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野良猫さんが子猫を連れてやって来た(4)

翌朝、亀井さんが迎えにきてミケ子さんの入った捕獲器をそのまま連れていきました。10:00から避妊手術の病院の予約が取れているとのこと。
間も無くして、ミケ子さんが入院したと連絡が来ました。夕方4時退院の予定とのこと。

夕方退院。子猫の入ったケージとミケ子さんのケージを隣合わせに置いてくださっていると連絡がきました。良かった。また子猫たちに会えたね。

翌日、ミケ子さんは麻酔から完全に覚めました。酷く暴れて凶暴化しているとのことでした。ケージの中で暴れて顔を怪我してしまったそうです。
その姿を見て亀井さんは人慣らしは無理と判断し、リリースすることを決断なさいました。
辛い決断でした。
そのままケージに入れておけば凶暴化したままミケ子さんは心を壊しかねない。子猫たちも母猫の様子を見て凶暴化してしまうのだそうです。そして何よりも困るのは、帰る場所を失ってしまうことだそうです。

その日の午前中、
ミケ子さんはうちの庭で放されました。もう子猫たちには会えません。
ケージの中では凶暴化したミケ子さんが暴れていました。
「こんなふうになっちゃうんです。」と亀井さん。ミケ子さんのその様子を見て人慣らしは無理だなと思いました。
怪我をしないようにそっとケージの扉を開けると、ミケ子さんはうちの茂みの中に思い切り走り出しました。

「すぐにまたここに来ると思います。そしたら、美味しいご飯をあげてください。」

子猫と一緒であんなに幸せそうだったのに、そして、まだまだおっぱいを飲ませている時期なのに子猫と離れ離れにならなければならないミケ子さんが不憫で可哀想で私は涙を堪えられませんでした。

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