看護物理学 テスト対策
演習問題の計算問題には★マークをつけています!
1. 看護に必要な基礎数学
〈基礎知識〉
オームの法則:電圧V=抵抗Ω×電流A
累乗
2. 看護に必要な単位
〈覚える計算式!〉
①絶対温度 単位→ケルビン(K)
0K=-273℃
〈演習問題のポイント〉
問8:全部のg÷底面積=圧力(gw/cm2)
問9:6000Pa→60hPa→6000N/m2
問10:1気圧→1013 hPa
1 kgw/cm2
760 mmHg
760 Torr
10 mH2O
問11/12:(覚える計算式!①)
問13: オスモル濃度=モル濃度×イオンに分離する数
問14:イクイバレント濃度=モル濃度×原子価
3. 看護と力
〈覚える法則・原理!〉
①慣性の法則
物に対して力がないか、力がつりあってる時は静止する。運動してる物体は等速直線運動を続ける。
②運動の法則
物体に生じる加速度が物体に働く力に比例、質量に反比例する。
③作用・反作用の法則
2つの物体間に生じる作用、反作用の力は、一直線上で、大きさが等しく、方向が逆。
④仕事の原理
物体に仕事をする場合、必要な仕事量はどの道具を用いても変わらない。
⑤モーメント(回転効果)
〈覚える計算式!〉
①N=kg×重力加速度
②仕事量(J)=力(N)×移動した距離(m)
③1cal=4.2J
④仕事率(W)=仕事(J)÷時間(秒)
〈演習問題のポイント〉
問1:月に行くと重力は1/6になるよ!
問2:kgwはそのまま。kg×重力加速度をする(覚える計算式!①)
問3:重いものを2人で持つときは、合力を真上に大きくすると効率的。 そのために2人が同じ角度、同じ大きさ、2人の距離が近いほうが大きな合力に。
問4:水平移動のときには、腕を平行に手前に引くと効率的。余分な方向に力が分散されない。
?問5:絆創膏をはがすとき、
問6:腕に包帯を巻くとき、斜めにすると力の分解により縦にも横にも力が加わるからズレない。
問7:ファウラー位のとき脚部を少し持ち上げると、臀部にかかる力を力の分解により軽減できる。また脚部そのものも仰臥位に比べてベッドから受ける力が小さくなるので、褥瘡が予防できる。
問8:N×m (覚える計算式!②)
問9:問8のJ/4.2 (覚える計算式!③)
問10:J/20(秒) (覚える計算式!④)
問11:仰臥位から長坐位への体位変換では、頭が弧を描くように起こす。距離は長くなるが、仕事の原理により単位時間当たりの消費エネルギーは少なく、小さい力ですむ。
問12:仰臥位から側臥位にする場合、患者の両膝を垂直に立てると、ベッドから患者の膝までの長さ(モーメントの長さ)が大きくなる。モーメントの長さが長いほどモーメント(回転効果)は大きくなり、ナースの加える力は小さくてすむ。
問13:仰臥位の患者を頭の方向に移動する場合、患者のお尻のところに手を置き平行移動させる利点として、不必要な下肢の回転を防ぎ、モーメントを生じなく、ナースの力が無駄にならないことが挙げられる。
問14:重たい荷物を持ち上げる場合、脊柱起立筋にかかる力と椎間板にかかる力を小さくするには、①荷物の近くで体を曲げる角度をできるだけ小さくする。②荷物を分割する。③体重を管理する。
問15:物体の安定条件 ①重心線が支持基底面の内を通る。 ②重心が低い。 ③支持基底面の面積が広い。
4. 看護と流体における圧力
〈用語〉
①陰圧:基準値の圧力より低い圧力
②陽圧:基準値の圧力より高い圧力
③ゲージ圧:基準値の圧力との差
④絶対圧:基準値の圧力を含めた圧力(例:大気圧+内部の圧)
⑤比重:物質の密度と水の密度との差。基準の水は1。
比重は、密度から単位を除いた値。
〈覚える法則・原理!〉
①パスカルの原理
閉じ込められた液体の一部に圧力を加えると、その圧力は、液体のあらゆる部分に同じ大きさで伝わる。
②ベルヌーイの原理
側圧(管の側面を押す力)+動圧(流れの持つ圧力)=一定
太い管→流れ遅い、動圧小さい、側圧大きい
細い管→流れ速い、動圧大きい、側圧小さい
③サイフォンの原理(2つの条件!)
・管内が液体で満たされている
・高低差がある
例)受動的ドレナージ ※能動的ドレナージは陰圧をかけて排液する
④アルキメデスの原理
流体の中の物体は、物体が押しのけた流体の重さ分の浮力を受ける
〈覚える計算式!〉
①1気圧→約1kgw/cm2
②水深10mごとに1気圧ずつ水圧が上がる
③胸腔内圧=設定吸引圧+水封びんの調節圧
④密度=質量÷体積
⑤浮力=流体の密度×物体の体積×重力加速度
〈演習問題のポイント〉
問1:ストローでジュースが飲める理由
→ストローの中の空気が吸われるので、ストロー内圧は大気圧より減り陰圧になるため、大気圧のかかっている液体がストロー内に流れ込む。
問2:水深0mで1気圧
1mで2気圧…のように上がっていく!
問3:U字管の液体が同じ液面なのは、どちらの管にも同じ圧力がかかっているから。
問4:点滴容器の液面の大気圧の他に、患者の静脈までの高さの液体分の圧力がかかっている。だから静脈内に液体が入ることができる。
問5:重力の影響を受けない水平なベンチュリ管の中を満たす液体の動きは、太い管よりも細い管のほうが動圧は大きく、側圧は小さい。(覚える法則・原理②)
問6:血圧は動脈の側圧を測定し、単位はmmHg
問7:臥位では血管の圧力に高低差を考えなくていいから、動脈圧は一定。
問8:普段は他の部位に比べて頭は血圧が低いが、頭を下にした状態では、普段より血圧が上昇するから。
問9:設定吸引圧+水封びんの調節圧(覚える計算式!③)
問10:質量÷体積(覚える計算式!④)
問11:問10の密度の値の単位ないver(用語⑤)
問12:浮くものの比重は軽い。沈むものの比重は重い。
問13:流体の密度×物体の体積×重力加速度(書いてないから無視)
→kに変換 (覚える計算式!⑤)
5. 看護と熱
〈用語〉
①比熱:ある物質1gを1℃、または1K上昇させるのに必要な熱量
物質によって決まっていて表が載ってる。水の比熱は1.00。
②熱平衡:熱エネルギーは高温から低温へ移動し、温度が等しくなった
ところで熱の移動が止まる。この状態のこと。
③熱伝導率:温度勾配が存在するときの熱エネルギーが伝わる速さ。
〈覚える法則・原理!〉
①ボイルの法則
温度が一定のとき、気体の体積は圧力に反比例する
②シャルルの法則
一定の圧力の下では、気体の体積は絶対温度に比例する
〈覚える計算式!〉
①熱量=比熱×質量×温度変化
②酸素量=内容積×圧力×10
〈演習問題のポイント〉
問1:比熱×質量×温度変化(80℃-20℃) (覚える計算式①)
問2:水の比熱は他の物質に比較して大きいので冷めにくく、温まりにくいから、水は冷罨法にも温罨法にも役立つ。
問3:熱伝導→熱湯を入れた茶碗を触ったら指が熱かった。
熱の移動方法→①熱伝導 ②熱放射 ③対流
問4:室内をストーブで暖めるときの熱の移動
移動方法→対流 移動する物質→空気
問5:熱放散→冬の晴れた日、窓際のひだまりで暖まった。
問6:気体の体積は圧力に反比例するので、逆数にすればいい(覚える法則・原理!①)
問7:内容積×圧力×10(覚える計算式②)
問8:気圧が低い→沸点も低く
気圧が高い→沸点も高く (覚える法則・原理②)
問9:温度が高い→飽和水蒸気量は大きく
気温だけ上がる→水蒸気量は変わらず、湿度は小さく
6. 看護と電気
〈覚える法則・原理!〉
①オームの法則
電圧(V)= 電流(A)× 抵抗(Ω)
②フレミングの法則
磁場の中の導線に電流が流れると、その導線は磁場からの力を受ける。電流(中)、磁界(人)、電磁力(親)
〈覚える計算式!〉
①電力の公式 電力(W)=電流(A)×電圧(V)
②電力量の公式 電力量(Wh)=電力(W)×時間(h)
〈演習問題のポイント〉
問1:電気回路における電流は、かかる電圧に比例
抵抗においては、反比例する。
問2:直列回路において各抵抗に流れる電流は同じ
問3:並列回路において各抵抗に流れる電流は同じ
★問4:
★問5:
問6:(覚える計算式!①)
問7:(覚える計算式!②)
問8:電気機器の漏電事故を防ぐのに必要な操作として、導線からアースに接続して電流の逃げ場所を用意しておくことが挙げられる。
★問9:
問10:マイクロショック→電流が皮膚を通して体内に流れ込み、再び体外に出る電撃
問11:ミクロショック→心臓に直接電流が流れ込むような、心臓に起こる電撃
問12:電気メスで、電撃は受けない?
→人体が感じる最小感知電流は、周波数に比例して大きくなるので、電気メスが放電する電流を人体は感知できない。そのため、人体は電撃を受けない。
問13:(覚える法則・原理!②)
7. 看護と波、放射線
〈用語〉
プリントP.26
波動
媒質
波源
波形
音波
光波
波長
振動数
振幅
電磁波
電界
磁界
波の干渉:複数の波が重なりあって、強め合ったり、弱めあったりする現象
〈覚える法則・原理!〉
①ドップラー効果
観察者と音源が互いに近づいたり、遠ざかったりするときに音の高さが変わること。
〈演習問題のポイント〉
問1①:音叉をたたくと、周りの空気の疎密を生じ、圧力変動の波に
なるので音は粗密波といわれる
②:ヘルツ(Hz)→音の振動数の単位
③:振幅が小さい音→小さい音量に
④:振動数が大きい音→高い音程に
→振動の縦幅は音の高さ、振動の数は音程を表す。
問2①:観察者に音源が近づいてくると→音程は高い
②:観察者から音源が遠ざかると→音程は低い
問3:波長の異なる波が重なり合うと、波の干渉がおき、うなりを生じる。超音波で赤ちゃんの心拍検査を行うには、この回数を観測する。
問4①:近視のメガネ→凹(おう)レンズ
②:遠視のメガネ→凸(とつ)レンズ
③:老眼の人は近くの焦点の調節がしにくくなる
問5:ファイバースコープは、多数の細いグラスファイバーを束ねて作られ、入射した光は内面で全反射を繰り返しながら他端に到達し、光の強さの損失はない。
問6①:赤外線→可視光線の赤より波長が長く、熱を生じる特徴のある光線
②:紫外線→可視光線の紫より波長が長く、殺菌などの作用のある光線
問7①:X線→高速の電子が金属に衝突したときに出る、非常に透過性の
高い放射線
②:放射性同位元素→陽子の数が同じでも、中性の数が違う元素で、
放射性を持つ元素
③:ベクレル(Bq)→放射能の単位
④:シーベルト(Sv)→吸収線量をもとに補正し、実際に生体が直接
受ける放射線量の単位
問8:レーザー光線→医療的なメスとして使用可能な高エネルギーを持つ、
発振器を用いて人工的に作り出した光
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