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あんこう鍋を食べたいと思ったら、その行動は全然終わってないんだぜ!

何故か? それは俺がたぶんイタリアンマフィアじゃないからだ。

2023年1月16日、俺は「あんこう鍋食いてぇ」と思った。俺はかつて水戸で仕事関係の人たちとあんこう鍋を食ったが、なんか味がよくわかんなくて味を忘れたからだ。
とにかくあんこうの肉とはグニグニしてて、ゼラチンっぽくて、あんまり味がしなかった記憶がある。
あれ本当にあんこう鍋だったのか? 釈然としないまま年月が過ぎ、ガルパンをきっかけに疑問がまた沸々と湧いてきた。

もしかしたら本場、大洗のあんこう鍋はもっと美味しいのかもしれない。でもどこへ行けばいいのかな?

俺は疑問をXに放出した。Xには常時、大洗に詳しいガルパンおじさん、おばさん、お姉さん、お兄さんが徘徊していて、きっと俺の疑問に答えてくれるだろう。

というわけで珍獣さんの勧めで俺は寿多庵(すだあん)へ行くことにした。

茨城県大洗町・那珂湊・水戸の割烹・蕎麦・あんこう鍋【寿多庵(すだあん)】 (sudaann.com)

2024年の2月18日のことである。

質問したのほぼ一年前じゃんなんでこんな時間かかったの?

まず転職活動に忙しくて、あと実はその半年前くらいに急に彼女が出来たので女遊びにかまけてたら、なんかあんこう鍋の提供日が過ぎてました。すんません。
あ、あと近々その人と結婚する予定です。
最近、note更新してませんでしたが、仕事が忙しかったのと、だいたいそのせいです。

時間より早く来てしまったので、暇つぶしに近くの墓地に咲いてた梅を彼女と見物する。

時間より早いが寿多庵へ入る俺たち。少し早いから怒られるかと思ったが怒られなかったので良かった。
既にあんこう鍋コースを2人前予約しているというのに、メニューをつぶさにチェックする彼女。
今日の料理を食べないうちに、また次の料理に思いを馳せているのだろうか。

先付けがきた。
お刺身とエビと酢の物と、なんかゼリーみたいな奴だ。
この瀬場拓郎、自身をエビアレルギーと思っていたが、最近アレルギーテストを受けた結果そんなことはなかったぜ!
特に白身魚のお刺身は俺たち大好きだ。
今日は大好きなものしか出てこないのか。

天ぷらが来た。
ちなみにこの瀬場拓郎、エビの尻尾を食べない派であるが、彼女は余裕で食べる。
「尻尾が一番おいしいのよ」
そう言って彼女は俺の皿からエビの尻尾を奪っていくのであった。

ついにあんこう鍋が来た!

なんか………記憶と違う!
すごい高級感にあふれている。
汁がすごくおいしい。あんこうも、なんか違う。昔食べたのはなんか硬かったけど、こっちのは程よい感じに噛める。
何を言ってるのかわかんねーと思うが、俺が昔食ったのはなんだったんだ?
(正直、あんときゃ酒で記憶もおぼろげなんだよな)

しめはうどんである。

食った………。
なんかいい旅館に泊まったような安らぎがある。
食事でこんなに安らいだのは初めてだ。

そう思ってたらデザートが来た!
杏仁豆腐らしい。
この杏仁豆腐が濃厚なプリンみたいなクリーミーさと食感でめちゃめちゃめちゃめちゃ美味かった!!!!! こんなの食った事ねぇぞ!

彼女「この杏仁豆腐が一番おいしい!」

先付けも天ぷらもあんこう鍋もおいしかったけど、なんかこの杏仁豆腐がすべてさらってしまった。

というわけで寿多庵である。
とてもおいしかった。
お会計は6,600円、二人で13,200円だ!
さて、この目の前のポップの少女は継続高校というガルパン世界で一番貧乏な高校の生徒である。
貧乏すぎてパンツァージャケット(ユニフォームみたいなもん)を買えずに、一校だけジャージ着て戦車に乗っているような高校なのだ。

継続高校の生徒が一食6,600円のコース料理を食えるのか!?

そんなこと思いながら俺は店を後にしたのであった。






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