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【はじめての東洋医学】聞いて・読んで覚える「小腸の生理作用について」の考え方

【2022/02/12 更新】このアカウントは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・言語聴覚士などの国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。

【東洋医学概論】
 小腸の生理作用 について

オンラインで国家試験を学ぶなら森元塾

こんにちは!
オンラインで試験対策を学ぶなら森元塾 塾長もぬけ です。

東洋医学も西洋医学、小腸といえば、胃の次にある消化器官で栄養を吸収するための組織です。

西洋医学の「小腸」に関しては、下記の記事をご確認ください。



【東洋医学】小腸の生理作用について

小腸の生理作用は以下の2つです。

【小腸の生理作用】
 ▶受盛じゅせい化物かぶつ
 ▶清濁せいだく泌別ひべつ

受け盛りと書いてじゅせい、化け物と書いてかぶつ。
なかなか聞き慣れない名前が飛び出てきました。

清濁っていうのは清い(きよい)と濁り(にごり)
を泌別(ひべつ・ひつべつ)する。

泌というのはせまいところから絞り出すような意味で、西洋医学の泌尿器の「泌」と同じ漢字です。

別は別々にするということで、まとめると

清いものと濁りのものを小腸をくぐっている間にわけて行く。そんな意味になります。

概要はこれぐらいにして、それぞれの作用の詳細を確認していきましょう。


【東洋医学】受盛と化物

胃から送られてくる水穀を受け入れる機能を受盛という。
水穀の精徴と糟粕に変化させる機能を化物という。

食べたもの(水穀)が胃を経て小腸に入ることを受盛といいます。
小腸でこの食べたものを水穀の精微と糟粕に変化させる機能を化物というふうに言います。

水穀の精微ってなんやねんっていうと、東洋医学でいうと「気」。
食べたものを人間が使えるようにしたものです。
栄養素とかそんなものに近いですね。

そして、水穀の精微を抜き取った糟粕(のこりかす的なもの)とに分けていきます。

小腸の力の源はやはり「脾」で脾の働きが弱いとうまく水穀の精微を作り出せなかったりしちゃいます。

具体的には、津液の停滞や消化・代謝の失調が起こります。

ここらへんは東洋医学も西洋医学も同じで小腸で栄養を吸収するため、小腸の働きが弱くなるとせっかく食べたものをエネルギー・栄養素に変換できず未消化で排泄してしまうことになります。

もったいないよ!ってことで脾の働きを高めることがいかに大事かがわかりますね。


【東洋医学】清濁の泌別(泌別清濁)

胃から送られてくる水穀をさらに消化し、脾の運化と共同
水穀の精徴(清)と糟粕(濁に分ける機能を清濁の泌別という。

清濁の泌別(ひつべつ・ひべつ)といったり、泌別清濁(ひべつせいだく)といったり、分別清濁(ぶんべつせいだく)といったりします。

中国語から日本語に訳す時に、いろいろあるからね。

水穀の精微は清いもの、糟粕を濁なるものとして、わけることをいいます。
あれです。さっきいってた話とほぼ同じです。

ここで東洋医学の水分の考え方について話をしていきます。

東洋医学で身体の中の水分のことをざっくり津液と言いました。
そして津液も津と液で分けることができます。

食べ物から得られる津液は、粘稠な水液を液・希薄な水液を津とわけていて、小腸では津液の液を吸収していると言われています。

じゃあ津はどこで吸収するかというと、大腸です。

西洋医学でも大腸で大部分水分を吸収しているのでその認識でOKです。


【東洋医学】小腸の表裏関係

小腸の表裏関係って五臓のどれだったか覚えていますか?

答えは「心」です。

なんでやねん!
わかります。私も初めて聞いた時なんでやねんとなりました。

実は小腸と心ってなかなかつながっています。
経絡もつながっていますが、心の陽気(あたたかさ)によって小腸は温煦されています。

つまり言い換えると、心の熱が小腸に伝変でんへんしやすいということです。

冷たいものは消化に悪いとよく言われますが、その逆で小腸は適度に心の熱で温められていることで清濁泌別を行っています。

小腸が熱すぎると、尿量が少なく、濃い尿が出るようになったり、血尿になったりという状態へと変化します。

料理で例えると、小腸が鍋、心がコンロの火です。
火力が強すぎると鍋のものが煮えたぎり、水分が蒸発してしまう。
そして濃いものが出来上がりますよね。そんなイメージです。

これで心と小腸がつながっていることがなんとなく「へぇーそうか」と思ってもらえたかと思いますが、それでも関連付けが苦手な方に強引な技がありますのでそれもお伝えします(めちゃめちゃ国家試験むけ)

快適とかの「快」の左側これ「りっしんべん」で「こころ」ですよね。

小って心なんです。
だから小腸はこころ。オッケーですか?
異論は認めませんので笑


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