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戦艦探偵・金剛の中書き

いかがであっただろうか、戦艦探偵・金剛シリーズ。

もともとはドラマ『シャーロック』にハマったのがきっかけて「俺もミステリ書いてみよう」と思って書いたのが、そもそもの動機だった気がする。
それ以来、色々な探偵小説を読み漁っていく内に、ミステリーの面白さに気づいていったように思う。

実はミステリーというのは、とても書きやすい小説のフォーマットだ。まず謎が提示され、散りばめた伏線を回収しつつ、物語を収束する流れは小説を書き始めようと思う人間に最適の教材でもある。

さて、実際の作品の話をすると、蘇る忍者伝説から呪いの娘あたりは『御神楽少女探偵団』を参考にした。推理小説を読み漁りながらゲームを参考するとはこれいかに。
でも、蘇る忍者伝説も、呪いの娘もあまり出来が良くない。
一方、短編として作ったサーバルの濡れ衣と、比叡の悲劇は気に入っている。ミステリーと長編は相性が悪いのかもしれない。この辺りから、なんだかミステリー小説を作るコツを掴んだような気がする。
ただ、書くのは死ぬほど大変だった。特に比叡の悲劇は、登場人物の行動スケジュールを矛盾させないようにするのに苦労した。
当初は宗助を犯人にしようかと思ったが、なんだか安直な気がしたので一ひねりして野々江になった。野々江が犯人だ! と思いついたとき「え、野々江さんが!」と自分で驚いたことが印象深い。俺はぼのぼのか。

こいつらはpixivで連載していた奴で、実は今も連載途中である。

そう、次の話が問題なのだ。
『戦艦探偵・金剛~シルバー事件23区~』
五年前、比叡の悲劇を書き上げた直後に書いたこいつは、あまりの構想と規模のでかさに未だ続きが書けないでいる。
読んでもらうとわかるけど、事件の規模、登場人物の量、展開、とにかく当時の俺の実力を遥かに超えてしまった内容なのだ。
だがいつまでも逃げてはいられない。

というわけで、次回をお楽しみに!

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