだ。有効的な縦パスが入れば全てとは言わないがチャンスにはなる。どうしても横へ繋ぐことを続けていくと全体が間延びする。真ん中とサイドの距離が遠くなればなるほど、相手がパスカットできる(してくる)確率は上がる。パスミスできないことと重ねてリスクを背負っているようなもの。同じサイドの選手でもいい、仲の良い選手でもいい、自分が信頼できる仲間に一つ縦パスを送ってみてほしい。「お前…そんなプレーできるのかよ」って発見にもなるかもしれない。最後は信頼関係と勇気。恐れずやってみてほしい。

【ちょっと推しの話。そして、まとめ】
久々にスタメンで戻ってきました。でも前半しか出られなかった。交代で入った宗太朗くんがゴールを決めたから、結果オーライなんだけど。
この時期は引退とか満了とか、毎年やってくるお別れの季節。昨シーズン、相当覚悟した。「あぁ、またこの季節がやってきた」と一人で勝手に悲しくなって、切なくなって、怯えて毎日リリースを見守る。大好きな冬でも一番嫌いな瞬間だったりする。
ここで生き残るためには結果を残さなきゃいけない、結果=数字だから、と。プロである以上、数字がものを言う世界。試合に出た数よりも、ゴールを決めた数よりも、大事なことはあると思う。でもそれは残るため、ステップアップのための材料にはならない。厳しい世界だなって思った。

何が言いたいかって、きっと来シーズンに向けてチームは始動していて、クラブが掲げるビジョンに沿って、それを達成させるための人材を探し、選び、迎え入れ、そして誰かを切り離さなければいけない時期。センシティブになるんだよね。選手たちの未来が決まる、本当に大事な時期。

推しを応援し始めて、初めて満了を迎えたとき、手紙を書いて、そのときにたしか書いた言葉。

"サッカーを続ける限りその背中を押し続ける"

続けろとも辞めろともわたしからは言えないし、未来の選択をわたしが狭めることはしたくない。応援している限りは辞めろなんて言うことはないと思うけどね。
プロでもアマチュアでも、わたしは推しがサッカーをしているところが一番好き。どんなにイメチェンしたって、色気があったって、この気持ちは絶対に変わらない。会いに行ってるんじゃない。応援に行ってるの。推しはアイドルでもなんでもない。(今は)プロのサッカー選手なの。

わたしが応援に行かなくなるときは自分が死んだときか、推しが完全にサッカーから身を引いたとき。後者だったら、わたしはその日まで推しのために生きて、愛と熱を伝えに行きます。

シーズンも残り1ヶ月を切りました。あと4試合。後悔ないように、あなたも、わたしも。

-終わり-