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暖かな風が感性を運んできた。


日柄も良くて、太陽と風が喧嘩をするように暖かさと肌寒さで衣替えを迷わせる。
その真ん中にある暖かな風は色んな物をのっけて旅をしてる、僕の思いも少しのっけていってほしい、肌の寒さに耐えかねて服を重ねる、顔の半分をダウンに埋めて「あったけえ〜〜」と声を出す。簡単なもので脳がそれを信じ込むだけでわりとほかほかしだす、簡単なのは僕の方かもしれない、
心の寒さに耐えかねて肌を重ねる、思いを半分相手に押し付けて自分のエゴであろう思いを声にだす、好きじゃないよ、君は俺をみて将来を感じないように、俺には好きな人がいる。だから僕をやめなよ、会いたいの言葉で簡単なもので会いに行ってしまう僕は最低なのであろう、そんな自負がある。

同じことをしてるのかと相手に自分を重ねたとき、消えたくなった。
僕はエゴイスト、利己的な感情で動いて、人の悲しみに触れた時にしか、相手の優しさに気付けなかった。
「俺なんかはやめときなよ」
この言葉を最後に会ってない子がいる、
「思ってるのはいいでしょ、他の人をすきになるまでの間」
いいよ、僕も同じような物だから。
人の好意はかなり居心地がいい、離れたくなくなるのも頷ける、だから依存するかのように頭に君が溢れてる、会いたい、けど合ってくれない。僕が逢瀬を重ねてる間、僕は貴女に同じことをしているのだと。
「なんでおれがいいの?」
僕が君に聞かれたら答えは決まってる
「優しいから」
貴女とはやはり違うみたいで、僕の言葉は、
「君が以外有り得ないから。」だ。
もしも貴女が僕と同じ言葉を言っていたら未来は変わっていたかもしれない、僕は利己主義者、同じ意見を持っていたなら僕らの利害は一致する。
「優しくないよ、俺は君にとって苦しい存在だよ」
僕らは少し相容れない、ほんの少しだけ境遇が重なった動物達、お互いの傷を舐め合う事でお互いで存在を容認する、消えてなくなりたかった思いから、存在してもいいよ、と優しさを互いに押し付け合う。
俺はまだ君が好き、僕は貴女と未来を歩けない、この思いを引ずってる僕は隣を歩いていて他の女の娘ををみてしまうような男だよ、貴女に相応しくない、この特別は絶対を持つ、逢瀬を重ねてる間になんど口づけで思いを伝えたか、たった一度寝た好きな人は枕の上で一番に好きな顔をしていた、その目が俺の心を埋めてくれた、そんな目で見られたとき、存在してもいいよなんて言葉が簡単に思えてしまうほどに君は私の為に存在してねと言われた、俺はエゴイスト、君の思いだけが僕の利。君が名前を呼んでくれる度、僕はその嬉しさで存在しているんだとおもう。


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