きみが生まれてきた日の空
怒涛のように日々が過ぎていく。
久しぶりに(3年ぶりに)告知をして、
DJをしてきた。それが6月10日、
もうひと月経っている。
今回はオールジャンルで、15時から22時半までの間、もう一人の方が2時間くらいDJしていたはずだから、5時間強はDJしただろうか?
アナログを何枚持って行ったかも忘れたけれど、DJでいちばんしんどいのは、移動w。
やっぱりどうしてもbright eyesの「first day
of my life」ではじめたかった。
そこからはダウンテンポのゆるいクラブミュージックを中心にかけていた。
好評だったのは例えば、
こういう曲だったりする。
久しぶりに来てくれた光くんって、僕の企画するイベントには必ず出て貰っているDJとちょっと話せた。
また一緒にイベントをやりたいし、その時には彼のゴリゴリのヒップホップが必要だ。
彼はいま子育ての真っ最中だから、それが何年先になっても、待つよ、と話した。
自分の暮らしがまずあって、イベントはそのあとだから。
楽しみな約束。
イベント終わりがけに洋愛夫婦が入ってきたのに気付いた時には泣きそうになった。
奥さんは相変わらず誰もが恋に落ちるようなダンスを踊ってる。
僕がバーナード・バトラーをかけたら、
「ムーヴァーじゃん!」と洋愛が言っている。
最後はbright eyesをリプライズして終わった。
楽しかった!。無邪気に楽しかった!と言える自分にびっくりする。
その翌日か翌週には、洋愛夫婦の結婚祝いに彼らのお家にお邪魔する。
僕は甘いものを食べないし、彼らは4人家族なんだけど、ケーキを6個買ってく。
子供たちに。
公園に彼らはいて、久しぶりに子供たちと遊ぶ。長女が僕に懐いてる、と奥さんが言う。
難しい年頃になってきてるから、嬉しい。
長女はそのあと、お家で「推しの子」を観てるから、帰宅後観る。そんな約束もした。
「分かると良いね!いきなり刺されるけどね!」ラインで、伝えてくる。
かわいいよね。微笑ましい。
その次の週はバタバタと、新しいDR.マーチンを履いて、高円寺で友達に髪を切って貰う。
彼女と会うと、ついついお喋りになってしまう。
その後、洋愛と合流して、VOIDって場所でやっているデザイナー、木村豊さんの展示会にお邪魔する。
木村豊さんはイベントにDJでも出て貰ったりしている、スーパーカーや初期の椎名林檎のアートワークを手掛けている。
それから高円寺で軽く呑む。
blurの話になる。
二本のドキュメンタリー映画のどちらかで、
アレックスってベーシストが、ギタリストのグレアムの話をしてるって話。
blurのメンバーはグレアムが必要だったのに、
グレアムにはそれが伝わっていなかったこと。
それで、ついつい二本とも買って、観る。
「NEW WORLD TOWERS」「NO DISTANCE LEFT TO RUN」音楽のドキュメンタリー映画はあまり好きではないけれど、
やっぱりかなりグッと来てしまう。
昔、ストーン・ローゼスのマニってベーシストがローゼスについて話していた。
俺は馬鹿みたいに泣いたよ。ローゼスはいつかみんなで集まって、きちんとやり遂げる必要があるはずだし、世界はきっとそれを必要としてくれているはずだ。だけど、最終的には俺は音楽より友情を取るよ。それ以上に大切な事は、ない。
バンド・マジックってなんだろう?。
例えば僕と洋愛と第3の男でずっとBEDTOWNってイベントをやってきて、
あるタイミングで僕はそこを抜けた。
その頃の事はもう記憶もあやふやだけど、
そこでBEDTOWNは活動を停止して、
今年ようやく再開しそうだ。
いろいろなトラブルがあった。
BEDTOWNのメンバーに対して、というよりはもっと違う形で。
そしてそれは洋愛たちには伝わっていなかったし、あの状態の僕は伝えることも話を聞ける状態でもなかった。
かわいいメガネでボソボソ喋るグレアムがかわいい二本のドキュメンタリー映画を観ながら、
泣きそうになる。
例えば「tender」を観客が大合唱するシーンで。
待っていてくれるひとがいるってのは嬉しいものだな、と思う。
ちょっと酔った僕は長女の話をする。
僕や周りの友達にとっても初めての仲間に生まれた子だから、やっぱりあの日って特別な日だったよ、と。
僕は彼のお母さんと彼の実家で、お家の周りに生えているおっきな木を切っていた。
夕暮れだったはず。
生まれたよ、ってメールが来て、空を見上げた。お母さんにも生まれたよ、って伝えた。
あれからもう何年も経つ。
次女も含めて、ふたりに思う。
おじさんという無責任な立場だから、
どんな事が起こっても僕はふたりの味方でいるよ、って。
公園で、力強く僕の掌に空手だと言ってパンチを繰り出し、キックまでしてくる長女に、
それからそれを真似る次女に、勝手に思う。
さ、今週も忙しくなりそうだ!。
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