結合組織移植術体験記１

こんにちは、ご不沙汰しております。
久しぶりのnoteで、いつもみたいにままならない日記のような文章を書き出したいところですが。
先日歯肉の移植手術をしまして、あまり体験記や体験談を見かけず術前も不安な気持ちが大きかったため、個人の経験として書き留めることにしました。

◾️経緯
歯並びが悪く、２年半ほど前から矯正をしていました。（現在保定期間）
矯正前から歯肉が下がっていたため、矯正後に歯肉移植手術を勧められていました。素人レベルでも下の前歯は気になるほどで、矯正専門医には下４本ほどを勧められていました。
２年ちょっとで矯正のブランケットが外れリテーナーによる保定期間が始まり、早めに歯肉移植をしたほうがいいと言われたため、矯正歯科の紹介で都内の歯科に相談に行きました。

◾️歯肉移植相談
紹介先の歯科医に行き歯肉移植の相談。以下に聞いたことを箇条書きします。
・下がった歯肉は手術でもしない限り戻ることはない。
・日本人の特に女性は歯肉が非常に薄い。
・歯肉が下がったからといって歯が抜けてしまうということはない。ただ知覚過敏や虫歯になりやすい。
・結合組織移植術は、上顎の内側の歯肉を切り取って必要な場所に移植。（ここは記憶が曖昧だけど、確か移植先の歯肉をぐいっとポケット状にしてそこに移植片を入れて縫う？聞いただけで怖すぎる…）
・どちらかというと術後痛いのは歯肉を提供する上顎の方で、大きめの口内炎ができたような痛みがある。（これはかなり個人差あると思います、詳細は後ほど）
・歯肉提供側の上顎内側の歯肉は、数ヶ月で元に戻る。ので、必要があれば何度でも歯肉提供できる。（移植片を採取しても数ヶ月で元に戻るため）

◾️手術当日
最初にCT撮影。その後クリーニングすると言われ、手術する下の前歯にフロス通される。移植先は下の前歯６本。
顔に大きめの紙タオルかけられ、下側歯茎に麻酔投与開始。量が多かったからか、急に心臓の鼓動がかなり大きくなり息がみだれ、５分ほど休憩。麻酔には心拍を上げる作用があるみたいですね、知らなかったのでとても驚きました。経験したことないくらい鼓動が激しくなり、とても怖い気持ちになりました。若干手の震えなのか痺れもありましたが、５分ほどで落ち着いたので麻酔再開。
上顎内側の麻酔はかなり深いところまで刺したのか、麻酔自体がとても痛かった…。
いよいよ手術開始、だけど序盤は目を瞑っているのに目が回っており、眠いのか目が回っているのかよくわからないままおそらく下歯茎をぐいぐいしていた？麻酔のおかげでなにをされているのかはよくわかりませんでした。意識がはっきりした頃、上顎内側がレーザーのようなもので焼かれているような感覚。意識がはっきりしてからが長くて辛かった。最後に縫われているのはなんとなくわかりました。途中何度か麻酔が切れて痛いので、その度に麻酔を追加してもらいました。術後、１度だけ口を軽くゆすいで（血がすごく出たけど何度もゆすぐのはだめと言われ）ロキソニンを服用、上顎の保護のためのマウスピースのようなものを作成して終了。

◾️術後
痛み止めとしてその場でロキソニンを処方。痛かったらマウスピースのような保護パーツをつけたまま食事しても良いとのこと。歯磨きはNG、軽く口をゆすぐのみ。虫歯にならないか質問したところ、１週間くらいでは穴が空いたりはしないとのこと。（軽い虫歯になるのも嫌ですが、仕方ないですね、、、）
帰宅後、保護パーツをつけたままウイダインゼリーを飲もうとするがうまく飲めず。ウイダーすら飲めないのかと絶望しつつ、空腹に耐えられず喉奥に押し込むようにして無理矢理飲みました。ロキソニンは胃によくないイメージがあるため、普段から飲んでいる市販の痛み止めを服用。この日は移植先の下前歯の方がズキズキ痛みました。下の歯のリテーナーは軽く乗せる程度で装着。

◾️翌日
この日も痛み止め服用。上顎より移植先の下前歯の縫ったところが痛む。経過観察のため病院へ。特に問題ないと言われ、口をゆすぐようのうがい薬を処方される。１日３回ほど使うよう言われ帰宅。上顎の保護パーツを外したときに大量に出る謎の液体（汚くてすみません、傷口から出ている謎の液体と唾液が混ざっている？）が不味くて外したときにウエーーーー！！となりかなりの苦痛。外しているとひりつく感じで痛む。移植片をとっていない側の奥歯側にパンをねじ込み、なんとか咀嚼。パンやゼリーしか食べられないため常に空腹で無理矢理ポテチを食べる。なぜか頭痛もありほとんど寝て過ごす。

◾️翌々日
この日は下の歯より移植元の上顎が痛む。痛み止めを飲み、カバーをつけたままの飲食に挑戦。隙間に食べかすが入っていそうで嫌だけど、痛いのよりマシなのでしばらくつけっぱなしでいようか思案。この日も頭痛がひどく、痛み止めを飲んでしばらく横になる。移植先の下歯は口を大きく動かさなければ痛みはほとんどない。ただ顎に触れると痛いのでとにかく触らないように気を付ける。治ったら食べたいものを永遠に考える。

今回は一旦ここまでにします。