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ゲーム「undertale」の感想(今更ながら)

すごーーくお久しぶりの投稿です。色々あってバタバタしておりました。
今更ながら、undertaleをクリアしたので感想を書きたいなと思います。

ヘンテコだけど心温まる地底の世界には、
キケンなモンスターたちがいっぱい。
スケルトンとデートしたり、ロボットとダンスしたり、
半魚人の女の子とお料理したり…???
…もちろん、問答無用で全員退治してもOK。
キミの“ケツイ”が、未来を決める…!

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000009922.html

まず結論からいうと、すごく、面白かった!
私は以前にも書きましたが古いpsのゲームmoonが大好きで、undertaleも似たところがあったので、完全にドハマりしました。

ここから、がっつりネタバレありでいきます。
モンスターが住む地下の世界に落ちてきてしまった人間。
地上の世界に戻るために、モンスターの世界を冒険します。
人間だから、モンスターと出会ってしまうと、バトルが始まってしまうんですが、うまくやれば戦意を失ってくれるから、逃がしてあげてねと頼まれます。
私は事前に、このゲームにはいくつかルートがあって、その中で誰も殺さずにクリアするルート(Pルート)があることを知っていたので、それを目指しました。

途中で出会うモンスター達がすごく個性的
落ちたところを助けてくれるお母さんのようなモンスター。
寝てるオバケちゃん。
ロイヤルガード志望のスケルトンとその兄。
めっちゃ強い半魚人ガール。
色々なモンスターと出会い、関わりながら、地上の世界を目指します。

モンスターの世界で「人間」は、基本的に敵です。
なんといってもモンスターを地下に閉じ込めたのは人間ですからね。
なので大抵の場合、出会った時は完全に敵扱い。
でも、こちらが殺意なく友好的な態度を取っていると、最終的に友達になれます。
こちらがどういう振る舞いをするかで、ゲーム内のモンスター達の言動が変わって来る、というゲームです。
よく考えたら、現実世界も同じだなあとしみじみ思いました。
自分が相手にどういう態度を取るかで、その相手との関係が変わっていく。
全てをコントロールできるわけではないけど、「自分がどういう態度を取るか」までは自分で決められる。
といっても現実はとっさの言動もあるので、理想通りには動けないですけどね。

ストーリーが分岐していくビジュアルノベルのような感覚もありつつ、RPGをメタ視点で楽しむ「アンチRPG」っぽさもある不思議なゲームでした。
突飛な世界観、キャラ設定なのに、なんとも言えない人間臭さというか、現実世界をなぞらえてるように見えてくるんですよね。

生き馬の目を抜くような生き方。
優しく包み込むように見えて実は過保護じゃね?とか。
飄々としてふざけてるけど達観してたり。
おバカだけど真面目で几帳面だったり。
自分に自信がない。正義感が強すぎる。責任ある立場なのに優柔不断で先送り。
よくここまでやれるなあと。

そして、私がクリアした誰も殺さない「Pルート」の中で、印象的な対となる2つのセリフがありました。(うろおぼえですが)

この世界は「殺すか殺されるか」だ。
vs
この世の中でうまくやっていくには「殺さず殺されず」だよ。

前者は悪役的なモンスターが言うセリフで、さらっと流されるようなシーンですが、後者はストーリーの最後の最後で出てくるセリフです。
誰も攻撃しないと決めることも大事だけど、「自分自身を誰にも傷つけさせない」ことも大事だよというようなニュアンスです。

これ、めっちゃ良くないですか?
誰も傷つけないという方針の中には「自分さえ我慢すればうまくいく」みたいな考えも混じってしまうと思うんですが、それではダメだよ、というメッセージだと感じました。
自分を大事にしないやり方は、持続可能ではないんですよね。
かといって、自分だけを大事にして周りを気遣わないのでもなく、
自分も周りも大事にすることが、結果的に良いやり方のはずだ、ということですよね。
キレイごととか道徳的な言葉だと「人に優しく」とか「自己犠牲の美学」みたいなことだけを取り上げがちなんですが、めっちゃ地に足のついた言葉だなーと感じました。
ほんとにundertale、いちいち人間臭いゲームです。最高。

というわけで、undertaleはめっちゃいいぞ、という話でした。
未プレイの人はぜひ!
ああ、deltaruneもやらなきゃな…

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