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【剣】と【たいまつ】の象徴的な戦い

5.7.2021

太陽のサビアン
牡牛座17度
【剣】と【たいまつ】の象徴的な戦い
Rudhyar: A symbolical battle between 'swords' and 'torches'.
♘ 17度
「破壊」の中から「希望」を掘り起こすという度数

Materia Prima Oracle から出てきてくれたカードは「レントゲニウム」
111 • Roentgenium【 数字変換すると 141 】です。

蟹座21度
オペラを歌うことで有名な歌手が自らの特技を証明する
Rudhyar: A famous singer is proving her virtuosity during an operatic performance.

獅子座21度
中毒したニワトリが羽をばたつかせて飛ぼうとしている
Rudhyar: Intoxicated chicken dizzily flap their wings trying to fly.

♘ 21度
気力が高まってきて、他から受ける影響をものともせずに自らが望むものを「掴みとりにいく」という度数

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厚いカーテンの向こう側には、おそらくずっとそこに居たであろう「犬」の姿があって、私たちは「カーテンを開ける」という体験によって、はじめてその存在に気づくことになります。「レントゲニウム」は、X線を発見した物理学者・レントゲンの名前に由来する放射性元素、ということですけれども、ここでは「隠れているものが可視化される」といったことが表現されているようです。

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「個」が進みゆく次のステージ

牡牛座16度のテーマは「いかにして知恵を手に入れるか、自分のものとするか」ということでしたけれども、「年老いた教師」が人生の神秘を自らの生徒に解こうとしても、まだ誰にも響くことがなかったように、牡牛座17度ではきっと「個」オリジナルの戦い方を全体の中から「発掘していく」ことで、そのキラリと光る「知恵」が垣間見える、ということなのかもしれません。

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【剣】が象徴する「思考」と【たいまつ】が象徴する「本能」

何かしらの状況を目の前にした時、「思考」と「本能」のどちらに判断を寄せるのか。そのバランスやさじ加減は、「個」独自のものであるからこそいつの日か自分の「知恵」となっていくのであって、他者の真似事では決して「真理」に近づくことはない、ということを伝えてくれているように思うのです。

思考と直感
物質世界と精神世界

この「オペラを歌う有名な歌手」は、全体の中に浮かぶ「知恵の種」を自らの力で選び掴みとり、そして「知恵」とするべく行動に移していく人の姿なのでしょう。その姿からは、全体の中にありながらもそこに埋もれまいとする意志と、自分に今できる最善で「外」と積極的に関わることによって、「この私」という存在を「実感している」様子が伺えます。

そして、もしかしたらその歌声こそが、ニワトリを「興奮させる」引き金となったのかもしれません。

この「ニワトリ」は、有名な歌手の歌声によってトリップし、精神世界へと深く深く降りていきます。その場所で、自分の「本来の姿」を発掘したニワトリは、その本能的な「飛ぶ」力をこの物質世界で体現しようと試み、そこに新たな「希望」を見出そうとしているように感じられるのです。

アプローチは違えども、そこには、からの影響をものともせずに「自らが持っている力」をに向かって表現していこう、とすることによって、隠されていた姿がレントゲン画像に現れてくる、ということなのかもしれません。

全ては自分の内にある。

「他」と比較することで生じてくる苦しみは、自分だけの戦い方を瓦礫の中からコツコツと「掘り起こしていく」作業によって、癒されていくということがあるのかもしれません。しかし、そこからまた更に「他」と関わっていくことでしか、隠れていた自分の戦い方、というものを「体感」することは難しいのでしょう。

ニワトリが観た「希望」の風景は、きっと、分厚くて重いカーテンを開けたその先に、ずっと前からそこにあったのかもしれません。その、手を伸ばして開けようとする勇気ある行動によって、それがすでに「自分の中にあった」ということに、気づかせてくれるのだと思います。

今日のあなたが、自分オリジナルの戦い方を「体感」できますように。

Moon Garden