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  • D&D5版用シナリオ

    無料のD&D5版用のシナリオ集です。毎月1回更新予定です。

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    TRPGに関するエッセイです。

最近の記事

展覧会の絵

ウォーターディープのある貴族が絵画の展覧会を開催する運びになり、数ある名画に混じり有名な6枚の名画が展示されることになった。各々は『モナ・リスコル』、『落星海の夜』、『終末の裁定』、『不死の主の晩餐』、『バルダーズ・ゲートの衛兵』、『マーゴームの炎上』の6枚である。 それなりに腕が立ち、貴族との繋がりも出来つつあるキャラクターたちはセキュリティチームとして雇われることとなる。 背景 展示会は貴族の芸術品お披露目会として広く開催されており、来客者の中心は貴族と、貴族に近付きた

    • 因習村へ…

      導入 ある冒険の帰りにジュルクーンに立ち寄ったキャラクターたち。既に日は暮れかけて、ダガーフォードまで帰ることは出来ないのでジュルクーンに一晩の宿を求めることになった。 村に宿はないので村長の家に泊めて貰うことにしたのだが、その代償として村長から依頼されたのは、村人が恐れて手を出さない、“呪われた祠”を破壊して欲しい……というものだった。 背景 (DM用情報) ダガーフォードからほど近いが、山を越えるか河を遡らないと行けない不便な場所にあるため、一向に栄えない集落ジュルクー

      • 故郷への長い道

        導入 ダガーフォードに住む死霊術師、フォード・オルドビスは、貴重な魔法の触媒を求めて冒険者を募った。 報酬は金貨200枚。場所はクロム砦から西に20マイルほど進んだ蜥蜴沼の中心付近。その周辺に存在する菌類の胞子が、死霊術の研究に革新的な発展をもたらす可能性があるという。 背景 (DM用情報) 100年ほど前、ソードコーストの蜥蜴沼にある洞窟の中に、フォーゴトンレルムとグレイホーク世界を結ぶポータルが偶然出現した。 そのポータルを通って、グレイホーク世界からワストリという神格

        • ギリアンズ・ヒルの危機

          導入 ここ暫くダガーフォードでは町を治めるモーウェン・ダガーフォード公爵夫人と、市議会との対立が絶えなかった。公爵夫人は良く町を治め市民からの人気も高かった一方、元は商人ギルドから構成されている市議会は、交易の活発化による町の発展を強く望んでいたからだ。 一方、ダガーフォードから徒歩で1日ほどの距離にある集落ギリアンズ・ヒルでは最近、リザードフォークの襲撃が問題になっていた……。 公爵夫人はギリアンズ・ヒル襲撃に救援を出そうとしたものの、市議会はギリアンズ・ヒル救援にそこまで

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        • D&D5版用シナリオ
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        記事

          “太っちょ”ビール・プレインズの奮闘

          背景  貴族である“太っちょ”ビール・プレインズは深い絶望を味わっていた。自身が投資していたハーバート・スターブライトという商人が詐欺師だったのだ。家屋敷まで抵当に入れて支援していたというのに、貴族という立場から一転、すべての財産を奪われ、ダガーフォードの塀の外に放り出されてしまったのである。 松露を掘って糊口を凌ぎながら、彼は再起の日を待った。 再起の日……近々、ダガーフォード公であるモーエン・ダガーフォード公爵夫人が毎年行う大規模な晩餐会が開催される。その場で、彼の窮状を

          “太っちょ”ビール・プレインズの奮闘

          トレードウェイの山賊Retake版

          導入 ソードコーストを縦断するトレードウェイ大街道。ここ暫く、この街道では山賊による襲撃が多発している。 商隊には厳重な護衛がつけられるのが常になり、それまでは海上保険だけだった保険にも、新たにキャラバン保険が設けられるほどだった。そんな中、冒険者たち一行は交易都市ウォーターディープのマーケットの一角にある【歌う剣】亭で、保険仲介業を行っている『オライオンズ保険組合』の支払担当者マルクと知り合い、ある依頼を受ける。 曰く、「ある商会に保険詐欺の疑いがあり、オプ(オペレーティブ

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