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傷を負う、ということ


寝子さんのツイート



4年前の夏
心身共に死にかけていた時が、まさにこの状態で。

全てが攻撃にしか思えなかった。
助けを自ら拒否していた。
深傷を負った野生動物みたいだった。

それだけ、しまさん傷ついてたんだもん。
苦しかったんだよね?
いっぱい傷ついてきて、辛い思いもたくさんしてきたんだもん。
先生、それをわかってるから。大丈夫だよ。
みんなも、わかってるから。
しまさんがどれだけ傷ついてきて、辛かったのか。
わかってるからね。

と、いつもの病院では受け止めてもらえていて。
本当にありがたいな…って思っている。

周りは
いつ、どのタイミングで
わたしがそういう状態なんだ、ってことに
気づいていたんだろう…。

「助けて」が言えないひと

整形の病棟があって
そこに入院を繰り返していた時に
隣のベッドの患者さんに絡まれて。
でも、助けを求めることができなくて。

同室のおばあちゃん達が
「あの子がかわいそうなことになってる」って
伝えに行ってくれて。

それ以降
整形の病棟に入院すると
「しまさんは『助けて』が言えないひと」
「自分も辛いのに、他者を優先してしまうひと」として
看護師さん達が関わってくれるようになって。

整形の病棟が休止になって
内科に入院するようになってからは
その時整形にいたスタッフが申し送ってくれて。
介入してくれるようになったのかな?と思っていて。

先生達がどう考えていたのかは、わからないけれど。
その部分のフォローのために
リエゾン精神科受診だったり、精神科受診って話をし続けていたんだと思う。

だけども。
精神科受診で余計に傷つくことになって。
整形や内科以上に、気持ちを閉ざす診療科になった。

もちろん、そんなことを本人は言わないので
本当にどうしたら良いのか、わかんなかっただろうな…。

深傷を負った野生動物みたいな

もう、傷だらけになっていて。
本当に「こんなことで?」というきっかけで
心身共に死にかけて。

身体的な回復が早かったから
こころの回復も早いものと思われていた。

「そういうレベルだったんだ…」って
大学リハ科で言われたけれど。

基本的な信頼感が揺らぐ経験をして。
対人緊張や対人不安も強くて。

「社会はわたしを傷つけるもの」
「これ以上傷つきたくない」という思いを持っていて。

自分の感覚を否定され続けたことで
自分で自分を信じることができなくなって。
自己否定が強くなって、自責するようになって。
自分で自分を傷つけることにもなった。

刺激が加わることで、反応するのは
こころもからだも同じなのだけど。
こころは傷だらけの状態なので
わずかな刺激でも、強い痛みとして反応して。
それらから身を護るために
刺激を受けない環境を選んだ。

今は
なぜ、心身共に死にかけることになったのか?を
自分の言葉で説明することができるようになれたら、と
向き合うことができるようになるくらい
傷が癒えてきている、ということなのだと思うけれど。

抱えてきた苦悩や傷を癒す作業を始めて
この春で2年になる。
2年でやっと、このレベルなので
全然できてなんていないし
まだそんなこと言ってるの?状態なのだけども。

リハ科では、抱えてきた苦悩や傷について
過小評価されてきたところがある

地元の病院では
いやいやいや…そうじゃないから、と受け止めていた。
信頼できない!と傷つけてしまった先生も含めて、ね。

CRPSを診ていく、という意味での主治医になったことで
看護師さん達と情報共有することになって。
医師記録からは見えてこない
ここまでの経過とか、抱えてきたものとか
知ることになったのだと思う。

深傷を負った野生動物の治療なので
本当に大変だったと思う。
こころを開くようになるまで、1年以上かかっていて。
内面を言語化できるまで、さらに数ヶ月かかって。
なぜそうなのか?が言えるまで、さらに数ヶ月。
合計で3年かかっても、まだ回復途上にあるっていう…

一般的な整形の患者ではないので
複数の診療科との連携が必要だし。
性格特性の理解が必要だったり
本当に大変だったと思う。

そして、看護師さん達も
本当に本当に大変だったと思うし
今も大変だと思う。
フォローが必要な患者なのでね。

一見、激しい性格に見えるけれど。実は…


「辛い」「苦しい」「助けて」って言って良いんだよ。
「自分のこと」を優先して良いんだよ。
「感情」を表に出して良いんだよ。
と、言ってもらえていても

言えてるし、自分の都合で動くこともあるし
感情だって出せてる。
そんなことをするのは「わがまま」だ。
わたしはそんな風に捉えていたけれど。

辛さや苦しさが限界を超えて、爆発したり
破裂することで
泣いたり怒ったりしていて。
それが感情を表に出していることだと思っていた。

だから
感情を表に出してはいけない、と思っていた。

だけど、そうじゃなくて。
そうならないうちに、言えること。
そうならないうちに、助けを求めること。
そうならないように、自分を大事にすること。
…なんだよね。

今は、その練習をしているんだよね。
まずは、医療職者との中で。
既存の関係(よく知るひと達)との中で。
新しい関係性を作っていく中で。

少しずつ、少しずつ
積み重ねて、積み上げていくことで
傷を癒して、苦悩を癒していて。
やっとこんな感じになったところ。

深傷を負った野生動物が
心身に受けた深い傷を癒していくのと同じだな。わたしの場合は。


そんな風に感じています。



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