a mystery of the moon.

燻ってる 燻ってる
16小節の音の谷間で
燻ってる 燻ってる
16歳の僕の心
燻ってる 燻ってる
リズム無視して踏むステップで
燻ってる 燻ってる

踊り出す 踊り出す
16小節の音の谷間で
踊り出す 踊り出す
酒と音にまみれた暮らしのなかで
踊り出す 踊り出す
リズム無視して踏むステップで
踊り出す 踊り出す

歌い出す 歌い出す
16小節の音の谷間で
歌い出す 歌い出す
君の代わりに歌い出す
歌い出す 歌い出す
リズム無視して踏むステップで
歌い出す 歌い出す
月の秘密が紡ぎ出す

気が触れた男が叫ぶ
世界が狂ってるのか俺が狂ってるのか
教えてくれよ

気が触れた男が歌う
世界が狂ってるのか俺が狂ってるのか
なあ どうか 教えてくれよ

さあさあ次はジャズのはなし。
お前と俺の問わず語り。ものがたり。

悪い噂が流れているとお前はいう。
お前についての噂だとお前はいう。
俺は少しだけ混乱しながら、
悪い噂を流している、お前を見ている。

悪い嘘を流している奴がこの中にいる。
悪い噂が流れている奴がこの中にいる。
誰もがやましさを感じながら、
ジャズを聴いている、お前を見ている。
ジャズよ、焼き尽くしてくれ。

不平不満悪口陰口その類い。
自分をも滅ぼしてしまうようなジャズ。
すべてを焼き尽くすような、ジャズ。
どうかジャズよ、どうかジャズよ。
ジャズよ、焼き尽くしてくれ。

気が触れた男が歌う

一生かかっても、
人生が描き切れない途上だとしても、
月の美しさだけたずさえ、
愛とともにいきていく。

一生かかっても、
人生が描き切れない途上だとしても、
あなたの美しさだけたずさえ、
愛とともにいきていく。

きみが音楽を見失ったとしたら、
ぼくがきみの音楽になろう。
きみが歌を見失ったとしたら、
ぼくがきみの歌になろう。
きみがリズムを見失ったとしたら、
ぼくがきみのリズムになろう。
きみがメロディを見失ったとしたら、
ぼくがきみのメロディになろう。
きみが光を見失うとき、
ぼくはきみの光になろう。
きみが太陽を見失うとき、
ぼくはきみの太陽になろう。
きみが月を見失うとき、
ぼくはきみの月になろう。
きみが音楽を見失うとき、
ぼくはきみの音楽になろう。

音の谷間で出会いと別れを繰り返し、
それぞれの日々を問わずに語り。
音の谷間で出会いと別れを繰り返し、
それぞれの日々で問わずに語り。

歌はまだ淀みなく流れていますか?
そんな手紙が届くのです
歌はまだ淀みなく流れていますか?
そんなことばを頼りに、また歌い出す

あなたは音楽だけはやめられない
そんなことばが届くのです
あなたは音楽だけはやめられない
そんなことばを月明かり、灯りにしてまた歌い出す

こんな日があればもう死んでもいいや、と
こんな日があるからもうずっと生きていけるを
繰り返し、繰り返し
生きてきた

きみの感情はきみだけのものだよ
ぼくの感情はぼくだけのもの
だから、きみの歌はきみにしか歌えないように、
ぼくはぼくの歌を歌う。

たくさんの恋をして、
たくさんの絶望を知って、
たくさんの恋をして、
そしてたくさんの愛のなかで、生きていく。
lost or found.lost or found.
a mystery of the moon.
月の神秘が歌い出す。

僕は僕を見つけた。
僕は僕を見つけた、音楽のなかに。
僕は僕を見つけた。
僕は僕のなかにある音楽を見つけた。
i gotta the blues in me!that's me.
月の秘密が歌い出す。
気が触れた男が歌い出す。

#ポエム
#フラグメンツ
#ことのは

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