登山靴は何になさいますか?#2

冬靴ジャーニー

これはかつて、始めての冬山に備えて靴を買いに行ったとゆう話である。

冬は山へは行かないとゆうむきもある。人それぞれである。オレは行くタイプだったとゆうだけだ。

行くとなったら、装備は揃えなくてはならない。それも入念にだ。冬山は未知の世界である。その頃のオレにとっては。

そして、登山靴とゆう、いつまでたっても吠えかかってくる隣りの柴犬みたいなヤツを冬用にも揃えなければならないと思うとオレは憂鬱になった。

しかし、そうも言っていられない。冬の八ヶ岳というどえらい寒いといわれているところへ旅立つことを決めたからには一刻の猶予もならない。

とりあえず最寄りのモンベルへ行ったところ、プラスチックブーツしかねえとゆう。絶望した。それが過去の遺物でしかねえことは初心者であったオレでも知ってた。さすがに知ってたわ。

モンベルを頼りにはできねえ。オレはもう一度、戦略を練り直した。その頃のオレは周りにアドバイスを求められる人が絶無だったので、ネットで情報を収集した。

まず、足型とゆう概念を得た。足幅だとか甲の高さについては夏靴で学習済みだったし、自分の足の形がエジプト型とゆうのは薄々知ってるいたが、そんなに重要とは思わなかった。

その他に冬靴に必要なものとしては、保温材とゆうものがあるなどの荒っぽい情報をを得た。

しかし、ネットの情報ではアフィリエイトねらいのどこの靴もいいよみたいなものしか得ることができなかったし、依然として、サカイヤなどの神田・神保町ゾーンに対して恐怖心を抱いていた。

そんな時、オレはある素敵な店を長野県に見つけた。そこはフィッティングをマンツーマンでしてくれるとゆうのだ。登山靴ドリフターのオレは、三蔵法師にとってのガンダーラ的なものを感じた。

今のオレからするとホントに馬鹿げているとしか思えないのだが、その時の自分には極楽から垂らされている一条の蜘蛛の糸に見えたのだ。

行った。気難しそうなオッサンに足を測ってもらい、靴を選んでもらった。持参した靴下を履いて靴を履くと、オッサンはしばらく履きならせと言い残して店の奥に去って行った。

もう一つ大き目のサイズも履きたいとゆうと、憮然としながらも靴を出してくれて、履きならせと言って去って行った。

店内にはスロープがあって、登ったり下ったりして、靴と足のアタリを確認できる。

オレは親指の爪が上を向いているので、ジャストな靴だとあたってしまう旨を伝えると、大き目の靴で締めこめるかやってみろとゆう。

自分で紐を締めてもフィットさせることが出来た。

この靴はオレの足に本当にフィットしてくれて、厳冬期の八ヶ岳でも快適に過ごす事ができた。

この時の旅は時間とお金を靴そのものでなく、買うとゆう行為のために費やした訳だが、靴の紐の締め方のような基礎的なものを抑えていなかったオレにとっては安い買い物だったと思う。

だが、都内にお住まいの方には、カモシカだとか、サカイヤだとかナイスな店があるのも事実なので、このような遠回りな方法は勧めない。

オレの登山靴ジャーニーはまだまだ続く。

#登山 #登山靴 #冬靴






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