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恋とか愛とか運命なんて


土曜日の朝。
甘いパンとコーヒー、それから素敵なnote。
なんて素敵な休日の朝だろう。
朝晩はすっかりひんやりして、もうすぐ大好きな冬がやってくる。
クリスマスシーズンの、イルミネーションやBGMで色めきだつ街の雰囲気が好きだ。
意図的ではないと思うんだけど、今までの人生で恋やら愛やらと随分距離をとってきた。それでもこの歳になって、友人のひとりが結婚し、最近はよく考えるようになった。海外のラブコメに胸がときめいて、あぁ私もこんな素敵なラブストーリーを楽しみたい、ラブコメの主人公みたいな毎日を送りたい、なんて考えていた。

現実の私はというと、いいな、と思った人とちゃんと恋に発展した試しがない。
素敵だと感じる人にはすでに恋人がいることが多いし、タイミングやちょっとしたことで盛り上がっていた気持ちがロウソクの火みたいにフッと消えてしまうことだって多い。相手に好意を寄せられると逃げたくなって連絡を絶ったり距離を置いてしまったり。自分がいいと思う人とうまくいかないならせめて好意を寄せてくれる人に興味を持ってデートくらいしたらいいのに、すぐに関係を絶ってしまう。こんなだから、この歳になってもまともに恋のひとつもできていない。



素敵だと思う人がいる。そう思える相手に出会えただけで幸せ、なんて謙虚な心はあいにく持ち合わせていない。きっとこの人が運命の相手、もっとこの人のことを知りたい、恋人がいても諦める気にならない、私が運命だから早く気づいて別れて、なんてひどく傲慢な感情に飲み込まれる。独りよがりもいいところ。だって私は、その人の名前と声と、話し方くらいしか知らない。それで好きだなんて、笑わせてくれる、心底自分自身に呆れてしまう。

私はきっとこの先もずっと、こうやって恋に恋して生きていくんだろうな、とぼんやり思う。ときめきや恋の痛みなんていつだってジェットコースターみたいに激しく上下して、「愛」なんてものとは程遠い。愛するということ、という本があるけれど、きっと私には愛する技術が必要だ。



好きだと言ってくれる人を、何の不安もなく好きになれたらいいのに、と思う。
いつもそうだ。好きだと言われたり、好意を見せられた途端、すっと距離を置いてしまう。理由なんてなくて、何となく気持ちが冷めてしまう。本当にどうしようもない人間だと思う。好きになってくれる人を、好きになれない、好きになろうとさえしない。私はきっと、恋なんてしないで、こうしてパソコンに向き合って、ひたすら仕事に打ち込んでいた方が性に合っている。
こんなひねくれた気持ちの時はあいみょんの愛を伝えたいだとか、が心地よい。


明日の朝はどうしようか、どんな風に過ごそうか。
誰かを愛するにもさ、きっとエネルギーが必要だから、とりあえずまずは自分を愛してみようじゃないか。
そんな風に、自分を甘やかすことばかり考えてしまうけれど、まあ今はそれでもいいかな、なんて。


いつか、愛を知れたらいいな。





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