見出し画像

【小説】一人十色 プロローグ

 みんなと違うことって、そんなに悪いことなのかな? 少なくとも、私の周りの人間は、私が普通じゃないことを許してくれなかった。そのせいで、運動も勉強も全部嫌いだった。ただ絵を描くことだけは好きで、将来は画家になろうと頑張っている。でも、周りはそれこそ普通じゃないと言う。それはなぜか、分かっている。私が普通じゃないことを決定づけることがあるからだ。それは、

ー色が見えることー


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?