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Various Artist『らんま1/2 TVテーマソングス コンプリート』

1999年3月17日発売、高橋留美子原作、テレビアニメ『らんま1/2』のテーマソング集。

OP・EDで使用された全ての楽曲が収録されている。キャラクターソングなどは収録されていない(1曲例外を除く)、主題歌のみのアルバムだ。

1989年から放送開始し、1992年に終了しているので、このアルバムがリリースされるまで7年の間隔がある。アイドルや女優が主題歌を担当することが多かったため、権利問題とか大人の事情がありそうだ。

アラフォー世代にはとても馴染みのあるアニメだろう。アラサーの僕なんかは、平日の夕方の再放送、もしくは夏休みや春休みなどの長期休みに「朝のこども劇場」でよく観ていた。このアニメと『幽☆遊☆白書』は義務教育みたいなものだ。

で、この主題歌集だけど懐かしさ云々を取り除いたとしても、良曲揃い。全16曲あるが、全て覚えているし好きだ。おそらくアニメソング集だけでランキングを付けるなら上位確定。

いつも通り解説をしていくけど、本当は動画をYouTubeから転載してアニメ映像を観たりするのも楽しいが、それだとかなりめんど‥ゴホッ
長くなってしまうので、活字だけにします。このアニメが好きな人は記憶を元に共感出来ると思う。


M1.「じゃじゃ馬にさせないで/西尾えつ子」
記念すべき1期OP、らんまと言えばこの曲を思い浮かべる人が多いと思う。キャラクター達が、太極拳のような振り付けの踊りやただ走っているアニメーション。"今夜だけいいわ 明日までいいわ" で振り向くあかねが本当に可愛らしい。




M2.「プラトニックつらぬいて/坂上香織」
1期ED。作詞はなんと松本隆。言葉のフレーズ、言い回しがヒット曲を書くときのそれだ。サビの"プラトニックをつらぬいてね" で、韻を強調する辺りも上手い。シンセの音も89.90年代の感覚だし、サビ前のベースもベンベンしている。とてもハイクオリティーだ。



M3.「EQUALロマンス/CoCo」
2期ED。当時人気のあったアイドルグループCoCoのデビューシングル。調べていて知ったがオンエア回数はなんと5回‥!知らなかった!のに、はっきり覚えているこのED。むしろ1番ノスタルジーに浸れる楽曲だからびっくりした。らんまとあかねが向かいあってるやつ。リアタイで観ていたら毎週キュンキュンだったと思う。



M4.「ド・ン・マ・イ来々少年/西尾えつ子」
3期ED。「じゃじゃ馬にさせないで」と同じ歌手だけど、こっちの方が少し歌い方にクセがあり、聴く人によってはちょっと下手かも‥と思ってしまう。この声に慣れてしまっているから他が想像出来ないけど。演奏が中華風で、らんまらしいなと。"涙は ぽいしチャイナ"。




M5.「リトル⭐︎デイト/ribbon」
2期OP。ribbonも当時のアイドルグループ。昔からアイドルはたくさんいたんだなと思う、今の売り出し方とは少し違うとは思うけど。この曲は少し切なさが強調されたナンバー。使用された回数が少ないので、記憶が少し薄いけど覚えている。



M6.「思い出がいっぱい/CoCo」
3期OP。この辺からアニメに"熱闘編"というサブタイトルが付いた。この曲も大好き、CoCoのボーカルが良い意味で素人っぽく哀愁漂う。映像も早朝に乱馬が道場の扉から出て走るところから始まるんだけど、あの爽やかな演出と曲がマッチしている。サビで女らんまが女性キャラと遊んでるのもグッド。




M7.「乱馬ダ★RANMA/乱馬的歌劇団御一行様」4期ED。主題歌の中で唯一のキャラクターソング。登場キャラクターが総出で歌唱&台詞の構成で、ファンには堪らない。この曲を聴くだけでキャラクターの名前と性質を覚えられる。フルで聴くと、かすみやなびきなどテレビ尺では聴けなかったキャラも聴くことが出来る。



M8.「プレゼント/東京少年」
5期ED。歌ってるグループの名前が曲の雰囲気と違って驚いた。ボーカルは女性だし、少年という感じは全くない。シンプルに良い曲。色鉛筆で描いた背景にキャラが映る演出で、懐かしくてウルッとくる。




M9.「絶対!Part2/早坂好恵」
4期OP。これはインパクトが大きかった1曲。モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を引用して見事にポップスに落とし込んでいる。活気のあるボーカルに女の子らしさ全開の歌詞。映像は乱馬がずっと追い回されるもので、「敵多いな〜」と思ってしまう。




M10.「フレンズ/YAWMIN」
6期ED。YAWMINとはなんと、「残酷な天使のテーゼ」の高橋洋子の別名義!これはwiki見るまで知らなかった!声を聴くと確かにそうかもしれない、テーゼよりは柔らかい歌唱だけど。びっくりした。笑



M11.「地球オーケストラ/KUSU KUSU」
5期OP。少しサンバ的なリズムで何処となく南国を連想してしまう曲で、映像でもあの校長のキャラ(名前あったかな‥)が印象的だから‥。これ、中年のオバさんが歌っているような声の印象だったけど、後々男性だと判明、しかもイカ天にも出演していたなんて‥。




M12.「ひなげし/中嶋美智代」
7期ED。とにかくこれを聴くと雨を連想させる。雨の中、傘をさして歩くあかね。最後に濡れてしまって女になったらんまに傘を渡す場面が可愛い。この曲はとてもフォーク色が強い、昭和歌謡のよう。出だしのアコギの感じとかかぐや姫っぽい気がする。



M13.「もう泣かないで/瀬能あづさ」
6期OP。この曲も神で、らんまの主題歌は思春期の女子の心情の表現が上手過ぎると思う(女じゃないからよくわからんけど‥)。映像の大半が女性キャラで、あかねが可愛いのは勿論、右京やシャンプーも良いなって思わせてくれる。
余談だけど、後にアニメ『GEAR戦士電童』のOP曲で、サビがこの曲にそっくりの曲がある、既視感はこれだった。笑


M14.「POSITIVE/森川美穂」
8期ED。ボーカルが力強く歌詞も印象的な曲。"お願い誰か言って「君は大丈夫だから」と" のフレーズを真っ先に思い出す。映像ではパラパラ漫画だったり、乱馬とらんま、男女を交互に描写していて、時々リンゴが転がってくる演出。アダムとイブの禁断の果実をモチーフにしていると思う、よく使われる材料だ。


M15.「ラブ・シーカー CAN'T STOP IT/VisioN」7期OP。この曲の頃になるとアニメも終盤なので、他の曲より思い入れというものは薄いかもしれない。ハードロックだし、これまでの主題歌とは明らかに方向性が違う。好きな人は好きだと思う。



M16.「虹と太陽の丘/ぴよぴよ」
9期ED。この曲で主題歌は最後になるが、Aメロからかなりノスタルジックなメロが炸裂する。おそらく多くの視聴者は、今聴くと胸が熱くなる懐かしさがこみ上げてくるだろう。アニメソングに求めているEDテーマの切なさはこれだ。最後、ラーラララ‥とシンガロングするのも終幕っぽくて良い。


ここまで書いていて思ったが‥
やっぱり動画も埋め込んだ方が読みやすいよね?文字ばっかりだとつまらないし‥。けどね、動画の埋め込み方がいまいち分からないまま‥。調べてやってみるけど、上手くいかない。

色々試して、また出来るようになれば貼り付けようと思う。アプリでしか更新した事がないので、PCの方も少し触ってみよう。

あ、この主題歌集は最高です。笑

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