【東洋医学】ゴロ合わせとイラストで覚える経脈病証(十二経脈病証)の覚え方
【2022/03/26 更新】このアカウントは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・言語聴覚士などの国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。
こんにちは!
オンラインで試験対策を学ぶなら森元塾 塾長もぬけ です。
東洋医学では、弁証とは、患者の症状・所見を分析し、証を決定します。
【弁証方法】
▶八綱弁証
▶気血津液弁証
▶臓腑弁証
▶経絡弁証
▶六淫弁証
▶六経弁証
▶衛気営血弁証
▶三焦弁証
症状などをどの視点で行うかが大切です。
今まで授業では臓腑弁証が大事と習ってきたと思います。
ですが、国試ではたまに「経脈病症で答えよ。」というキーワードで問題が出題されることがあります。
その時、例えば「知飢不食」は次の経絡の症状ですか?と出てきた時、「臓腑弁証」では「胃」の症状ですが「経脈病症」では「腎」の症状になります。
出題頻度も高くはないのでこれからお伝えする全部覚える必要はないと思います。ポイントだけ押さえておきましょう。
また症状は文献によってまちまちです。
他の教材と症状が一致していない箇所もありますので正当性は国家試験の過去問優先で考えてください。
【東洋医学】十二経脈病症
まず十二経脈病症を覚える上で、「是動病」「所生病」の概念を覚えておくと、覚えやすくなります。
【是動病】
読:ぜどうびょう
是動則病:是れ動ずるときは病む
病邪が経脈に影響して発生し、主に表に病位がある状態
【所生病】
読:しょしょうびょう
病邪が臓腑に侵入あるいは他経に影響している状態
超簡単に認識すると、是動病からはじまり、のちに所生病なるというような感じでしょうか。
また、是動病が本経で、所生病が他経による症状です。
と書いてはいるもののそうとも限らない症状ばかりですので、ざっくり認識するだけで大丈夫です。
【経脈病症】これだけは押さえておきたいところ
最低限覚えておくポイントはこんな感じです。
★「欠盆の痛み」は以下の経脈です。
1、手の太陰「肺」経
2、足の少陽「胆」経
★「手掌のほてり」と表現されるのは手「陰経」のみです。
1、手の太陰「肺」経
2、手の少陰「心」経
3、手の厥陰「心包」経
★「歯痛」は以下の経絡
1、足の陽明「胃」経 =上の歯痛
2、手の陽明「大腸」経 =下の歯痛
★「精神疾患」は以下の経絡
1、手の厥陰「心包」経
2、足の陽明「胃」経
3、足の太陽「膀胱」経
★「耳鳴り・難聴」は以下の経絡
1、手の太陽「小腸」経
2、手の少陽「三焦」経
3、足の少陽「胆」経
では具体的に経絡を一つずつ見ていきましょう。
【経脈病証】手の太陰肺経について
手の太陰肺経で起こる症状は以下のとおりです。
図解イラストの症状は覚えておいてほしいポイントをまとめています。
さらに赤字は絶対暗記ポイントです。
【手の太陰肺経の病症】
[是動病]
▶胸部の膨満感
▶咳(咳嗽)
▶欠盆や喉の痛み
[所生病]
▶咳
▶喉の乾き
▶胸満:胸部の煩悶感
▶上腕前面外側の痛み・冷え・感覚異常
▶手掌のほてり
▶肩背部の痛み
▶自汗
▶小便少量多回
▶肩背部の痛み
▶息が吸い足りない感
▶尿の色が変わる
★ポイント①
「鎖骨上窩痛の痛み」は、「欠盆の痛み」と表現されることがあります。
「欠盆の痛み」と表現されるのは、下記の経脈です。
1、手の太陰肺経
2、足の少陽胆経
経穴「欠盆」は足の陽明胃経の経穴ですが、経脈病証で「欠盆の痛み」は胃経では発生しないので注意が必要です。
★ポイント②
「手掌のほてり」と表現されるのは手の「陰経」の3経絡のみです。
1、手の太陰肺経
2、手の少陰心経
3、手の厥陰心包経
ここから先は
¥ 220
無料記事も多数用意しております。 サービス継続のため、 役に立ったと感じましたら未来の受験生のためにもサポートをお願い致します。