【人が怖い実話20】こんな部屋に入りました
孝弘さんが不動産管理会社に勤務していた頃の話。
二〇〇六年に消防法が改正され、全ての住宅に火災報知器の設置が義務付けられた。この法改正を受け、報知器の設置のために管轄の部屋を訪ねて周ったことがあった。
たいがいの住人が気を遣って部屋を綺麗にしてくれるのだが、汚部屋を他人に見せても全く意に介さない入居者も多い。ゴミだらけ、本だらけの部屋はもちろん、女性の部屋で、床に散乱しているブラジャーを掻き分けながら報知器を設置したこともあるそう。だが、そんなのは序の口だ。
特に印象深い