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生と死の分岐点

4座目

ピット・シューベルト著
山と渓谷社

安全と思われているものに脆さが潜んでいる。そして何気ない行為で人は簡単に死んでしまう。

そんな事例が集められています。

1961年のモンブランでのフランス隊とイタリア隊の気象遭難とか怖いですが、ボナッティがなんだか爽やか。

クライミングのギアですとか、技術がどういう事件事故があって今の形になったかを豊富な写真で力づくで分からせてくれます。めっちゃ怖い写真で。

もちろん、ロープについての検証もあります。「30年間に発生したロープの切断事故は意外と少ないことがわかる。ドイツ語圏に限っていえば…1980年代初めまでは毎年に1件かせいぜい2件」割と切れてんね?

ロープの強度は使用のたびに落ちていくとのことで、特にトップロープはロープを痛めているとのこと。まあ、そうだろうな…いつもゴメンな。

とはいえ、ロープが結構切れないというのも事実。

ただ新品のロープでも尖った岩には弱い。

「氷壁」だ。

ドイツ人らしい緻密さがちりばめられた本です。

懸垂下降のときの末端をちゃんとしようなという気持ちにさせてくれます。そんな本です。




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